記事に「#ネタバレ」タグがついています
記事の中で映画、ゲーム、漫画などのネタバレが含まれているかもしれません。気になるかたは注意してお読みください。
見出し画像

アップルパイ(ドラマ「限界団地」)

アップルパイにバニラアイスを添えて頂くゴージャスなおやつ。バニラアイスはサンデーカップ。パイはポンパドゥールで購入。かかっているのはハチミツ。この取り合わせを最初に食べたのは、基地内でのレストラン。遥か昔通っていた英会話教室の先生が生徒さん達をディナーに招待して下さったのでした。「温かいのと冷たいのと同時に味わえて面白いだろう?わっはっは」という感じのお言葉を頂いた記憶が。時は流れ、このような2つの調理法から出来たスィーツがひと皿に相席すると、カフェにてワンコインではとても食べられない代物になるため、うそこで自宅で作ってしまいます。買ってきたアップルパイは軽く温めるのがポイント。紅玉リンゴの収穫が始まり、ケーキ屋さんでなくても季節限定商品でアップルパイを見かけたら、この季節に試したいひと皿。

アップルパイと言えば、岡崎京子さんの「pink」なのでしたが、ちょっとnoteで書くのには難しいと思い、次に浮かんだのが「限界団地」となりました。我らが佐野史郎さんの、冬彦さんに続く怖いキャラ登場に、久々に血が騒ぎまして、毎週予約録画をして見ておりました。アレは昨今のゴールデンタイムには流せないでしょう。そう思うと、昔は結構きわどい描写がみられたのがテレビ業界だったと記憶しております。

佐野さん演じる寺内さんは家事万能。得意料理のひとつがこのアップルパイで、「あ~っぷるぱい!」なんて歌うんですよ。そう、笑顔で歌うんです。ぶるぶる。サイコスリラーと言われているこの作品。一度タガが外れると止まらず、かえって非現実的さをどんどん感じてしまい、あまり怖くなくなります。もう最後の方が、まともな人はどこにもいないのでは?というくらい。でも佐野史郎さんが主演を演じているから見続けられる世界なのかもしれません。

リアルな団地とは、高度成長期に立てられ、同じような資力の世代が入居し、同じようなライフサイクルを経て、同じように団地も歳を取ってゆく。その結果、限界集落的な団地、例えば孤独死や、海外から来た人達が多く住み替わるようになったり、一戸空くと次の入居は若い世帯で、異世代が混在し自治体が存続できない等、様々な姿に替わってきているようです。そして今や団地や都営は、毎日のように高齢者福祉や介護保険サービス等の福祉、行政の担い手が、住民の在宅生活維持のために縦横無人に走り回る場所になってしまいました。集会所ではボランティアさんが子ども食堂を開いたり、高齢者のサロンを開催したりと、意識のある人達によって住民間の交流が存続している状況です。

作中の「あやめ団地」は、日本のどこかに見かける団地。ですがいい意味での「団地マン」のようなポテンシャルを持つ人が住んでいるとは思えず、そっちの方に怖さを感じた次第です。



サポート頂けましたら飛び上がって喜びます。活動への精進のために大切に使わせて頂きます。