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それでも前を向いて歩こう

(この記事の挿絵は私が描いているイラストで、以下で公開中です)

「感染者増えてきているけどやるの?」とたずねて主宰者より「やる」と返信をもらっていたのが12月。よって年末年始から試作。

やっと完成したポップアップカードのプログラム。これを1時間半くらいで作る、楽しいイベントを予定してました。

試作品を作り終えた、開催1週間前に主宰者に「緊急事態宣言出たけど本当にやるの?」とたずね、「やります」と回答。そして開催施設にも加電「施設閉館の可能性ありますか?」「分かりませんけど今のところ開けてます」とまさかの回答。

いつも10名位(なぜか「家族の分もほしいと言われるので12名分位)、それが7名位になり、、やるなら材料準備と、材料書い足してせっせとキットを作り準備をしていました。

そして前日。「お休みの連絡続き、1~2名だけどやる」という主宰者からの連絡。それに「もし準備している私に気を遣っているだけなら中止延期でもいいですよ」とやんわりとメールすると「中止にしよか」と返信。中止の連絡を、参加希望者に電話してもらったら「楽しみにしていた」と残念の声。

ううーん。。。実はこういうことって「よくあること」です。よくイベントチラシに「最小施行人数にみたない場合は中止の可能性もあります」と断り書きがある場合、費用対効果あるいは採算がとれるかどうかの判断基準がそこに見え隠れしていたりするのです。ですが私たちは市民団体の活動。やんごとなき事情の前は、一人でも「参加したい」と希望があれば、極力開催の方向で動いておりました。それは「求める声があれば喜んで」の心意気であり、マインドでありスピリット。そして今「自助」の次に求められている「互助」が育つ土壌にあたるものがこの心意気なんだと私は考えています。

だから一番落胆しているのは材料を自腹切って、仕事の合間の時間を作って試作の準備していた講師の私ではなく、前日に「中止」と言われた参加者ではなく、きっと「やる」スピリットで進めていたのに、参加者にも講師の私にも迷惑をかけた、と感じている主宰者なのです。私も地域福祉のイベントを以前はよく主宰として開催していたので、その気持ちは痛い程伝わってきました。

「あのさ、完成品作るから参加者の人たちにプレゼントするのはどうだろう?最終的に参加予定だった数名分でいい?」と主宰者に提案すると「それはいいアイデアよ。みんなほしいと思う、7名分ね」と、完成品をメンバー予定人数分のんびりと作ることになりました。

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こんな風に一人分ずつパッケージにして途中まで作り。クラフトパンチが結構重いので、これだけ作るのも半日程要しておりました。正直「開催」には自分も若干の不安があり、中止になって、ほっとしている部分もあります。

メンバーさんたちは私の顔も名前を憶えているので、気温が温かくなり、もう少し感染リスクのおさまるかもしれないタイミングで、また安心して会える日がくることに思いを馳せつつ、完成品をひとつ、またひとつ丁寧に作ろうと思います。

このやんごとなき事情のご時世、命を守ることが一番大事。そして「誰かを元気にしたい」と思う誰かの心意気、スピリットを失わせないことも大事。一旦小休止して、何があっても、とにかく前に進もう。


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