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プリン(映画「オケ老人」)

昨年大きな台風が来た直前、防災食として買っておいたハウスの「プリンの素」。日持ちするし、水加えて冷やせばおけだし、風邪引いたときにいつもプリンを買ってきて、食欲ないときに服薬の「あて」代わりにしている私。なので、体がダウンし、心が折れている時にはプリン。電気と水道さえあればなんとかなるのです。そして今年の夏備蓄品はローリングストックだ!として、ひとつ引っ張り出して、作ってみたのが上記。自分の子どもたちが小さい頃作ったのが最後で久しぶりに実食。ああ、こういう味でした。スーパーで売っているプリントは違うけれど、これはこれで懐かしいおいしさ。

プリンはいろんな作品に出て来るのでしょうけれど、「プリンが出て来る映画」と検索すると、ポケモンのプリンがうじゃじゃ。見ているだけで眠くなり。そこで最近見た映画「オケ老人」。主人公が風邪でダウンし、ひそかに恋い焦がれている同僚の男性の先生が自宅に来て、ご馳走してくれたのが、おかゆとプリンでした。この恋の行方はネタバレなので伏せましょう。オケ老人とは、とある高齢者の人達で構成される交響楽団のメンバーの皆様。みんないい人なのですけれど、高齢者ならではの味わい深さがあるのです。主人公が指揮者に指名されましたがなかなか皆さん上達しません。

ひとつ感心してみていたシーンが、ある男子学生が楽団にやってきて、この高齢者の人達の指導に入ります。この子が各パートごとに演奏して見せたシーン。出来ない、分からない人達に、どうすれば分かるのか、それは教わる側の問題だけではなく、教える方が「どういうやり方なら伝わるのかな」と考えることが大事なのでしょう。これをきっかけに、どんどん上達してゆくのです。もともと伸びる芽を持っていれば、「やればできる」実感をもつことで、自ら学びと求道の道を歩けるようになるのです。

私たちにとって日々仕事をこなしてゆくなかで、教える、伝える、相談、交渉、折衝する工程は避けて通れないものだったりします。「この人のやる気スイッチどこだろう?」と探す前に諦めて、「この人に何かを期待するのは辞めよう」と自分でいろいろ抱え込んでしまい墓穴を掘る。内省、自戒を込めて、この映画のラストシーンに感動しておりました。


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