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「ナイト・オブ・ザ・リビング・デッド」ゾンビ映画の金字塔

この映画がなかったらゾンビ映画というジャンルは生まれなかった....恥ずかしながら未鑑賞だったんです。「桐島、部活やめるってよ」について先日書きましたが、主人公の前田くんがとってもゾンビ映画好きなのですが、顧問の先生に「ジョージ・A・ロメロのナイト・オブ・ザ・リビング・デッドみましたか?」っていうんです。顧問は「マニアックな映画だな」的なことを言うんですが、「ロメロは全然マニアックじゃない」と前田くんが反論するんですが、そう前田くんの言う通り、ロメロはゾンビ映画の入口中の入口です。そんなロメロさんの最初のゾンビ映画である本作について、少しだけ。

作品概要

公開年:1968年(当時日本未公開)
監督:ジョージ・A・ロメロ
出演:デュアン・ジョーンズ、ジュディス・オーディア
ストーリー:父の墓参りの途中、バーバラと兄のジョニーは生ける屍(ゾンビ)に襲われる。兄を殺された恐怖と悲しみの中、バーバラは近くの民家に逃げ込む。民家には新たに黒人青年のベンが逃げ込み、地下室には若いカップルのトムとジュディ、クーパー夫妻と大怪我を負った娘が潜んでいた。外部との連絡も取れないまま、周囲はゾンビの群れに取り囲まれていたー

ゾンビ映画の誕生

ジョージ・A・ロメロはゾンビ映画の父と言われており、ゾンビ映画の骨格を作ったといわれてます。一応これ以前もゾンビ的なものが出ている映画はありました。皆さんがご存知のゾンビの条件って

・意思の疎通ができない

・生きている人間を襲う

・噛まれると死んでゾンビになる

・ゾンビを殺すには頭を撃つ、壊す

など皆さんご存知ですよね。この映画で全てがきまったんです。そう考えるとすごくワクワクしませんか?これの作品がなければ「死霊のはらわた」「28日後」「ゾンビランド」「ウォーキングデッド」やバイオハザードなどゾンビゲームなども誕生しなかったかもしれません。

政治的な映画

本作のすごいところは、ただのゾンビパニックムービーでなく、当時の情勢が色々と組み込まれた政治的な映画になっているんです。最初のクレジットが出てくるときに、監督・ジョージ・A・ロメロって出てくるときにアメリカの国旗が出てくるんです。これが一つの政治的な映画ですという象徴になっていると思います。
最後のシーンから黒人差別的な問題、核シェルターを想像させる地下、当時の冷戦による核戦争の恐ろしさなどを彷彿とさせるシーンなどが盛り込まれている。また、幼い娘に母が殺されるシーンがあり、ヒッピになっていく子供の恐ろしさなども入っており、当時起こっていた問題などが盛り込んだとても政治的な作品であるといえる。

まとめ感想

ゾンビ映画の金字塔です。ゾンビ映画好きは必ず見た方が良いと思います。単純なパニック映画でなく、政治的な意味も含まれており、意味のある映画になっていると思います。




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