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マナブレンド ができるまで③

前回の②では、マナブレンド の味のイメージ共有、というところを書きました。目指した味はバランスが良くコーヒーが苦手な人や、僕らの親世代の人たちにも好んで飲んでもらえそうなブレンド。いよいよ焙煎とブレンドの作ディスカッションです。


ブレンドする豆は3種類、中南米の豆を使ってコクや香ばしさを表現しつつ、華やかさや果実味が特徴のアフリカの豆を少し足すことで明るく爽やかなフレーバーも出していこうという方向性になりました。

自分たちで豆の焙煎度合いや使う豆の種類、豆の比率などを考えることは初めてのことで、どうなるか全く想像できませんでした。同時にロースターの方々が日々行っている焙煎や品質チェック、ブレンドの構想を練ったりする作業は大変だなと感じたのを覚えています。

まずブレンドする3種類の豆を個別にテイスティングしたのちに、配合を少しずつ変えながら様々なパターンのブレンドを試していきます。同じ豆なのに少し配合を変えるだけで味の印象がかなり変わってきます。これは理想の味をイメージしながら、あとはトライアンドエラーを繰り返すのみでした。この日の数時間でかなりのコーヒーを飲んでしまって、だいぶカフェイン過多になっちゃいました。

1回目のディスカッションではもう少しボディ(いわゆるコクとかしっかりした感じのことなんですが、コーヒーを表現する時これらをボディと言います。)が強い方が良いなということで焙煎の度合いを若干深くすることにしました。結局この日だけでは納得のいくものに仕上がらず、焙煎を変えたもので何回かディスカッションを重ねました。

焙煎士のYutaroさんは初めから僕らのイメージを的確に再現してくれて、豆の焙煎から配合のアドバイスまで協力して頂きました。2人でディスカッションを重ねて少しずつ理想に近づいていく過程はとても楽しく充実した時間でした。コーヒーやバリスタという仕事に出会って、今までは淹れる方だけにフォーカスしていましたが、初めて焙煎(実際に焙煎をしているのはYutaroさんです。)に立ち会ったりブレンドを作る過程を経験して、新しい世界が開けた瞬間だったのです。

そして、数回のディスカッションとその都度たくさんのトライアンドエラーを繰り返しながらマナブレンドは完成しました。バランスが良く、程よいボディとまろやかさ、そしてさっぱりジューシーな果実味も併せ持ったブレンドが出来上がりました。

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こうして完成したマナブレンドですが、実はまだエスプレッソでしっかりした検証ができていません。コロナの影響もあり、実際にエスプレッソで淹れる機会をまだ作れていないのです笑。なのでこれから常に改善を重ねながら、もっともっと良いものになっていくと思っています。今の段階でも十分美味しいですよ。エスプレッソでの抽出と検証、レシピ作りも改めて書いていきたいと思います。

このマナブレンド 、6月から再開しているポップアップイベントでもお出ししていますので、ぜひ飲みに来てください!暑い夏にもぴったりの爽やかmまろやかなコーヒーになっています。

それでは読んでいただいてありがとうございました。またいろんなこと書いていきたいと思います。

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Jun and Hitomi