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あの人が願っていたこと 46

願いには いろいろな形がある
この詩は 誰かの願いの物語から
湧きあがった直感を 絵にした記録

あの人は 言った

何かを 願うということは
そこから一歩 踏み出すということだ

だから 

何かを 願うということは
とても 怖いことだ

安定していて 安心できるところから
不安定で 危険な 外に出るのだから

怖い 

足が竦む 身体が震える
やっぱり やめてしまおうか
心が 挫けそうになる

進みたい 気持ちと
留まろうという 気持ちとが
天秤を 傾け合う

けれど あの人の心には
止められない 願いがある

いや 願いというよりは
抑えきれない もの
まるで 疼きのようなもの

理性が 蓋をしようとしても
別のところから 溢れてきてしまう
そんな 疼き

それだけ 心の奥が
叫び声を あげている

ここに あるんだ
無視を するなと

やってみたい 行ってみたい
試してみてたい 手を出してみたい

ひょっとしたら
誰かを 傷つけるかもしれない

ひょっとしたら
誰かを 裏切るかもしれない

ひょっとしたら
誰かに 後ろ指を刺されるかもしれない

だけど だけど だけど

やってみたいのだと

怯えながら 震えながら
大丈夫だと 自分に言い聞かせ
声を上げ 気持ちを奮い立たせる

その道のりは 平坦ではない
困難で 辛いことも多い
試すことは 大変だ

けれど それでも 進む

なぜならば

生きることは 願うことであり
願うことは 生きることなのだから

この絵は 願い
恐れと共に歩み 疼きを現実に変えていく獅子の絵

咆哮

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