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わたしは死なない?

NHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」において、東武士に、源頼朝の強みを聞かれた小栗旬こと北条時頼はこう応えます。「佐殿(すけどの)は天に守られておられます。何故か命の危機を何度も乗り越えられる」と。

三谷幸喜氏には申し訳ないのですが、実は、私も、何故か天に守られているようです。子供の頃から、もう終わったと思った瞬間に、何故か、何度も何度も命が助かっているのです。

直近の例では、こうです。前から直進して来た車が、急にコンビニに左折して入ってこようとしたのです。私は、自転車で歩導を走っている。しかも、運転手は私の反対側ばかり見ており、こちらは全く気が付いていないのです。スピードも落とさず、歩道を停止もせずに横切り、コンビニの駐車場に入ってくる急な左折です。

私はこう思いました。「ああ死んだ」と。どこをどう急ブレーキをかけても、左折車の前面での激突は避けられそうにありません。直後、私の意識が飛びました。

意識の飛んだ私が、次に見たシーンは、何故か左折車の右の側面に自転車が突入して衝突する。しかし、衝突直後、まるで真後ろに引っ張られるように、私は自転車ごと、真後ろに弾き戻されるように飛ばされるのです。車も自転車も傷なしです。まず、車の前面から側面へどうして異動したのか、何故車に巻きこまれず真後ろに引っ張られたのか。未だに判りません。

突飛な考えをするには、それを支える砲台のような構造が必要です。

私の母方の実家は京都です。その住所は<京都市左京区浄土寺真如町>です。極楽浄土にある、永久不変の真理の地という名前です。

そして、菩提寺が、真如堂(鈴聲山真正極楽寺)<極楽と名乗る寺はいっぱいあるが、ここは、鈴の音が聞こえる、本物の極楽だよ>という名前で、私が入る予定の墓も既にそこにあります。同寺は、決して観光寺ではないけれども、永観2年(984年)に戒算上人が開創した、比叡山延暦寺を本山とする天台宗の名刹で、春の桜、秋の紅葉は特別です。

その寺は、三井本家の菩提寺であり、お金一杯入るので観光の必要がないのです。創始者三井高利夫妻をはじめ、三井家の先祖代々、越後屋歴代番頭の墓等が約300年祀られており、毎年5月には三井二木会のグループ各社の社長や総務部長等が揃ってお参りします。

同寺には「墓守さん」がいて、父の納骨の際は、骨壺から骨を白いさらしの布で巻いて地面の上に置き、骨を、自然に長い時間かかって帰し、循環させておりました。

秋の真如堂と5重の塔
三井家墓
真如堂本堂

しかし、この寺にはもう一つ重要な秘密が「真如堂縁起」に記されています。それは、あの陰陽師安倍晴明が、不慮の事故で死に、閻魔大王の前に連れていかれた時に真如堂のご本尊である、不動明王が、その場に飛来して命乞いをする様子が記されているのです。

右が不動明王、左が閻魔大王、ひれ伏す阿倍晴明

閻魔大王は「是は我が秘印にして、現世には横死の難を救い、未来にはこの印鑑を持ち来る亡者、決定往生の秘印なり。是は汝一人のために非ず。娑婆へ持ち帰り、この印鑑を施し、あまねく諸人を導くべし」と言って、「五行之印(決定往生の秘印)」を授けました。その後85歳まで生きた安倍晴明は、この秘印を多くの人々に施したと伝えられています。

陰陽師安倍晴明の晴明神社を訪れる方は多いですが、この安倍晴明すらも蘇生させ、復活を果たしたのがこの五芒星の印なのです。

五芒星の印

ところで、母方の私の祖父はNHKに長く務め、奈良の局長を務めた後、俳人、地元歴史研究家として、この真如堂に関する本も数冊出しています。俳号を小林月史と呼び、真如堂には、祖父の句碑が置かれております。           

祖父の句碑 何か、気が付かれましたでしょうか。祖父の句碑が、五芒星の印に似ていることを。

父は祖父の経営する割烹を継ぐことなく、旧制京都大学へ進み、母方の祖母が経営していた京都の下宿に入り、下宿屋の娘(つまり母)と結婚し、私が産まれます。
   

「忌につどふ 去来の寺の 栗の飯」      

去来とは、「俳人向井去来」です。
嵯峨野にある去来の「洛柿舎」が有名ですが、字は元淵で、義焉子と名乗り
洛柿舎・去来とも称しました。真如堂が向井家の菩提寺で「向井家の墓地に埋葬されたが、没後130年頃まで去来の墓は現忍できたものの、その後墓地整理によって失われたようで、今は、供養塔が建っています。
そんな去来と真如堂に集う人々を祖父は詠みました。

いよいよ、話が整って来ました。

私の奇跡を支えている砲台は、安倍晴明すら生き返らせた「真如堂不動明王」あるいは「安倍晴明様」が、真如堂に貢献してきた祖父を始めとする、祖母やご先祖様等への恩返しとして、私の命を救っていただいた。そう考えると話がすっきりして、深いい話になりそうです。

 そして、私がその御恩を返すとするなら、栃木県よろず支援拠点や中小企業診断士として、特に資金繰りに苦しむ人々の生命を救うことにありそうです。

最後に、真如堂を含めた京都のお勧め観光コースを紹介しましょう。

スタートは銀閣寺から大文字山登山。帰りには、残念ながらアイスキャンディ屋は無くなりましたが、ラーメンますたには健在です(京都銀閣寺ますたにラーメンは別会社)。本物は京都駅前とこちらです。又、北白川には天下一品の直営1号店(総本店)もあり、翌日足を延ばしたいところですね。

そこから、今度は吉田山を登っていきましょう。そして「吉田神社」は大切です。映画「鴨川モルホー」の聖地で、各大学のサークルが鬼(式神)を使って戦う面白映画です。

式神達
吉田神社に集う京都大学もるほー部

吉田山荘に宿をとったら、真如堂めぐりです。句碑を忘れないでね。五芒星の御朱印も忘れずに。そこから、黒谷~岡崎神社~平安神宮~とめぐって聖護院へ。八つ橋の本場と雰囲気を味わったら、鴨川河川敷でふたばの豆大福を食べながら、ホルモーごっこしましょうね。

外国人観光客の襲来により、京都らしさが失われて来たところに、コロナの襲来は、京都らしさを取り戻すきっかけかも知れません。マンボーが明けたら、早めに訪問して下さいね。


 




          
               

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