「なつぞら」な老人会社法案(夢の話)

0;エピローグ

夢を見ました。少し面白い夢だったので、少し書き加えて現実的に修正して判りやすくしてみました。原案、原作権は保持し、主張しますが、政策に活用する場合はどうぞ。(笑)

1;設定

2XXX年4月、少子高齢化に対して有効な手を打つことなく税負担も医療費も増大し財政破綻した日本は、その数年前に民主主義の原則を無視して60歳以上の投票1に対して、3の投票権を若者に与える国民投票の成立で、何故か政権を握った若者党が、財政破綻からのIMF管理にうんざりして、IMFからの名誉ある孤立(脱退)を宣言。続いて、やけになってゲラゲラ皆が笑いながら次の法案を成立させた。

2;老人会社法案

主旨;老人の能力の発揮の場を設けることにより税収支の改善を図ると共に、老人同士の相互扶助によって、活力ある社会の達成を目指す、やれやれ。
概要;
1.会社法の特例法としての時限立法の位置づけとする
2.老人会社でない会社は老人会社の名称を用いてはならない
3.老人会社は60歳以上の役員等で構成され、60歳以上の者(この法で老人という)以外に雇用することは出来ない。
4.老人会社は特別の許可のない限り老人会社もしくはこの法の定める老人とのみを取引の相手方とする
5.老人会社は老人会社又は老人と行った取引は非課税とする
6.法人、老人以外の者、老人であっても主たる収入を老人会社以外から得ている者は老人会社の株主になることは出来ない

まあ、老人(この法における)同士で花見酒経済(老人キッザニア)をやってくれという、とんでもない法案で、世界中が「日本沈没ワロタ」とTweetしたものである。


3.老人会社バブル

しかし、実際に法案が成立し稼働が始まってみると
老人達は熟練技術者であり、高学歴者であり、やる気と資本だけが問題であったので、俄然働きだした。
継ぐ者の無くなった工場や機械を無償で提供して、昔の仲間で一緒にゆっくり良いものを造ろうと集まって来た。
売れなくてもいいやと創ったものは独創的であり、老人のニーズをつかみ老人しか買えない上に非課税なのでとても安く提供出来、よく売れた。
買い物は世間話をしながらゆっくりゆっくりレジ対応したが、イライラ怒ったものは老人会社社会ではご法度なので皆機嫌が良くなった。
基本助け合いなので、能力が劣る老人にも仕事が与えられた。
政府も調子に乗って金融緩和を続けたので、法人税ではなく消費税ではなく、所得税の税収入が大幅に上がり、福祉施設から老人がいなくなり、医療費支出は劇的に減った。老人会社バブルの発生である。
「老人会社女子会」が流行る、流行る。

4.エピローグ

若者党は大笑い。多くの若者が老人会社に食べさせてもらうような形になり一般会社は海外に主力を置く大会社に身を置き海外へ脱出する者以外は、どんどんやる気を失い、能力を失ってゆくが、やることない若者は、、、
出生率はどんどん上がって行った。
そんな社会に危機感を持った若者達が投票権の優位を活かし、時限立法の
延長を阻止、老人会社法は無くなり全て課税法人となった
老人会社バブルもはじけたが、多くの老人も単純に老衰していった。
そして、残された社会は
優しくなったが、少しやる気のない社会になってしまった、、、
世界中が「日本沈没ワロタ」とTweetしたものである。
しかし、出生率の向上がもたらしたもの
それは、再び、若者だらけの昭和初期のような社会だったとさ      めでたしめでたし

5.真面目に最後まで読んでくれてありがとう

傷ついたものには、なつぞらの「なつよ」のように、一度自分を認めてくれる「コタン」が必要なのかも知れませんね。


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