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スポーツとデータ

現在、どのようにしてスポーツの試合はデジタルデータに変換されているか、変換されたデータはどのように活用されているか、他に活用できるデータとして、何があるかについて紹介します。

前回、ロボットが人間以上のスポーツ能力を発揮する見込みについて書きました。ロボットが人間とスポーツをしたり、コンピュータがスポーツを理解するためには、スポーツを計測し、デジタルデータに変換する必要があります。現在、どのようにデータ化されているかを、この記事で書きます。

データの取得

現在、主なデータの取得方法はカメラを用いたものです。距離も計測する場合もありますが、多くの場合はRGBカメラです。

ホークアイは有名なシステムです。スタジアム内にカメラを設置し、映像を取得します。サッカー、テニス、バレーの審判を補助するために使われます。

データの解析

カメラ映像を解析することで、ボールとラインの位置を認識します。

プログラムが映像から選手の位置を抽出し、人間が修正します。また、人間が映像を見て各選手の行動を判定して記録します。そうして、ボールや選手の位置と行動が記録されています。

記録したデータを解析することで、選手の走行距離や、シュートやパスの本数、ピッチのどこにどれだけいたかなどが分かります。

(追記 2019/02/08)データ解析における指標 xG、得点期待値の解説。

データの活用

取得したデータは、練習内容や試合の戦略などに反映されます。

試合結果を予測することにも使えそうです。

他にできること

現在、ボール、選手の位置を計測して解析して利用していますが、計測した身体の動きも解析して利用できます。

例えば、OpenPoseを使えば、映像内の人間の身体を認識できます。

スポーツロボットが人間と動きを読み合ったり、コンピュータが試合の中での駆け引きについて理解するためには、このような身体の動きが重要になると考えます。

まとめ

スポーツのデータ化、計測、解析、利用と展望について書きました。

スキージャンプ、野球、ゴルフの映像制作などにもデータは活用されています。他にも参照すべきことがあれば是非コメントで教えてください。