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組織の三要素とは

「スポーツに関わる“常識破り”の価値を広めて、常識にする」を胸に、仕事をしています。

この「スポーツPR ミニミニ講義の実況中継」は
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「前例がない」「できるわけがない」「それはきれいごとだ」
などの声に負けずに挑戦している方に、ヒントになる考え方を伝えること
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を目的として、週に2,3本のペースで更新する

・スポーツ関連事業を行っている企業・組織で働く方
・スポーツ関連ビジネスの個人事業主
・現役アスリート、元アスリート

向けの短い講義です。
スポーツとは関係のない広報担当者から「スキ」をもらうこともあります。

なぜ、スポーツに関わる“常識破り”の価値を広めて、常識にしたいのか。

私はスポーツ記者を13年、その後、PR業に立場を変えて8年と、伝える仕事を20年以上続けています。その中で、言語化や仕組みづくりを進め、組織や個人が大切にしている理念が広まれば、“常識的にはありえない”ことも実現する場に立ち会ってきたからです。

例えば、私がかつて広報担当を務めた日本ブラインドサッカー協会は、前例のないスポンサーシップを行ったり、競技の価値を活かした教育プログラムや企業研修を開発し、言語化と仕組みづくりで、それらの価値が広まって、何万人もの人の心を動かすものとなりました。

この連載は、忙しいあなたが、3分以内で手軽に読んで変われるよう、ギュッと凝縮しています。価格以上の大きな効果につながる内容にしています。
移動中に読んでもいいですし、定期的な学びの時間として使って頂いてもいいです。あなたに合うスタイルでお楽しみください。

今回のテーマは「組織の三要素とは」です。


広報PRは組織の内外のコミュニケーションを担う仕事です。
しかし、組織とはそもそも何なのか、をきちんと考えている人は少ないのではないでしょうか。
迷った時に立ち返ることができる原理原則として、組織の三要素を説明します。

アメリカの経営学者、Chester Barnard(チェスター・バーナード)が、1938年に発表した本「The functions of the executive」(日本語版タイトル「経営者の役割」)に基づきます。


1.協働の意欲
組織を構成するメンバーは、貢献や協力を自らすすんで行うということです。
逆を考えるとわかりやすいです。貢献や協力がない場合、人がいくらいても全く動かないことが想像できると思います。


2.共通の目標
何を目指すのか、何を成し遂げるのか、そのために人が集まっているということです。
人を集め、みんなに協力する姿勢があったとしても、目指すところがなければ、動くことは難しいです。
組織が、経営理念やビジョン・ミッションなどを策定していることにも、その必要性が表れています。


3.コミュニケーション
貢献したい気持ちがあっても、共通の目標があっても、集まったメンバーがお互いにコミュニケーションをとらなければ、仕事を進めていくことはできません。それぞれが勝手にバラバラに動いては、効率も悪いです。コミュニケーションが組織そのもの、という人もいます。


組織の三要素は、言うまでもないことのように思う人もいるかもしれません。
しかし、現実を見てみると、例えば、プロスポーツチームで、強化の現場の人間と、フロントスタッフの人間の間で共通の目標がないとか、コミュニケーションがうまく取れていないといったことは、結構起きているのではないでしょうか。
この定義に当てはめると、それは組織ではないということです。

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