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近年のスポーツ指導者に求められる姿。保護者のニーズ。

移り変わりが激しい現代。暮らしの変化。テクノロジー。情報。思想。等々、上げればきりがありません。

スポーツの指導現場も例外ではありません。少子高齢化も手伝って長年続いた名門スポーツチームも廃部というのもよく耳にするようになりました。

学校の部活動も今後形を変えていくと思われます。情報も早いので今後はより、子供達とその保護者の皆様が良い指導者、良いチームを選ぶ時代になっていくと思われます。

このnoteでは、今後スポーツ指導者に求められているであろう事を書いていこうと思います。(とはいえスポーツ指導に求められるニーズは様々だと思うので個人的な見解です。)



こんにちはDr.Tです。

この記事が初版になります。

コロナウィルスの影響でこんな時期なので、今までバスケットボールのコーチングに携わって得た知識、勉強したことをアウトプットしていこうと思い、noteを始めました。よろしくお願いします。



1.エビデンスベースの指導

日本のスポーツ指導という分野は未だ未成熟の部分もあり旧態依然としたままのように思えます。

私もバスケットボールのコーチングを始めた当初、色々な指導者、チームを見て未だにこんな指導しているスポーツ指導者がいるのかと驚きを隠せませんでした。

執拗な扱き、叱責。体罰。根性論の押し付け。等々…

ただそんな指導に対して当時は嫌悪感を抱くばかりで何も言えませんでした。(かと言って今また目の当りにしたところで何を言えるわけでもありませんが。)

今なら科学的根拠(エビデンス)をもとにそれらが非効率的で、プレイヤーのパフォーマンスを落とし、未来の芽すら摘んでいると伝えたいです。

必要なのは科学的根拠。スポーツの研究、スポーツ心理学等の研究はかなりの量されていると思うのですが、日本のスポーツ指導者はあまりに自分の体験や経験を重んじるあまりそれらの情報に疎いように思えます。

練習を最適化し試合でパフォーマンスを引き出す為には気合い、根性、精神論ではなく科学的根拠が必要だと思います。

細かい知識は今後記事にしていこうと思いますので是非見てみて下さい。



2.スポーツを通じたライフスキルの会得

日本のスポーツ指導者には勝利主義な方が多いように思います。

試合に勝つことより何より大事なことは個々の成長です。

子供をスポーツクラブ所属させる保護者の皆様も本質的にはそれを望んでいると思います。

自分も今まで

「お恥ずかしい話ですがバスケ習い始めてから挨拶ができるようになったんです。」

「Tコーチが練習の終わりに子供に話してくれた事が響いたみたいで、最近家で片付けするようになったんです。」

スポーツを通じて得られたことに感謝される事が多かったように思います。(今思えばスポーツのスキルが上がったことに保護者の方から感謝された事はあまり無かったかもしれません…(笑))

この得体の分からないスポーツのスキルではないとても大事なこれはなんなんだろうと勉強していたらちょうどライフスキルという言葉に出会いました。

ライフスキルとは「日常生活に生じるさまざまな問題や要求に対して、より建設的かつ効果的に対処するために必要な能力」とWHO(世界保健機関)が定義しております。

最善の努力

礼儀マナー

考える力

勝敗の受容

責任ある行動

感謝と謙虚さ

目標設定

コミュニケーション

体調管理

ストレスマネジメント

これらが優秀な競技成績を達成したスポーツ指導者たちが考えるアスリートに求められるライフスキルとして推奨されたものです。

仲間、指導者たちとの関わり、試合をしたり、記録更新に挑戦したり、そのために練習に励む事がこのライフスキル、生きる力を会得するために効果的な環境であると言われております。

もちろんそのスポーツのスキルアップも当然必要ですがこれから社会に羽ばたく子供達にとって本当に身につけるべき事はそのスポーツのスキルよりライフスキル、生きる力なんではないでしょうか…

次で最後です。



3.GRID(やり抜く力)を伸ばす

ベストセラーになりましたアンジェラ・ダックワース著のGRID(やり抜く力)。もしかしたら読んだ方もいるかと思います。

著者は人生の成功に大切な事は「才能」ではなく「情熱」と「粘り強さ」だと述べております。

様々な職種や集団にこのやり抜く力を測るグリッド・スケールを使って調査した結果、グリット・スケールのスコアが高かった人ほど離職率は低く、公立高校の調査でも退学者は一様にこのスコアが低かったようです。

アメリカの会社でも入社試験にこのグリット・スケールのスコアを取り入れる会社もあるようですし、確かに最近の世の中を見ても簡単に会社を辞めたり、習い事をやめてしまう人が多いように感じます…

前置きが長くなりましたが自分がこの本を読んで思ったのが、スポーツ指導はこのGRIDを伸ばすのに非常に最適な土壌なのではないかと感じました。

その集団の中で切磋琢磨したり、記録に挑戦したり、競争に勝ったり負けたり、試合に勝ったり負けたり、挫折を味わったり、時に歓喜したり。

なかなか学校生活や日常生活の中では感じられない事がスポーツ活動という課外活動の中にたくさん落っこちているように思うのです。

作中では要求が厳しく、支援を惜しまない育てかたを「賢明な育てかた」として、この賢明な育てかたこそGRIDを伸ばすとしています。

日本のスポーツ指導者がよく学び賢明に子供達を伸ばす事ができたら日本のスポーツ界の将来はもっと明るいと思うのです。



最後に

エビデンスベースの指導、スポーツと通じたライフスキルの会得、GRID(やり抜く力)を伸ばす。

これが出来れば自ずとスポーツのスキルも上がっていると思うのです。

それと勝利主義、スキルアップだけを目的としているとそれが達成されなかった時に何も残らず、無価値な時間を過ごしただけになってしまいます。

そのスポーツを大人になってもずっと続ける人はごく僅かですから、子供達が社会に放たれる前の助走、あの時あのスポーツやっていて良かった。

そう思えるような指導ができたら良いのではないかと思っています。

もちろんそれには競技の専門的な知識、解剖生理学や心理学、様々な知識が必要かと思います。それも後々noteにまとめられればと思っております。


初版で勝手もよく分からずつらつらと文字を打ってしまいました。ここまで読んでくださった方が居ましたらとても光栄に思います。

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それではまた。

Dr.T

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