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現実と作業療法の需要と供給

いまさらの話ではありますが、臨床にいると対象者から徒手的なものを望まれることは少なくありません。ちらほら30分モミモミしてるしている人も、みたりみなかったりします。
そのような人は患者さんとの関係性が良いこともあります。

ただ本人の中で作業療法士としてのアイデンティティに悩んだり、OTの同僚からも「あの人のやっていることは作業療法ではない」という方も出てくるもあります。

それって需要にこたえているものの、OTとして提供したいものが出来ていないのではないでしょうか。やっぱりそんな感じで日々過ごしていると、自分って何?OTって何?と悩み、仕事が楽しくないって感じます。

私の見解としては徒手的なものを提供することは良しと考えます。やはり対象者が望むことに反して、作業をしましょうと無理やりやっても対象者はついてこないと思います。
徒手的な先に作業が目的・目標があって、40・60分という作業療法の中でいかに作業を手段としての割合を作っていくか・作業の時間を伸ばしていくかという思考が重要かと思います。さらに言えば時間から期間、発症1か月、3か月、6か月、半年、数年とたった時に、今行っている作業療法の中で徒手的な割合・作業の割合ってどうなの?って日々自問自答を繰り返すことが重要と感じます。
現実を考えて、需要と供給のよきバランス(良き塩梅)を成立させるのが、作業療法士のプロではないでしょうか。そこが難しいし、面白いんですけどね!

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