【進路に悩む高校生必見!!経済学部で何を学ぶ?】11.社会保障編
はじめに
今回は経済学部で勉強する社会保障論についてどのようなことを学ぶか解説します。進路や学部選びに迷っている高校生、学問に興味のある大人の方に向けて、現役経済学部大学生が解説、紹介します。
日本だと特に社会保障は手厚いです。我々が普段からお世話になってる社会保障について大学で一体何を学ぶのか!そんな疑問に答えます。日常でも役立つ内容も多いのでぜひ興味を持ってみてください。
他にも経済学部ではいろいろな内容の学問を扱います。たとえば、財政学というものです。こちらからどうぞ!
社会保障論はどういう学問?
社会保障論ではどのようなことを学ぶか説明します。社会保障論は社会保障の仕組み・問題・海外との比較などを考えていく学問です。
個人的に興味を持った点は最低賃金と働くモチベーションが釣り合っていない問題です。後で詳しく書くのでぜひ見てください!
具体的にどういう学問か見ていきましょう!
※社会保障論と社会保障という言葉が混在しますが、どちらも同じ学問としての意味で使っています。
具体的に紹介:社会保障の中身
社会保障論とはどのような内容を扱うか説明します。
などといった内容を扱います。また、これは社会保障で扱う内容の一例ですので、他にもまだまだあります。今回は私が特に興味を持った内容を紹介していきます。
生活保護と働くモチベーション
生活保護制度は、生活に困窮する方々に、健康で文化的な最低限度の生活を保障するとともに、自立を助長することを目的とした公的扶助制度です。
この制度にはいくつか問題点があります。
などと問題点がいくつか見えます。大学ではより詳細な内容を勉強するのですが、ここでは「収入が増えると、受給額が減る」という点を紹介します。
具体的な数値は使いません。生活保護を受けると一定の支給額を受けます。同時に職につき、収入を得ることができます。
この際に、収入が増えると、生活保護受給額が減っていきます。問題はここからです。生活保護受給者の働くモチベーションが低下してしまうのです。
もちろん、受給者全員の話ではないですが、「このままなら、働かずに生活保護を受給すればいいや」と言う論理が成り立ってしまうところに問題点があります。こういった現状についても勉強します。
少子高齢化と向き合う
社会保障では少子高齢化問題についても学びます。どのような内容を扱うのかというと以下の通りです。
個人的に興味深い内容は、日本の少子化の原因です。日本では晩婚化や未婚化の増加とともに、カップル間での子供の数も減少しているそうです。
これは高い教育費などが原因となり、子供を持つ妨げとなってしまうからです。このように、晩婚化や未婚化以外にも少子化対策は必要なので、少子化はかなり複雑な問題になります。
社会保障論ではこのような問題にどう向き合うのか、詳しく考えていきます。
労働環境について海外との比較
他にも、労働環境について勉強しましたので紹介させていただきます。
働き方は主にこの2つに分かれます。
ジョブ型雇用とは、昔の日本の雇用形態のことです。日本の特徴的な終身雇用制度のように、企業が社員を雇う形です。
逆にメンバーシップ型雇用とはアメリカなどでの雇用形態です。社員はあくまで企業ではなく、職業に雇われる形です。
メリット・デメリット
両者にはそれぞれ、メリット・デメリットが存在します。たとえば、転職などです。
ジョブ型雇用では、転職の難易度は高いです。逆にメンバーシップ型雇用では転職がしやすくなっています。
他には、ジョブ型雇用では、OJT (on the job training) という企業が人を育てる特徴があります。逆にメンバーシップ型雇用では、成果主義の考えが採用される特徴があります。
このように、職に対する考え方なども勉強しました。今の日本では、雇用に流動性が見え始め、転職が世の中に受け入れつつあります。自分が将来どう生きるかについて社会保障論を通じて考えるきっかけになると思います!
まとめ:他にはこんなことを学ぶ
以上のことから、社会保障論というものがどういう学問か理解できたと思います。今回は生活保護・少子化・労働を紹介しましたが、最低賃金・ワークライフバランスなどというものもあったりします。
他に大学で専門的に勉強しようとすると
少子高齢化問題をどう解決するか考える
社会保障の役割を考える
ベーシックインカム
などといったことを学びます。
次回は国際経済学について紹介します。こちらからどうぞ!
経済学部に進路を考えている方への1つのきっかけになればいいなと願っております。最後まで見ていただきありがとうございました。
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