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メキシコ コロナ禍の観光関連の現状まとめ⑰

11月26日、メキシコ連邦政府は、全国の信号情報(新感染症危険情報)を以下のとおり更新しました。
 適用期間は基本的に11月29日〜12月12日

・「赤色」(0州):*0州から維持
病床65%以上が埋まっており、2週間感染者数が増加傾向。公共機関、学校など閉鎖。健康上のリスクを持つ人は外出不可。

・「橙色」(0州): *1州から減
病床65%以下が埋まっており、2週間感染者数が減少傾向。公共機関、学校など一部解除。健康上のリスクを持つ人も外出可。

・「黄色」(5州): *0州から5州増
2週間の入院者数、感染者数が減少。公共機関、学校など一部例外を除き、商業施設は収容人数の50-75%で営業可。
バハカリフォルニア州、南バハカリフォルニア州、チワワ州、コアウイラ州、ソノラ州

・「緑色」(27州):*31州から4州減
基礎的な衛生防疫措置を講じれば、特段の制約なし。
アグアスカリエンテス州、カンペチェ州、チアパス州、コリマ州、ドゥランゴ州、グアナファト州、ゲレロ州、イダルゴ州、ハリスコ州、メキシコ市、メキシコ州、ミチョアカン州、モレロス州、ナヤリット州、ヌエボレオン州、オアハカ州、プエブラ州、ケレタロ州、キンタナ・ロー州、サン・ルイス・ポトシ州、シナロア州、タバスコ州、タマウリパス州、トラスカラ州、ユカタン州、ベラクルス州、サカテカス州

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新型コロナウイルス感染症発生状況(11月27日正午現在)

メキシコ全土  (人口: 1億2891万人 世界10位)
(1)累計症例数: 3,879,836名(昨日から3,445名増)
(2)累計死亡者数:293,614名(昨日から165名増)

その他

・メキシコは感染再拡大(こちらでは第3波と呼ばれていました)が収まり
 つつありましたが、今回の警戒レベル更新で、北部5州(バハ・カリフォ
 ルニア、南バハ・カリフォルニア、ソノラ、チワワ、コアウィラ)が黄色
 信号となりました。
 これは米国との陸路国境閉鎖が解除され、ブラックフライデー(昨日)の
 バーゲン時期という買物客の往来が起因すると思われます。他の地域は緑
 信号(外出・商業施設の営業の規制がない)が続いていますが、欧米諸国
 の感染再拡大の波及が時間差で来ることを危惧し、保健省は引き続き感染
 防止対策を呼びかけています。
・米国国境における不要不急の陸路での移動制限が,11月8日に解除とな
 っています。
・尚、グアテマラ、ベリーズの陸路国境においては、不要不急の移動制限の
 解除は発表されていません。
・米国政府は、1月26日以降空路で米国へ入国する者に対し、ウイルス検
 査の陰性証明の提出(PCRまたは抗原検査)を義務付けていますが、メキ
 シコ政府は米国人含め、基本的に空路入国に何も義務付けていません。
 その為、米国はじめ中南米からの観光客がカンクンなどカリブ海側リゾー
 トやロスカボスで増加しています。
・外国人のメキシコ空路入国時に「ブエラ・セグーロ」にてQRコード取得
 が必要です。https://www.vuelaseguro.com
・ワクチン接種は日本と異なり、メキシコではファイザー、モデルノ、アス
 トラゼネカ、スプートニク、シノバック等、「手当たり次第。治験や安全
 性は度外視」で確保を進めている状況が、慎重な日本とは大違いながら、
 接種数でも日本が大きく進んでいます。現在メキシコでは12-17歳も接種
 対象になっています。
ワクチン接種状況(11月27日現在): 
 全体:131,601,135本 …2回目の接種をした人の数を含む
 全体:196,576,395本 …2回目の接種をした人の数を含む
・日本政府の水際対策において、メキシコは継続して対象国となっていま
 す。メキシコ在住日本人は帰国時にPCR検査の陰性証明(72時間以内の検
 査)+2週間の自主隔離(公共交通機関利用不可)が必要な上、3月19日以
 降は位置情報把握の為、スマホの携帯が義務付け(スマホがない場合は要
 レンタル)られます。メキシコ人旅行者は原則的に日本へのビザは不要で
 すが、現在は引き続き入国不可となっています。
 また、日本が定める自主隔離期間が短くなる等のワクチン接種証明が有効
 な国にメキシコは含まれていません。
・ANA(成田⇔メキシコシティ直行便)は、12月から週7便、デイリー運行
 を継続中です。
・インタージェット、アエロメヒコ共に国際線・国内線ともに運休・キャン
 セルが相次いでいます。アエロメヒコは2022年3月まで成田線(直行便)
 の運休を発表しており、日本メキシコ商工会議所からも脱会しています。

メキシコの近況

・コロナの影響で景気回復が遅れる中、メキシコは次期中央銀行総裁の人事
 を6月に発表したエレラ前財務・公債相の指名を突然撤回。ロドリゲス財
 務副大臣を指名したことで、ペソが下落傾向にあります。ロドリゲス女史
 はメキシコシティ公債長官など財務畑が長く、金融政策に関する経験が不
 足していると指摘されており、大統領に忖度した政策運営をするのではな
 いかとの懸念されています。中央銀行の独立性が疑問視された場合にその
 国の通貨が売られる事例は、トルコリラの例を見るまでもなく、今まで提
 出しているお見積りに影響が出かねないという旅行会社的な小さな危機感
 も抱かざるを得ません。
・話は変わって、街中の様子ですが、「死者の日」も終わり、今ではクリス
 マスの飾りとメキシコ原産のポインセチアを販売する露店などが増え始
 め、朝晩も多少冷え込む(日本ほどではありませんが)シーズンになって
 きました。レストラン等は、コロナ対策で店内営業が出来なかった時期に
 特例で認められた店舗前の歩道・車道にテラス席を設置する(勿論、行政
 に使用料を支払う)状況を現在も続けており、逆に集客アップしている店
 もあります。

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