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僕は霊感犬ポチ

僕は霊感犬・ポチ。
ポチはもちろん、仮名。
というのも、本名を出してしまうと、ご主人様に迷惑をかけてしまうから。
なぜなら、僕のご主人様は、この世の中を、コッソリと生きるのが良いらしい。
本当は、もっと、ガッツリ生きてくれればいいのに…と思っているのだけれど、残念ながら、今の僕には、犬語しか話せない。
それが悔しい…

これが僕。

というのも、僕はどうやら、約1500年前には人間をしていて、しかも、世界的にも超有名な僧侶の先輩だったらしい。
その有名な僧侶と一緒に旅もしているらしい…
ただ、その際に、僕をライバル視した別の宗派の人間に呪いをかけられて、人間に転生できなくなってしまった。
それ以来、約1500年間、僕はいろんな動物をやってきたみたいだ。
今のご主人様とも、キツネとかタヌキとか、野生動物をやっていた頃に親子だったらしい。
その時は、僕が親で、ご主人様が子供。

だからなのか、ご主人様は、数いる犬の中から、僕を見つけて、家に連れて帰ってくれた。
あのまま、ペットショップにいたら、僕は今頃、殺処分されていただろう…。
なぜなら、僕の大腿骨は、ペットショップにいる頃から、壊死していたのだ。

ご主人様が、僕が微妙に上手く歩けないのに気が付いて、病院に連れて行ってくれて、かなりの金額を払って、僕の両足の手術をしてくれた。
そして、弱った足を鍛えるのだと、すごい距離の散歩をしてくれた。
お陰で、今の僕は、正直、同じ犬種と比べて、マッチョだ。
ウエストもシュッとしまっていて、自慢じゃないが、結構、イケてると思う。
人間で言えば、6パッドだ。

こんな風に格好よくなれたのも、全てご主人様のお陰。
だから、僕はご主人様に、いろんな恩返しをしたいと思っている。

これは、そんな僕の心の日記。

これが、ご主人様。

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