マリファ○で精神崩壊してみた ⑥


僕はすっかり瞑想とマリファ〇にはまっていた

瞑想は日課となり、職場でクンダリニーヨガの話や、瞑想についてベラベラしゃべるくらいドハマりしていた
職場でそんな話するの?と思うかもしれないが、なかなか闇の深い工場で、僕自身も闇が深く、同じ穴のムジナたちは興味深々に話を聞いてくれました

壁に向かってブツブツ話している奴や、設備に毎回お辞儀している奴、そんな奴らを馬鹿にして自分をしっかり保っている奴、二交代で昼夜逆転しているのかどうかもわからない生活、こんな工場にいればマトモな神経等、保てはしない
いや、そもそもマトモな人はこんな場所で働いていないはずだ

僕はそんな自分が情けなくて、毎日タヒにたくてどうしようもなかった

そもそも僕がこうなったのはちょっとした人生の躓きでした
忘れもしない26歳のあの日、それは誰にでもある失恋でした。誰にでもある事なのに僕は強烈に相手を憎悪して逆恨みをしてしまい、それがきっかけで親とも仲が悪くなり、友達もどんどん離れていきました

僕は駅前で「神等いないし救いはないぞ!!」
と怒鳴り散らすようになり、普通ならば病院行きなくらい奇行に走っていたのですが、両親は共に体育会系で、僕もその教育を一心に受けて、心の病は甘え、だと自分に言い聞かせて生きていました

それでも憎悪、希死念慮、不眠、大量の飲酒は収まらず、フリーターをしながら各地に大迷惑をかけてそれでも何故か逮捕されずに30歳を迎えました

僕は友達に紹介してもらった人材派遣会社を通じて、現在の工場に派遣される事になりました

一人暮らしをするようになり、環境を変えても僕の心の病は治る見込みはありませんでした。
今思えば、二交代制の仕事でマトモなメンタルを保つのは難しく、人間関係もあまりよくなかったのですが。

休憩中にAからlineが入りました
「集まろうか」

三回目のマリファ〇です
僕は待ってましたと思いました
しかしここで事件が起きてしまいます

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