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オランダからフルリモート。日本との時差もメリットになり家族もハッピー

Spirのソフトウエアエンジニアとして働く荒木健。オランダに家族で移住して、フリーランスのエンジニアとして日本企業の仕事をフルリモートで行ってきたという荒木。オランダで暮らすことにこだわり、フルリモートでSpirで働く魅力について詳しく聞きました。

理想の教育環境を求めてオランダへ移住

──荒木さんは現在、ご家族と一緒にオランダに在住ということですが。

6年前に、妻、娘3人と一緒にオランダに移住しました。それまで京都に住んでいたのですが、長女の小学校入学を前に、もっと子育ての環境がいい場所に移住したいと、オランダに家族で来ることにしました。

最初は国内での移住を検討していましたが、今の日本は、地方もどこも似たようなものだという印象もあって……。だったら、思い切って海外のほうがいいんじゃないか、と考えたんです。

カナダやオーストラリアはビザ取得がなかなか難しいんですが、オランダは比較的日本人でもビザが取得しやすい。それで、オランダへの移住を決めました。

移住というと、それまでの海外経験が豊富と思われがちですが、妻に至っては、オランダ移住の際に乗ったのが、初めての飛行機(笑)。僕は6年経った今でも、英会話は日常会話レベルです。家族では、娘たち3人の方がオランダ語も英語も私たちよりも堪能ですね。

──それはすごいですね(笑)。オランダに移住する際には、仕事をどうするかも重要だったと思います。これまでの荒木さんの経歴も含めて、教えていただけますか。

大学では建築を専攻していましたが、引っ越しのアルバイトが楽しくて、就職せずにしばらく引っ越し屋をしていました。その後、やっぱりちゃんと就職しておいたほうがいいと、入った設計事務所が合わなくて、転職を繰り返す日々が続きました。

設計の仕事で、コンピュータを使って設計や製図を行うCADを扱ううちに、プログラミングって面白いと思うように。トラックの長距離運転手をしながら、プログラミングを独学でマスターしました。その後、関西のゲーム会社でアルバイトから正社員に登用してもらったのが、ソフトウエアエンジニアとしてのキャリアのスタートです。

エンジニアとして働くうちに、副業のチャンスが舞い込みました。そのときに、自分は会社で正社員として働くより、フリーランスとしてリモートで仕事をするほうが合っているな、と。まだリモートで働く人は少数でしたが、それ以降は「フリーランス×リモート」という形で働いてきました。

日本にいたときからリモートが当たり前の働き方をしていたので、住んでいる場所がオランダだろうが、日本だろうが関係ない。それが移住を決断しやすくしてくれたと思います。

エンジニアをリスペクトし、自由に仕事をさせてくれる環境

──Spirにジョインしたのは、オランダに移住して5年が経過した2021年8月ですね。Spir入社の決め手は何だったんでしょう。

以前から継続的に発注してくれていた人と仕事を別々にやっていくことになって、企業への就職を考えるようになりました。それまでの自分は転職を繰り返したり、フリーランスがほとんど。せっかくならこのタイミングで、会社の中の人間としてプロジェクトにしっかりコミットする経験を積んで、成長したいと考えたんです。

エージェントを通じて、日本のスタートアップで、オランダからフルリモートで仕事ができる会社を探していたところ、Spirと出会いました。

日本のスタートアップで探した理由は、コミュニケーションのしやすさが大きいですね。これまでも英語ネイティブとの仕事もたくさんしてきましたが、僕自身が英語がそこまで得意じゃないこともあり、やりにくさを感じていたんです。

フルリモートに関しては、以前だと難しいというケースが多かったですが、パンデミック後はフルリモートOKの会社はかなり多くなっている印象ですね。

──日本のスタートアップ、フルリモートという前提条件に加えて、何がSpirの魅力だったのでしょう。

面接時の対応がすごく好印象だったんです。普通、エンジニアの面接では、実力を品定めするような質問をされることが多いんです。ときには、「これくらい知ってるでしょう」みたいなノリで、どれだけ正しい答えを言えるかどうかを試されます。

でも、Spirの面接では、そういう試すような雰囲気は一切ありませんでした。正解を知っているかを判断されるというより、「これについてどう思う?」というように、率直な意見を求められて、僕の話を真摯に聞いてくれている感じがしました。

「エンジニアをリスペクトして、自由にやってほしいと思っている」という言葉も、すごく心に響きましたね。

時差がある分、仕事が効率化し、家族も時間も充実

──具体的にSpirではどのような働き方をしているのでしょう。

日本とオランダは7〜8時間の時差がありますが、逆にそのおかげで効率的な働き方ができています。

僕は日本時間の13時から仕事をするようにしているんですが、オランダ時間でいうとサマータイムの今は、朝6時から働くことになります。時差が8時間になると、もう1時間早く朝5時からPCに向かっています。早朝から仕事をする分、15時くらいには終えることが多くて、遅くても18時くらいまで。ちょうど子どもたちが学校から帰る頃には仕事が終わっているので、宿題を見てあげたり、一緒に遊んだりしています。

日本にいるメンバーとのやり取りはSlackが基本ですが、コミュニケーション不足を感じることはないですね。日本のメンバーも基本的にリモートワークですし、日本にいるのに、仕事をする時間帯が僕と変わらない夜型の人もいるくらいです(笑)。

実は作業的にも、お互いの業務時間がずれているほうが効率的なんです。他の人の作業が終わっているので、終了待ちをする無駄な時間がありませんから。

──外国籍の経営陣がいたり、荒木さんのように海外からフルリモートで働く人がいたりするのは、Spirのダイバーシティを象徴していますね。

Spirの企業カルチャーには、どんな人でも受け入れる受容力・包容力があるのは確かです。ダイバーシティを大切にしているのは実感しています。

僕はこれまでいろいろな国の人たちと仕事をしてきましたが、人種や国籍によって本当に考え方はさまざまです。日本だと順序立ててきちんと決めてから進めることも、外国人のエンジニアはやると決まったら、勝手にどんどん進めたりしますから(笑)。

それぞれ良し悪しがあるとは思いますが、スピード感はあります。今のような変化の激しい時代には、そういうスピード感の重要性が高まっていると思います。

世界に通用するプロダクトを開発し実装する

──Spirにフルコミットしてみて、これまでとどんな違いを感じていますか。

これまでいろいろな働き方をしてきましたが、気持ち的に一番ラクで楽しんで働けています。

今はUIの開発をメインで担当していますが、使う人にとってより便利なものを作り上げることへの充実感もあります。フリーランス時代は、オーダーされたものをつくって終わりというところもありましたが、しっかりコミットしている分、開発の醍醐味があります。デザイナーとも密なコミュニケーションを重ねながらよりよいものを開発する楽しさを感じています。

自由な働き方、人間関係やチームワークの良さ、よいよいプロダクトを開発する意欲が刺激されること。そういったことがSpirで働く満足感につながっています。

日程調整カレンダーは世界中で使えるプロダクトです。自分が住むオランダの人たちにもSpirを使ってもらえるようになるのを目標にしています。

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