自宅でエスプレッソ(機材編)。
みなさまこんにちは、あるいは、こんばんは。Spinozamotors です。今回も珈琲の話題です。
手動式エスプレッソマシン ”Flair Espresso NEO” 。
自宅で本格的なエスプレッソが愉しめます。
今回は、この機材の構造とオプション品についての記事です。タイムリーに「この機材興味あるよ」という方もおられないと思いますが、いつかこの機材に興味をお持ちの方の目に留まるかもしれないと考え、少し詳しく書いておきます。
抽出部の構造
抽出部(Brew Head)の構造はざっくりこんな感じです。
ステキな設計!
きっとステキな技術者が設計したのでしょう。(基本はどこも同じだろうけど、シールの仕方など液圧機械として理に適った設計です。)
エスプレッソに適した抽出圧力は 9bar。直径約φ45mm のチャンバーなので加圧に必要な力Fは約 1,430N。146kg の重りを乗せたのに相当、結構な力ですね。レバーはテコの原理で力を約9倍に増幅。レバーを押す力は約16kg相当となります。腕の力でレバーを押そうとするとそれなりにキツイですが、体重を乗せる感じで押せば非力な方でもOKだと思います。
④ポルタフィルタ(Portafilter)の底には細かな穴があいているので、コーヒー粉がなければお湯はダダ漏れ。でも、細かく挽いたコーヒー粉を詰めることで、コーヒー粉が抵抗となります。抽出圧力 9bar で適切な抽出時間(40秒くらい)になるよう、豆の挽き目とタンピングの力を調整します。(極細挽き16gを割と強目でタンピング)
③の "Dispersion Screen" は、お湯を入れるときにコーヒー粉が暴れるのを防ぐための、細かな穴のあいたプレートです。
Flair Espresso の場合、Piston/Cylinder/Portafilter などお湯やコーヒー粉に触れる部分を全て取り外せるので、洗いやすく清潔を保てます。(備品が多いので、なくさないよう入れ物を用意しておこうかな。)
言い遅れましたが、④ポルタフィルタは、オプションの「Bottomless 2-in-1 Portafilter」(後述)で説明しています。
オプション品
圧力計キット
日本代理店の ”Flair Espresso Japan” さんから購入すると、自動的に付属してきます。慣れてくれば感覚でわかるかもしれませんが、圧力が確認できるので安心です。少なくとも最初のうちは 必須アイテム だと思います。
ポルタフィルター
NEO には、粗いコーヒー粉でもそれなりに抽出できるよう工夫がされたポルタフィルタが付属します。でも逆に、条件が不適切でも気付きにくくなります。わたしはシンプルな構造のものが好みなのでオプション品を購入し、オプション品ばかり使っています。
抽出ヘッド
オプションで抽出ヘッド(Cylinder + Portafilter)を増やせば、後片付けを後回しにして連続して抽出ができます。
タンパー
コーヒー粉を圧縮するときに使う専用の器具。かっこいいですよね。Flair espresso NEO 用のものがオプションで用意されています。なくても全然いいのですが、あればテンションが上がりそうです。
保守用 Oリング
長く使うには消耗品の入手性は重要です。もちろん保守用Oリングも用意されています。(さらに、仮に将来供給が途絶えてもOリングであれば代替品が見つかる可能性が高いと思います。)
この機械の短所
良いことばかり紹介してきましたが、この機器の短所にも触れておきます。この機器は、「本格的なシングルショットのエスプレッソを淹れること」に特化していますので、それ以外を望む方には不満に感じられるかもしれません。
シングルショットのみ
(30cc。完全に一人用。)連続抽出に不向き
(抽出ヘッドを揃えればできるけど)ミルクのスチーマーはない
(とはいえ、ミルクフォーマーがあればラテアートもできそうです)準備と後片付けに相応の時間がかかる
(おいしい珈琲を入れるためには当然ですね)
おわりに
マシンを買ったワクワクで、3本も記事を書いてしまいました。お付き合いいただきありがとうございます。
珈琲もこだわりだすと沼にはまりそう!
(レンズ沼に比べれば出費額は小さいですが…)
今後 note で珈琲関連の記事も増えそうなので、マガジンも作ってしまいました。