【書評】成城石井はなぜ安くないのに選ばれるのか?~ビジネスの本質~
【書評】成城石井はなぜ安くないのに選ばれるのか? 著者:上坂徹
始めに結論から。
圧倒的顧客ファーストとこだわりによって
成城石井は支持されるスーパーになった。
この本を読む前まで私は成城石井は
値段の高い商品のみ置いていて地元のマダムに
人気のスーパーであり私のような一般市民が
行くスーパーではないと思っていた。
正直普段は買い物を親に任せているし
成城石井には最寄り駅の中にあることは
知っていたが入ったことはなかった。
この本を手に取った理由は
「食品業界の中で小売業に関する知識を
入れておいた方が就活に役立つ」とただ思ったからだ
①なぜ成城石井の商品を高いと感じるのか
結論から言うと
大手メーカーが製造している商品を
基準に考えてしまうからである。
例えば牛乳1本(1L)はいくらの
イメージか想像してみて欲しい。
読み手それぞれの値段があるだろう。
私は120円をイメージした。
②商品への徹底的なこだわり
成城石井の牛乳である
「成城石井牛乳」は1本297円である。
成城石井牛乳(成城石井HPより)
一般市民の私はこれを見ると無意識に
大手メーカーの商品と比較してしまって
「めちゃ高いなぁ」と思ってしまう。
しかし成城石井牛乳のこだわり、おいしさ
を知ると297円を安く感じることができる。
成城石井牛乳は低温殺菌をして製造している。
65℃で30分の殺菌方法である。
これはパスチャライゼーションといって
ワイン製造にも使われている製法である。
一方、一般的な牛乳は130℃で2秒の高温殺菌である。
これでは牛乳に含まれるタンパク質が変性してしまい
独特の苦味が生成されてしまう。
もちろん低温殺菌するよりも高温で短く
殺菌した方がコストが低い。
しかし独特の苦味を消すために
コストをかけて低温殺菌しているために
大手メーカーと比べて高くなっているのである。
このこだわりを知ると高品質な商品を
手ごろな価格で提供しているという風に
捉えることができると私は思う。
③圧倒的顧客ファースト
成城石井では顧客が喜んでもらうために努力を惜しまない
私が一番驚いたことは自社商品を前面に
押し出さないというスタンスである。
プライベートブランド(以下PBブランド)
の商品は粗利益率が高いことは想像できる。
卸売業者に払う手数料がカットできるため
PBブランドの商品を売った方が利率が高いため
コンビニや大手スーパーではPBブランドを
前面に押し出していることが多い。
(セ〇ンプレミアム、ロー〇ンプレミアム、トッ〇バリュが例)
しかし成城石井では顧客から
「商品を選ぶ楽しみ」を奪わないように
通常の商品と区別を付けずに販売している。
これを読んだときには「利益を求めずに
顧客を大切にしている成城石井はすごい」
と感動せざるを得なかった。
まとめ
成城石井には
・顧客ファーストの姿勢
・商品へのこだわり
が飛び抜けているからこそ安くないのに選ばれていると感じた。
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【自己紹介】
名前:spinny
年齢:20歳 現在大学3年生
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