隠れ適応障害だったのかもしれない
【書評】ありがとう、わたし 著者:中元日芽香
感想
言葉のインパクトが強い「適応障害」になってしまった中元日芽香さんがどのようにして症状を乗り越えたかどうかを知り、その立ち直る姿から自分の精神状態を見直すことができた本でした。
私は現在大学3年生で3年前に乃木坂46にドハマりしました。正直この本を手にしたきっかけは「元乃木坂46のひめたんが本を書いたらしい」という明確な目的がない状態でアマゾンでポチりました。
中元さんは乃木坂46の一期生で2017年の12月に卒業しました。卒業までには様々な経緯があったがそれはぜひこの本を手に取って読んで感じてほしいと思います。
卒業後は心身を休め、自分の性格を詳しく知り、完璧ではない自分を認めて立ち直っていく姿を感じて自分にどう活かすかを真剣に考えました。
どう自分に活かすか
私は正直精神が安定している人間ではないです。コロナが流行りだして世間は自粛ムードで膨大な変化というストレスに晒されている大学2年生の時に、塾講師のバイトに力を入れていました。
受験生を合格させるために施策を練り、全体の学習進度を見て同僚に声掛けをしたり、自分の担当生徒の進捗を確認し指導を続けていました。
その時に1つうまくいかないことがあればその他すべてがうまくいっていないように見えてバイト先に行こうと思うとドアがなかなか空けられず玄関で30分靴を履いたままボーっとしていた。
さらに発熱に敏感なご時世の中、おでこを検温すると毎回38℃を超える熱が出ていた(バイト先には内緒でお願いします笑)。
オンラインで行われる大学の授業の課題もまともに出すことができないようなやる気の浮き沈みも経験しました。(友人に助けてもらったため単位は何とかとることができました!ありがとう!)
正直この経験を書いていて思ったのだが「どう考えてもなんかの症状でしょ」と今なら思うことができます。
あの時の自分に声をかけたいのは「もっと周りの仲間を頼っていいんだよ」ということです。
正直一人で抱え込みまくっていたし、同じチームに所属していて気軽に悩み相談をすることができた同僚はいませんでした。もちろん同僚との仲が悪かったわけではなく私のエゴで相談するのはダサいと思っていたし、一緒にご飯を食べてストレス発散のための愚痴を言うこともできていませんでした。
これを乗り切ることができたのは時間の経過はもちろん、自分のそもそも持っていたストレス耐性に助けられたなぁと思いました。このそもそも持っていたストレス耐性を手に入れた経緯はいつか書いてみようかなと思う。
帯で樋口日奈さんも言っているように知らず知らずのうちに追い込まれていないかどうかを確かめることができる一冊でした。中元さんのように自分を客観的に見ることができるようになっていきます。
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