【ラーメン】あの福岡グルメは正しき福岡グルメなのか【明太子のアレ】

福岡県民として育ってきたし、自分の体重の半分は福岡の食べ物で構成されていると思うのだけれど、福岡県民がこっそり「あれはなぁ…」と思っている福岡グルメ、というものが実は存在しているんじゃないかと、家族や友人、そして何より自分から感じることがある。

一つは、某ラーメン店。「これを書いたら絶対にどこのことかわかるやん」という独自システムを持つラーメンチェーンで、日本各所の支店でそこそこの行列を生み出し、本店では本店でしか食べられない独自の味があることでさらなる行列を生み出している。

けれど、福岡県民としては

「いや、そこまでラーメン一杯にならばんでも…」

という思いを持ちがち。ラーメンは気軽に食べるもん！という福岡県民マインドとしては、あの行列に並んでラーメン食べるくらいならマルタイラーメンを買って食べた方がまし、と思っている人も少なくない。（けどうどん屋さんには並びがちなのが福岡県民）

もちろん美味しいし、福岡のラーメンの確固たる地位を気づきあげたという点でほめたたえるべき店ではあるのだけれど、「だけど…ねぇ…」となってしまうのが、あのラーメン屋さんなのですね。

そしてもう一つは、某店によって最近いきなり人気になり始めた感のある「明太子丸々一個使ったお重」、そしてそこから派生してきたであろう「明太子どっさりつかった料理」である。どっちかというとこっちの方が「あれはさぁ…」と思っている人（福岡県民）が多そうな感じがする。

そもそも、本当にそもそもなんだけれど、明太子は丸々一本食べるようにできていない。あれはその一本を何個かに切り分けたのを、ちょびちょびと食べながら白米を掻っ込む、もしくは酒を飲むのがちょうどいいのです。

それを丸々一本食べようと思ったら、はっきり言ってお重なんかじゃ足りない、お櫃くらいはもってこないと、塩気とご飯のバランスが取れない。

そして福岡には他にも魚も肉も野菜も美味いのだから、何も明太子一本でおなか一杯にならなくても…と福岡県民は残念に思っているような気がする。

少なくとも僕だったら、明太子は一切れくらいにして、他のご飯のお供、例えば美味しい魚の刺身とかでおなかを満たしたいなぁと思う所ですね。

この前福岡に帰省したのだけれど、帰りにおにぎり屋さんで明太子おにぎりを買って帰った。ここでも明太子のお重の余波が。

この写真だと「上の明太子にかぶりついたその勢いで白米部分も食べればいいのね、なるほどなるほど」と思えたのだけれど、このおにぎり、中にもどっさりと明太子が入っていて「明太子おにぎり」を食べているというよりは「明太子のコメまぶし」を食べているような気分になった。圧倒的に塩味過多。

これも多分明太子重のブームの影響で「とにかく明太子どっさりしておけばいいんでしょ！」という作る側の無意識的仕業にちがいないと思う。

そりゃあ「サービスです。いいでしょうたっぷり明太子。好きでしょう。うふふ。」と言われたらそれまでなのかもしれないけれど、美味しいかどうかで言われるとちょっと疑問で、これをおかずにご飯が食べれそうなほどだった。明太子はちょっぴりでよい。

ちなみにラーメンにも明太子重にも言えることなんだけど、福岡県民が一番びっくりしているのは「何でこんなに高いと！？」ということでもあると思う。

ラーメン１杯に1000円、明太子が乗っただけ（言い過ぎかもだけど）のごはんに1500円なんて、福岡県民からしたら本当にびっくりで、「それだったらうまかっちゃんに白米に明太子一切れで500円でよかろーもん！！」となるんですね。

テレビでは今日も福岡グルメとしてあのラーメン、このお重が出ているかもしれないけれど、福岡には他にも美味しいものが沢山あるので、ぜひ他のものもたくさん食べてくださいね、という話なのでした。

個人的にはごまサバが最強です。