見出し画像

バウムクーヘンとしての宙組(宝塚観劇)

久しぶりに宝塚に行きました。久しぶりになったのはあの忌々しい病のせいです。月城さんのグレートギャッツビー見たかった…(悔しかったのでキャトルレーヴでクリアファイル買った)

その前にお昼ご飯ってことで、宝塚の「パスタ」でランチ。

(パスタという店名ですがピラフも美味い。ランチについてくるソフトクリームもめちゃくちゃ美味い)

ホームページを見ると、値上げのお知らせ。そりゃこのご時世仕方ないよね…うんうん、と思いつつ、久しぶりに豚高菜ピラフ。ちょっとお腹空いてたので大盛りに。

来たのがこれ。

山。

あれ、大盛りの量増えた?ってくらい大盛り。パスタさん、値上げしたからって盛りを増やしてたら意味ないよ…!!と思いつつ、やっぱり美味しいのでパクパクと食べてしまう。

お腹をさすりつついよいよ劇場へ。

秋空と劇場。最高。

演目はこちら。『HiGH&LOW -THE PREQUEL-』

宝塚がLDHと組むとは思わなかった

ウルトラ正直に言うとですね、最初この演目が発表された時、『よりによってそれを宙組にやらせるんかーい!』と思った。

宙組トップの真風さんは、トップ歴も長く、2番手の芹香さんもベテラン。

水を飲むだけでこんなにかっこいいのが真風さん

LDHというブランドはあまりわかっていないけど、あれでしょ?こう、若者たちの血潮が唸ってとりあえずケンカな!って感じのアレでしょ?大丈夫?真風っちはエクストリームダンディな人よ?

と思ってたのです。宝塚という世界と、宙組の持つ空気と、LDHの持つ世界が、水と油のように相反するんじゃないかなーと。

先に言うと、完全にこの考えは間違っていたことを私は後で思い知らされるのです。

7列目

ちなみに席ははじめてのSS席。SS席って、抽選申し込みはできるけど絶対当たらない席だと思ってた(接待とか、会社の社長とか、FCの偉い人しか当たらないと思ってた)のですが、まぁー。近い。

そして開演(写真は開演5分前のものです)

結論から言うとですね、めちゃくちゃめちゃくちゃよかった。2回めちゃくちゃと重ねてしまうくらいよかった。

ネタバレはしてはいけないと思いつつも概念だけ話すと、ストーリーが最後に向かって熱くなっていくのが、そりゃファンも多いわLDH!と納得の作り。女子ファンが多いイメージだけど、ストーリーの作り方は少年マンガみたいな感じで、これは男性が見てもハマるぞ…!と思った。

主役の「コブラ(ざっくり言うと街の若者グループのトップ)」を真風さんがすることで、真風さんのトップとしての余裕とか、全員まとめて包み込んだるからな的な温かさが見事にマッチしてた。これは確かに現トップ5人の中でも。真風さんが一番合っていたかもしれない。

2番手の芹香さんの役も、ここ最近の芹香さんのやりたい放題伸び伸び自由マン(褒めてます)の雰囲気とバチコーンと合っていて、かっこえぇ…!と思わずキャアキャアしちゃうレベル。

そして桜木さんよ、桜木さん。エルフ?君はエルフなのかい?といいたくなるような美しさと強さを持ってました。個人的に今回の劇の中で1番好きなキャラクターはこの人だった。

1時間半があっという間に感じるレベルで終了。続編も宝塚でやってくんねぇかな…と思ってしまうくらいカッコよかったし面白かった。

LDHと宝塚という、水と油が混ざる。

そうすると、めちゃくちゃ美味いドレッシングが出来上がってました、というのが結論なのでした。

休憩をはさんでショー「カプリチョーザ!!」

すごい幕

なんだこれはすごいぞ!(白目)…あ!終わってしまった!!

という感じのショー。相変わらずエンタメ暴力装置である宝塚のショーに身も心もボッコボコにされました。今まであまり意識してなかった人達がどんどんと目に入ってくる、宙組の層の厚さがますますえらい事になってることを教えられるショー。

宝塚の高級バウムクーヘン、それが宙組…

いや、でも宝塚自体、今層が厚すぎるよな…95期生とかどうなってんのよほんと…

つまり日本の高級バウムクーヘン、それが宝塚なのか…

後でパンフレットと歌劇(宝塚専門雑誌)読み返したら、演出がアクアヴィーテの人なのですね。可能ならば色々と納得だし、ガッチリと握手を交わしたい気分。

というわけで相変わらず勝利しかない宝塚観劇なのでしたとさ。


サポートでより凝った料理記事などが書けます。よろしくお願いします!