殺し屋と俳優の生活を両立する人生/バリー シーズン1〈あらすじ・ネタバレあり>
評価:90点/100点
【サウスパーク】、【サタデー・ナイト・ライブ】、【スター・ウォーズ】シークエル・トリロジー。
ビル・ヘイダーという名前を聞いてピンとくる人は少ないかもしれない。
最初に記載したのは、コメディ俳優・声優・プロデューサーとマルチに活躍する彼が関わった作品。ハリウッドを支える大物の1人であることは明白だ。
HBOは、【スケルトン・ツインズ 幸せな人生のはじめ方】を見て、コメディのイメージが強いヘイダーに別の可能性を見出し、彼にドラマを作らないか?とオファーした。
主演のヘイダー以外は全員がオーディションによって選ばれ、アンソニー・キャリガンに関しては第1話で死ぬ予定だったが、彼のキャラクターが作品を魅力的にすると確信してファイナル・シーズンまで出演することになる。
クリーヴランドで暮らす元海兵隊員の殺し屋・バリー・バークマンは、仲介人・フュークスを通して、チェチェン・マフィアの幹部・ゴランの仕事を引き受ける。
カリフォルニア州ロサンゼルスに着いたバリーは、ゴランの妻を寝取った売れない役者・ライアンを消すため尾行し、ある劇場に入る。
ライアンから稽古の相手になってくれと求められて断れず、バリーは芝居に付き合う。
初めての芝居にも関わらず皆から褒められたバリーは自信がつき、"俳優"になりたいと願うように。
クジノーが率いる劇団に加入したバリーは、俳優"バリー・ブロック"として殺し屋の生活を両立させることになる。
バリーとライアンが仲良くしてるのを見たチェチェン・マフィアは、バリーが裏切ったと勘違いして襲撃をしてくる。
ライアンは死亡するものの、バリーは襲撃犯を射殺して生き延びる。
チェチェン・マフィアは、バリーとフュークスを殺害するつもりだったが、対立するボリビア系犯罪組織の幹部・シフエンテスを暗殺してシマを奪うため生かしておくことに。
バリーとフュークスは、チェチェン・マフィアとパートナーシップを結ぶことになる。
劇団の先輩女優・サリーと仲良くなったバリーは、彼女に手伝ってもらってFacebookを開設。海兵隊時代の仲間・クリスと久々の再会を果たすが、彼が連れてきた元軍人・テイラーが曲者で、すぐにバリーが殺し屋だと見抜く。
元々イカれてるテイラーは「自分も殺しで金を稼ぎたい」と言い出して無理やり仲間になり、バリーと一緒にボリビア人のアジトを襲撃して皆殺しにした後、金まで奪う。
この騒動によって、ボリビアから組織の幹部・シフエンテスがロサンゼルスにやって来る。
テイラーが勝手にシフエンテス暗殺計画を進め、バリーとクリスは何も知らないまま巻き込まれる。
その結果テイラーはシフエンテスの部下に殺され、なんとか逃げ切ったバリーは口封じのために友人であるクリスを殺す。
バリーは、殺し屋としての自分を葬り去るため、ボリビア人の手口を真似てゴランを殺害し、フュークスと決別する。
ゴランの死により新しく幹部となったハンクは、新しい人生を掴もうともがくバリーを見逃してやり、シフエンテスと和解して同盟を組む。
一方ライアン殺しを捜査していたベテラン刑事・ジャニスは、捜査の過程でバリーと出会い、何か違和感を抱きつつも殺し屋であるとは気づかない。
最終的には、"ライアンとテイラーが手を組んで、チェチェン・マフィアとボリビア人から金とシマを奪おうとしていた"と結論付けて捜査が終了となる。
劇団を出入りするうちクジノーと恋仲になったジャニスは、彼の口から"バリーが元海兵隊員だった"と聞き、直感。
Facebookで"バリー・ブロック"を検索し、クリスやテイラーと繋がっていたことを知る。そして、ライアン殺しの現場に設置された"監視カメラに映る謎の男"こそが、バリーだと確信する。
バリーはやっと手に入れた新しい人生を守るため、自分を逮捕しにきたジャニスを殺害する。