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ソフト技術者的執筆環境

システム全体

執筆環境全体

 まずは簡単な全体図です。文章を書くためにデスクトップPC(Windows10)を使っているのですが、出先であるとか、妻と一緒にリビングでまったりするとき用に、ノートPC(Windows11)を併用しています。デスクトップPCがWindows10なのはハードウェアがWindows11の要件を満たしていないから……。そろそろ買い替えかしら。

 PCのデータは家庭内のプライベートLANに繋いでいるNASへ、定期的にバックアップを取ります。NASはRAID1(ミラーリング)で運用しています。昔RAID5のNASを使っていたのですが、結局いつも複数のHDDが壊れて復帰できないということがあり、もうミラーリングでいいんじゃね?となっています。(HDD1台だけ取り出しても使えるし)

 出版社さんへのリリースはBox.net経由で行います。これは出版社さんからのリクエストです。

 リモートのリポジトリとしてGitHubを利用し、JIRAでタスクを定義して連携させます。前述のデスクトップPCとノートPCの連携はGitHub経由でとります。

 至って普通のソフトウェア開発環境と同じであります。

PC上のツール

 PC上では次のツールを使い執筆しました。

  • Microsoft Word(出版社へのリリースフォーマットのため)

  • VisualStudio Code(フォルダ管理、Gitクライアント、Pythonコード開発と実行のため)

  • Adobe Acrobat Reader(校正作業のため)

  • MiGrep2(WORDファイルPDFファイルを串刺して検索。用語修正など)

  • Git for Windows(言わずもがなのバージョン管理ツール)

  • Python(画像切り出し用ツール作成、実行環境)

  • PowerShell(リリースファイル集結用スクリプト実行環境)

VS CodeのExtention

 VisualStudio Codeには次のExtentionを入れています。

  • GitLens(コマンドラインを使わず操作できる。必須!)

  • Git Graph(GitLensをFreeで利用しているので、グラフを見るために)

  • Git History(変更確認用)

  • PowerShell(ターミナルでPowerShell)

  • Python(Python用の拡張機能)

  • Pylance(入力補完とか、型チェックとか)

  • Python Debugger(Pythonのデバッグ)

  • Remote SSH(GitHubにつなげる)

  • vscode-pdf(PDFファイルを閲覧)

  • Docx/ODT Viewer(WORDファイルを閲覧)

  • Open(VSCodeから直接MS WordやAcrobat Readerを立ち上げる)

そのほかのこだわり

 あ、そうだIMEはMicrosoft様ご謹製のMS-IMEです。もともとAtok派だったのですが、サブスクになってからMS-IMEにしました。といいつつ今でもキーバインドはAtokにして使っています。一度身についた手癖がなかなか抜けなくて。

  あとキーボードはUS配列派なのですが、ノートPCが日本語配列であるため、昔購入したMicrosoft Wedge Mobile Keyboard(US配列)を使用しています。あーなぜUS配列のノートPCにしなかったのか。今でも悔やまれます。

Microsoft Wedge Mobile Keyboard(US配列)

特に役に立ったツール

 今回特に活躍したのはMiGrep2です。各エピソードごとにファイルが分かれているために、全文章から単語を検索するのに困っていました。実際に途中で主人公の名前を変えたり、漢字を仮名表記に統一したりって時、もれなく手早く確認出来て本当に助かりました。オススメ!

 またExtentionのOpenも地味に活躍。VSCodeから直接WORDを立ち上げて編集できるのは助かります。
 Docx/ODT ViewerもMS Wordを立ち上げなくても中身を確認出来てマジ便利。ただWORDのバージョン間比較やマージには使えないのが……。

 WORD文書のマージに関しては良いツールがなく、MS Wordの「比較」「組み込み」機能を使いました。この機能今回初めて使ったのですが、ちゃんとコメントやメモもマージできるのでこれはこれで便利かと思います。

次回は執筆プロセスについて

 次回はこれらのツールを使って、どのようなプロセスで執筆を進めていったのか記載したいと思います。


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