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【警告】日本のインフレで生活が苦しくなると、飲食店はどうなる?

こんにちは!スパイスハンドの小林です。

最近、物価が急激に上がっていると感じませんか?特にエネルギーや食料品の値上がりは深刻で、円安の影響も重なりインフレが止まりません。

インフレとは、簡単に言えば物価が上がることです。例えば、以前は1個100円で買えたリンゴが、今では150円出さないと同じものが買えないことをいいます。

飲食店は、原材料の価格が上がり、人件費も上昇し、さらに光熱費も増加する中で、お店を維持しなければなりませんよね。

しかし、お客さんの生活もインフレで苦しくなり、外食に使えるお金が減っているため、今後、メチャクチャ多くの飲食店が閉店に追い込まれるでしょう。

では、そんな中。我々はどうすればインフレの時代を生き抜くことができるのでしょうか?

この記事では、未来を見据えた予測をしながら、これからの飲食店の生き残り戦略について考えてみたいと思います。


これから何が起こるか? → 東京に人口が集中

意外かもしれませんが、インフレが進むと、東京などの大都市に人口がさらに集中します。

地方では、東京よりも物価が抑えられているかもしれませんが、そもそも小売店が次々と撤退し、残るのはコンビニ程度。

コンビニでさえ、人口が少ないエリアでは採算が取れず撤退する店ばかりになりますね。

そうなると、飲食店も今と同じやり方で生き残ることは超絶に厳しいですよ。

いまは何とか以前の景気を維持しているものの、確実にインフレは全国に浸透して私たちの生活を根底から揺るがしています。

首都圏などの密集したエリアでは、輸送コストが抑えられるが、地方では輸送コストが商品価格にガッポリと上乗せされるため、エリアによって物価に差がでます。

その結果、東京などの大都市の方が、インフレ時には相対的に住みやすくなり、人口が集中してってことが予想されるんです。


インフレ時の飲食店はどうすればいいか?

長年デフレが続いた日本がインフレ経済に突入した場合、海外のインフレを経験している国々の飲食店を見ると、いくつかの対策が見えてきます。

これから確実に訪れることなので、自分に当てはめて読んでみてください。

1. 大手チェーン店がますます繁栄する

インフレになると「待ってました!」とばかり、飲食業界は本格的なマネーゲームの場となります。

資金力のある企業はさらに資金を調達し、業界を独占する動きを強めます。

「日本は安くて買い時だ!」って思っている、海外の投資家もガンガン日本に進出してきてます。

すでに東京の飲食店は中国系のチェーン店ができてきていますね。

例えば、ハンバーガー業界では、大手チェーン店が生き残り、規模は小さくても美味しいハンバーガーを提供するお店は、物価高騰に耐えきれずに消えていくでしょう。

2. 薄利多売をする店は減少する

「販売価格を下げて多く売る」というデフレの代名詞とも言える薄利多売のビジネスモデルを続ける飲食店は間違いなく廃業に追い込まれます。

大量生産・大量消費のモデルは、戦後の日本を復興させた成功例でしたが、今やその時代は終わりを迎えてますよ。

円安の影響で、安く仕入れて日本で加工・販売することが困難になり、薄利多売のビジネスモデルは限界に達してますね。

3. 中堅企業の飲食店は規模拡大か縮小かを迫られる

中堅企業の飲食店は、近い将来、極端な選択を迫られるでしょう。多くのお客さんを相手にするか、もしくは個人店のようにニッチな市場で勝負するかです。

前者の場合、資金力が必要となり、非上場のままではライバルに勝てないでしょう。

後者の場合でも、経費削減が難しく、コンセプトがぼやけてしまい魅力に欠ける店になってしまうでしょう。

そう考えると。これからの10年で、最も厳しいのは中堅企業の飲食店かもしれません。

4. 職人は減少する

効率を重視する飲食店が増えることで、今までのような職人は減っていきます。

「悲しいですね」
「技術を伝承できないんだ」
「これから食はどうなるんだ」

悲観的に考える必要はありません。時代の変化とともに職人の在り方、ヤリ方は変わっていきます。

私がいいたいのは昭和の時代に必要だった職人ではなく、新しい職人の形が生まれますよ!って話です。

あくまでも予想ですが、今までの職人の考え方に

1:技術を教えてもらえる店に入る
     ↓
2:技術を教えても平気かテストされる
     ↓
3:技術を教わる(見て覚えろ)
     ↓
4:教わった技術を繰り返すことで覚える
     ↓
5:教わった技術を使って職人となる

でしたが、コレからは3番からスタートして6番目の「進化させた技術へと発展させる」へと職人の役割が変わります。

かっこよくいうとクリエーター、プロデューサーですね。

ネットの普及で料理の国境がなくなっている今こそ、もっとも求められることだと思いますよ。

5. 個人経営の店は激減する

物価高、エネルギー高、人件費高の時代では、個人経営の飲食店が激減していきます。

規模が小さいため、上記の問題を今のままでは乗り越えるのが厳しいでしょう。

人件費高の解決方法として、ワンオペ営業のお店が増えていますが、薄利多売のワンオペ営業はできないので、必然とそれなりの客単価のお店だけが残っていきます。

いま、薄利多売に近いことをワンオペで行っているなら、数年後には倍近くの単価が取れるお店にできるようにしておいた方がいいです。

ここまで読めばなんとなくはわかったと思いますが、大手企業が本腰をいれてなかったからなんとか生き残れただけで、個人飲食店は薄利多売をやっても勝ち目はナイでしょう。

それなら、サッサと客単価がとれるようなお店にしたほうがいいんです。

例えば、居酒屋をワンオペでするのであれば、将来的にスナックをやる、みたいな発想がいいですね。

インフレが加速することを予測して動いてください。


インフレの時代を生き残るためには

一度インフレになった国が、デフレ戻ったという例は先進国にはありません、ということは、インフレがひどくなる一方になるってことになります。

飲食店の役割も時代で変わっていくものです。今後どのような戦略であなたは生き残りを賭けていくのか考えてみてください。

ひとつだけ言えるんですが、飲食店だからといって料理方法や目の前にいるお客さんにきを取られてしまい、学びや知識の獲得をおろそかにするとインフレの波に飲み込まれてしまうでしょう。

そうならないために、常に前向きに学ぶ必要があると思いますよ!