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緑失くして人生きられず。-日光東照宮編-

どうも10時間寝て丁度いいくらいの身体になりました。どうやらロングスリーパーのようです。上京して6年ですが、根は田舎者なので最近緑が不足しています。

緊急事態宣言も一応明けたので三密にならない場所に遠出したいなぁ…と思っていたところ、兄から自然に誘われました。

兄曰く「やっぱり人間緑がないと無理」

そんなわけで今回の一人旅行記は栃木・日光東照宮編。

一人旅とか言っておきながら車で兄に連れてって貰いました。我ペーパードライバーなり。では行きましょう。


午前9時。私の住むアパートに兄が来てドライブが始まります。休みの日ということもあって若干混んでいましたが、日光に近づくに連れて人と緑が逆転するようになりました。

兄と死ぬほど下らない話をしながら首都高を使い車で走ること片道2時間。日光につきました。まず始めに目に入ったのは輪王寺です。

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とても道が広い。加えて人も多すぎず丁度いい。何より緑が溢れかえってる。この梅雨にはいる少し前は青紅葉の綺麗な時期です。緑と赤のコントラストが非常に映えます。都会のコンクリートジャングルに揉まれてささくれだった心に、深く緑が染み渡るようでした。

てっきりここが東照宮なのかと思いましたが、どうやら違うようです。順路に従って歩いていくと、さらに広い砂利道の表参道に出ました。

奥には石で出来た鳥居が見えますが、非常に奥行きのある場所です。なにより脇の青紅葉が果てしなく綺麗で、空気も澄んでいて、ベンチに腰掛けながらぼーっとしていたくなるような魅力がありました。

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ノリノリで写真を撮りながら奥へ奥へと進みます。鳥居をくぐると、色鮮やかな建物が現れました。五重塔です。

あれ、五重塔って前にもどっかで見たような?と思っていたら兄も同じことを言いました。多分どこかの五重塔がめちゃくちゃ有名って訳じゃなく重なってればそう呼ぶのかしら、なんて適当に結論付けて今度は左へ進みます。

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道中、いつものことですが兄と下らない話をしました。

兄「日光って誰祀ってるの?」

私「え、知らぬ」

兄「なんだ、お前のことだから調べてると思ってた」

兄は私が昔から歴史に弱く、何か新しい機械を買っても説明書を読まず身体で覚える人間だということを知らないのでしょうか。基本その場に行ってから知識を身に付ける側なので、何も言えませんでした。いやほんと前回の反省が活かせてない。

右側には灯籠、左側は真っ直ぐ伸びた木々に囲まれとても不思議な空間でした。

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兄「いやぁマイナスイオン感じるわ」

私「そもそもイオンってのは水中で分解されて生じるものであって空気中にあるものではない」

兄「そういうのいいから。理系求めてないから」

ド文系の兄に対して正確な知識というものは時に邪魔なようです。そして若干ずれた答えをしてしまうのも私の悪い癖です。ゲラゲラ笑いながら進むと、二荒山神社に着きました。

ところで皆さん、これ二荒(はざま)と読むらしいですよ。何処にも読み仮名の要素がないので、兄とぶちぶち言いながら鳥居を通過します。

中には大国様や因幡の白兎、縁結びの建物があって色々楽しむことができました。

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ねずみかわゆい。

結ぶ気のない縁を願い元の道へ戻ると、ようやく東照宮に向かいます。券売機で1300円を払って入場すると、目の前にはきらびやかな建物が広がっていました。

実は東照宮に興味があったものの、深く調べていなかったためもっとこじんまりしていると考えていました。しかし想像以上に土地は広く、建物の色彩も鮮やかなのでただただ圧倒されるばかりです。

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一ヶ所だけ人だかりがあったので近付いてみると、かの有名な見ざる・言わざる・聞かざるがありました。

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なんだこの愛くるしいマスコット。

最初に浮かんだ感想はそれでした。余談になりますが、私はそこまで猿が好きではないです。よくある心理テストでも、猿を真っ先に捨てるくらい興味がないです。でもこの猿はなんとなく目がかわいくて、コミカルな動きが非常に楽しいと感じました。この猿なら持ち帰っても仲良くやってけそうです(誰)。

この建物には他にも色々なポーズをしている猿が存在しています。何故この猿たちだけ人気なの?と猿にルーツを持つ人間ならではの疑問を持ちましたが、真相は藪の中です。

広い境内をぐるぐる歩き回り、どんどん先へ進むと見えてきました。


まだ遠くとはいえど、あの建物が一際目立っていることは自明です。階段を登り再び正面から覗いてみます。

ひゃあ、テンション上がるなあ。写真でしか知らなかった風景を実際に見るのはやはり好きです。

目の覚めるような青色に、思わず感嘆してしまう金色。そして細部まで拘った装飾。その全てが重なって優美な門を魅せている事実は心が踊ります。何処もかしこも金ピカでカラフルで、ワビサビよりも豪華さの方に目が行きました。

門の中の天井には龍が描いてあったり、山登りをしたり、かの有名な眠り猫もいて本当に楽しいです。なにより山なので森林の香りがすごくて、何回かマスク外して深呼吸をしてしまうくらいでした。

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さて今回の日光東照宮ですが、実はずっと行ってみたい場所でした。元々古都を彷彿とさせる場所は好きですし、三ざるのような楽しい装飾を探しながら見るのも最高に好きです。行くのはそれなりに時間がかかりましたが、沢山の緑と綺麗な空気の中で汚れきった心が浄化されるようでした。やはり我々には自然が必要だ…。

長い長い緊急事態宣言が明け、まだ油断できないもののかなり息抜きになった日帰り旅行でした。

次こそは行く場所の予習を忘れないぞ…

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