見出し画像

ゲーマー目線で「ゲーム依存」を考える(2)

子供とゲームと…そして親の対応は?

ゲームをしている子供たちにとって「ゲーム」は
学校のストレス発散や刺激をくれる楽しみであり
中には生きがいにもなっている子もいます。

それを急に制限したり、取り上げたりすると
極度のストレスになり、かえって逆効果です。
ましてや、怒鳴りつけたり、壊したりはNGです。
大人でもタバコやお酒を急にやめろと言われても
難しいものです。依存していなくても、いきなり
制限されたら納得いかないのです。こんな乱れた
心理状況じゃ勉強も家族関係も上手くいきません。

「ゲーム依存」の定義を考える

ここからは本題に入りますが、まずは
私の自己意識上では、私自身はまぎれもなく
「ゲーム依存」であると思います。
理由に関しましては後述しますが
まず一般的な「依存」とはどんな状態か?
私なりに考え、整理して、出した答えは

私生活に支障をきたす程に
(対象行為)で得た快感が脳から離れず
(対象行為)がやめられなくなる

です。辞典で調べたまんまのような
回答になりましたね(笑)さて、私ですが
ある特定のゲームにおいて異常な程の
集中力・没入感・高揚感
に縛らてしまい
ゲームできていない時もゲームの事を
考えてしまい、生活に乱れが生じました。
数年前は夜通しゲームを毎日してた時期もあり
慢性的な睡眠不足が当たり前でした。

ゲーム依存はどのような症状か

タバコやお酒などの依存性のものと同様に、
下手にゲームを控えようものなら脳裏に
ゲームで気持ちよくなった瞬間がよぎり
とてもゲームがしたくなるのです。
ただ、タバコやお酒よりかは抑制が効くし
その点を考えると「依存」と言えない面もある
と私は考えます。そこが意見の分かれ所ですね。
子供もそうですが、皆さんはどうでしょう?
何かに依存…してませんか??

「依存と中毒」というワード

ゲーム依存の他に「ゲーム中毒」という
言葉を提示します。「依存」との違いは
ゲーム中毒はゲームをしている時
過集中になったり、没頭して呼びかけにも
応じなかったり、ゲームの同じ動作を
反復作業し続けても苦にならない等の状態
と考えています。
例えばですが、ゲーム内で穴を掘り続ける
同じ所を動き周る、同じ内容のミニゲームを
永遠と繰り返し挑戦する…などの光景です。
(上達の為の反復練習やウォーミングアップ
 に必要な作業である可能性もあります)

一方、本題の「ゲーム依存」ゲームを
していない時に
、プレイしたい気持ちが
高ぶったり、ゲームにより得られる快感を
欲しくなってしまったり、授業や仕事の
最中にゲームをしてしまう等の、ゲームに
関する快感欲求が抑えられない状態
である
と私は分けて考えています。

どちらも似たような、よくない状況には
変わりないのですが、それでも二つに
分けることによって後々の対策案の
話をする上で話しやすくなるかな、と
思いまして追加ワードを設定しました。

ゲームのメリットは果たしてあるのか?

ゲームは心身の成長も期待できる?

実はゲームはただ楽しいだけでなく、十分に
適切な距離感(プレイ時間)を保つと脳に
好影響を及ぼす、と聞いたことあります。
気分転換であったり、気持ちのリセット効果や
想像力・判断力・思考力・計算力なども
ゲームによっては能力アップに繋がります。

また、新たなコミュニケーション手段
と言われたりしますが、実は数十年前から
友達とゲームの通信機能で対戦や協力
コレクション自慢などもも実現していたので
私からすれば、今更なのか(笑)て感じです。
友達ができたり、共通の話題ができ社会性の
一部を、ゲームを通して自然に学ぶことが
できるのは一つのメリットになります。

「やりすぎか否か」の境界線

ではゲームをプレイする上で見極めたいのは

『どこまでがやりすぎで
    どこまでが許容範囲なのだろうか?』


今回の記事で、これが私は肝心だと考えています。

親として子供には勉強をしてほしい…が、現実は
「ゲームばっかりやっていないで勉強しなさい!」
と言っても、素直に従う子供は少数だと思います。
もちろんゲーム以外の様々な理由が考えられますが
結局、腹立つ言い訳が返ってくるだけでしょう。
「後五分だけ〜」とか「これ終わったら〜」
だらだら〜とゲームばかりしている姿を見たら
たまったものではないですよね(笑)

勉強よりゲームが楽しいという現実

では、なぜ子供達は勉強よりゲームなのか?
答えは明白でゲームの方が楽しいからです。
ゲームに限らず子供は自分が好きなものに
とことん熱中します。それはゲームだけでなく
スポーツや小説、音楽や料理など、子供は
大人と違って活力と時間と欲求に正直です。

その上、大人の私たちも勉強の大事さ
大人になってから知る人は多いのですが
でも勉強の楽しさを知る人は中々いません。
私だって今も本質的に勉強を楽しめているのか
自身はあまりないのです。
例えば、「英会話ができないと就職に不利」と
煽られたら、英会話に力を注ぎますし
「プログラミングは手堅い職になる」と聞けば
子供に推し進めたい、と思うのが親心でしょう。
しかし、ここで流されずに考えてみます。なぜ
英会話ができないと就職に不利なのでしょうか?
高性能なスマホアプリ翻訳がありますよね?
プログラミングのどこが手堅いのでしょうか?
そもそもプログラミングとは何でしょうか?
これらを子供に説明できないと、子供達自身が
納得せずに無理やりやらされているだけで
ただただ苦痛やストレスが溜まるだけでしょう。

ゲームの魅力はただの遊びではないこと

話をゲームに戻していきます。結果として
ゲームは人間のありとあらゆる欲求を刺激する
「最高の理想実現ツール」として発展してきました。
作り手も遊び手にとっても自分の世界で表現する
ツールであること。作り手というのは他にも
アーティストや映画、デザイナーやモデルなども
皆、内なる自分の世界観を表現して、それを人に
共有して喜んでもらえる特別な職業であります。
遊び手もその世界観に触れることが楽しみに
なるのです。子供達がなぜ関心を持ち、興味を抱き
心惹かれるのか?そこの世界観や価値観を理解し
把握しておくことが重要だと感じます。

「環境の整備」が人を大きく変える


もう一つ、「環境」についてお話ししていきます。
ここでの環境とは「子供達の身の回りの現状」
示しております。時間制限アプリや回数制限などなど
よくわからないからって子供にゲーム管理を
任せっきりにして放置していませんか?
子供部屋に勉強机を置いて安心しておりませんか?
家族とはいえ、子供の全てを知るのは難しいですし
近過ぎると子供を苦しめかねない、と接する
距離感について悩んでいる方も多くいると思います。
 
はっきり言いまして、ここは子供達次第です。
一定の目安はあるとしても個人差があります。
新しい勉強机を買っても勉強するとは限らないし
机が無くても勉強ができる子もいます。
要するに、「最適な環境」を模索すること
子供が生活する上での最適化を図るのが大事です。
とっても大事な要素となるのです。
試しに、子供の勉強を子供部屋ではなく
リビングでさせてみてください。家族という
監視がある中では、サボるにもサボれませんね。
もちろん、サボる子も中にはいそうですが…(笑)
ただ、そのサボる子にとっては部屋は関係がなく
他の環境整備が必要
になることなのでしょう。
ゲームやサボりのし過ぎで怒る前に重要なのは
「どうしたら集中できるか?」をお互いに話し合い
その中で折り合いをつけるのが大事です。

この記事のまとめ

当然ながら親という立場上、子供を叱り
教育を施すことは義務では有りますが、一方で
子供にも子供の心情や思考、都合があります。
それを蔑ろにするのも×、許容しすぎるのも×
しかもすべての子供が違う対応を求めている。
こんなに難しいことはありませんよね…(汗)
しかし、この課題は避けては通れぬ道ならば、
当然やるしかないのです。

まずは、我が子がゲームをどのくらい好きなのか?
リサーチしつつ、どんなゲームが好きなのか?の
理解を深める(姿勢だけでも)行程が重要です。
ゲームは距離感と節度さえあれば、発育にも良く
思考力や判断力などを効果的に養えるでしょう。
(※ゲームジャンルにもよる)

親子で話し合い、両者納得のいくルールを設けて
その上で親が親として実権を握る環境づくりが
子供にとっても縛りすぎず、自由過ぎずの
理想的な環境が構築され、親側としても無理なく
コントロールが効くと思います。

次回執筆予定の
「ゲーマー目線で「ゲーム依存」を考える(3)」
ですが、具体案なども盛り込んでいきます。
親子のゲームを巡る事情に切り込んでいきまして
両者の思考や価値観の違いを探っていく予定です。
具体案に関心がございましたら、引き続き
お読みいただければと思います。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?