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ゲーマー目線で「ゲーム依存」を考える(3)


親と子とゲームの関係を考える

さて(3)は今までの(1)(2)の記事をふまえての
内容を基に考えて、ゲーマーである私自身が子供時代に
「こんなルールあったら、勉強もやる気になったかな?」
と思える構成を考えて提唱させて頂きます。

ガミガミいうよりも、環境を整える!

親子とゲームを取り巻く環境整備は重要です。
以前の記事にも書きましたのでご参考を→(2)
物理的な環境の他にルールも考えましょう。
具体的には制限時間や勉強優先といったルールを
子供にも理解させた上で施行するということです。
重要なのが親子共に納得のいくルールである
ということを考えます。
親としてはゲームではなく勉強に意識を向けたい
子供としては勉強はつまらないからゲームしたい
この双方の思考を親側がいかに制御できるかが
重要だと思います。

勉強ができる子の多くは勉強が好きだったり
勉強をする意味を理解している…も要素として
ありますが、勉強が苦にならない環境にある
というのも重要ではないかと思います。そもそも
ゲーム機やスマホを一任させるのも微妙ですし
最低限の管理下においての放任もあまり良くないです。
家庭それぞれに事情や都合もありますが、それでも
本題の「ゲーム依存」を懸念しているのであれば
親子でお互い無理なく理解し合うルールや条件などを
決め事を話し合うのがとても大事だと思います。
決して親の権限を振り回すのはお勧めしません。

私が考えるゲームルール


今の私が考える、親子とゲームの付き合い方を
ここで提唱します。ご参考くださいませ。

❶.出来高報酬制
 ゲームをできる時間を週7時間とします。その上で
 普段のお手伝いやテストの結果、通知表の内容に
 応じて時間を加算していきます。勉強して好成績を
 残したり、進んでお手伝いするという頑張りによって
 子供にも親にもメリットが生じます。ただし
 デメリットとしてゲームの為に頑張る、という
 思考にもなりかねないので注意深く観察しましょう。

❷.ゲームプレイのレポート提出制
 ゲームについての内容をノートやラインなどの
 書き残せるものでプレイ報告を必ずさせます。
 時間を制限して提出させる事をルールに加えて
 自然に夜寝るモードにさせる等も可能です。
 実際、子供が何をして楽しんでいるのか?の
 把握が可能となったり、レポート力や表現力など
 普段見にくいであろう子供の能力も垣間見れます。
 子供としても自分に興味を持ってくれている事が
 嬉しいだろうし、先の能力の成長にも役立つと
 思います。提出がなければ、罰則適用です。

❸.ゲームを購入・プレイする上でプレゼンさせる
 なぜそのゲームを買いたいのか?ゲームをする上で
 得られるものは何か?など、親側を納得させる為の
 プレゼンテーションをしてもらい、親側も理解した
 段階でゲームを与えるというルール。
 注意していただきたいのは、駄々をこねるだけや
 なんとなく…等の曖昧さで許してはいけない部分で
 実施には難易度が高めですが、それ相応に親子が
 納得した上でゲームをさせる事が出来ると思います。
 特に子供側には酷なルールなのでご注意を(笑)
 その上で時間制限や条件を加えると良いですね。

子供たちそれぞれにとっての最適解は異なりますが
少なくとも、ただ買い与えるのではなく、そこに
賢さや地頭が要求される場面を設けることによって
子供も勉強に対する意識や必要性を普段から感じ
学んでいけるのではないでしょうか?

ゲーム依存も中毒も「距離感」が大事!

子供に対して設けるルールでよく多いのが
「時間制限」ですよね。これも全然アリです。

しかし、守らない方が多くないですか??笑

ここで怒らずに冷静になってもらいまして
我ら(?)子供側の言い分を聞いてみましょう。

今時のゲームは時間で区切りにくい

昨今のネット環境の進化に伴い、ゲームは
一人ではなく、皆でやるものに変わりました。
オンライン上では、現実と同じように人と人の
関わりが存在する
ことを認識してください。

その上で時限性のルールを守らない子供が
きっと多いのではないでしょうか?そして
守らないからこそ、親側も「ゲーム依存」を
懸念しているのだと思います。
その原因としてあげられるのは、やはり
最近のゲームは時間で区切りにくいことです。
ゲームには、1試合5分もかからないゲームや
中には2〜30分以上もかかるものもあります。
例え一時間で終わりのルールを設けたとしても
試合や作業が途中ならば抜け出しにくいのです。
ここでいう「抜け出しにくい」に関してですが
ネット上のモラル的要素を含みます。

ゲームにもモラルがあるという事実

オンライン上ではもちろんの事、不特定多数の
人々によってゲームが成り立ちます。
現実世界も人々がモラルを持って生活しますね。

シンプルにいうと、ゲームも「途中退席」には
かなり厳しいのが現実です。会議や授業中に
抜け出す感覚に近いと言える程に影響を及ぼします。
対戦だと、強制ゲーム終了や人数不利の発生
回線トラブルなども起こったりします。
友達や味方に迷惑がかかるとわかっているので
時間を過ぎてもゲームをやめられないという
自己管理以外の社会的モラル要素があります。

ゲーム時間に猶予をつけると効果的

手っ取り早いのは、ゲームを1時間だとすると
1時間越した後、残りの試合や作業工数を聞き
それを認めた上
で、ゲーム終了を持ちかけるのが
良いかと思われます。子供の言い分も認めつつ
子供自身に時間制限を再認識させて、ネット上の
試合や作業に絡んでいる人にも迷惑をかけない
かなり平和的解決が見込めると思います。
ただし、残り時間5分で、新しくゲームするのは
禁止など、裏手を取られないよう対策しましょう。

時間ではなく、回数で区切るルール

そもそも時間で区切りにくいのであれば
回数で区切ってしまいましょう!
例えば、1試合20分前後ならば、3試合まで、
作業の所要時間が概ね30分程度ならば
2つの作業までにさせる、などです。
これは芸能界屈指のゲーマーである女優の
「本田翼ちゃん」の受け売りの提案です。笑
以下、翼ちゃんのコメントです。

「もう、最近のゲームは時間じゃないんです。試合で区切るんです。だから、親御さんに言いたいのは、『あと1試合だけよ』と言ってほしい」

出典:JCastニュース

ゲーマーの私、めちゃ共感しました!!その通りです!
これは単にゲームをやり続けたい一心ではなく
ゲームコミュニティの維持にも必要なのです。しかし
一方で、世間的に「ゲーム中心の考え方過ぎる」や
「時間を守ることは大事だろ!!」等批判もありました。
この記事はゲーマー視点なので擁護する側ですが
批判側の意見も子供の為を思ってだと理解しています。

再三、私が提言していますが、「親子同士の理解」が
どうしても必要です。自由にし過ぎても、極度に縛っても
最適解でなければ、自然と問題が出てくるものですから。

最後に


ゲーマー目線で「ゲーム依存」を考えるシリーズを
(1)~(3)まで書いてみました。稚拙な点も多々あると
思いますが、長年ゲームをやり、子供がいてもおかしくない
歳になるといろいろ思う所がありまして、今回こちらに
考えを記事にまとめてみました。

親の言うことも大事だし、子供たちの気持ちも尊重したいし
世間的にもゲームを悪者扱いになんてさせたくないですし
ネットを調べてみても、ゲーマーの意見を盛り込んでない
「ゲーム依存」の記事ばっかりでうんざりしました。

ここまでお読みいただきまして、ありがとうございます。
今後、多方面の根拠を基にしたより正確的な「ゲーム依存」に
関する記事を書けるように精進して参ります。
ご拝読ありがとうございました。


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