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仏像盗難事件に見る、あの国のパンドラならぬパン泥の呪い

(はじめに)対馬仏像盗難事件に関し新情報。韓国の高裁は一審を覆し、仏像の所有権が日本にあることを認めた。果たして、これで仏像は無事に日本に返ってくるのだろうか。本稿は、但馬が今からちょうど10年前(2013年)に「鉄幹ばなな」名義で発表したものである。


彼らは何の目的でやってきたのか

 2013年3月20日、仏像盗難問題で揺れる長崎県対馬に韓国の呪術団200人が上陸、公園を占拠し裁断を設けて怪しげな祈祷の儀式を行った。TVニュースでその模様を見た人の多くは、怒りよりもまず先に「気持ち悪い」という感想をもったのではないか。「気持ち悪い」、よくも悪くもかの国を語る上でこれ以上的確な形容を他に知らない。
 彼らの団長は「仏像が無くなったために何か厄災が起こるかもしれない。そのための鎮魂の儀式だ」と胸を張るが、余計なお世話以前の問題で、まずは仏像を返せ!である。
 韓国は近年、竹島はおろか対馬まで自国の領土と主張しているが、おそらくはそのための何か呪術的な封印の儀式なのかもしれな。つまり、あの公園の敷地に「自分たちの領土」という念を打ち込んだのだ。むろん、彼らがどんな儀式をやろうが、何を拝もうが、対馬が長崎県に所属する日本固有の領土であることに変わりはなく、そんな儀式など所詮は非科学的な迷信の類と捨て置くのはたやすいが、いくら非科学的とはいっても、家の軒下で丑の刻参りされて気分のいい人間はおるまい。不幸の手紙、いや無言電話だって然りだ。行為自体よりも、そういったことをする人間の心根にひたすら「気持ち悪い」ものを感じるのだ。


観音寺住職の言葉がすべてを表している。

饅頭に唾

 中国と韓国、同じ反日国でもそのテイストはまったく異なる。例えば、領土問題。中国がニセの証文や権利書を盾に立ち退きを迫るヤクザだとしたら、韓国はテーブルの上の饅頭に突然指で唾をなすりつけて「俺のものだ」と言い張る子供のようだ。あまりの常識外の行動に周囲が唖然となってしばし固まっていると、またやってきて、乾いた唾の跡に唾を上塗りしていく。唾の跡が消えるのが不安なのだろう。ある種のマーキング、臭い付け行動に似ているかもしれない。
 そして、唾と手垢で饅頭が真っ黒になって、元の持ち主が「こんな汚い饅頭いらない!」と言い出すまでこれが繰り返されるのだ。汚い例えで恐縮だが、そういった生理的嫌悪感が常にまつわりついてくるのが韓国の反日である。
 あの狭い竹島に次々建てられていく建物やヘリポート、世界中で行われる領有権主張のための奇怪なパフォーマンス、たとえば五倫会場での選手のプラカードなど、あれらはいってみれば、幾重にも塗りつけられた韓国の唾だ。しかもこの唾、情念という分泌物がたっぷり含まれて、ネバネバしている、きわめて呪術性の強い唾なのだ。

(中略)

仏像は返ってくるのか

 韓国に盗まれたまま返らぬ対馬の仏像だが、これについてこんなニュースが飛び込んできた。朝鮮日報(2013年6月13日付)によると、韓国の専門家が、件の仏像は贋物の可能性があると指摘したというのである。「専門家」の名前等は明かされていないが、要するにこれ、韓国が仏像返還の落としどころを探しているということとであろう。
「贋物」であるなら韓国に置いておいても意味がなく、日本に返したところでさほど面子に傷はつかない。恩着せがましく返したあとで、「日本は本物(の仏像)を隠している。本物を返すべきだ」と新たな難癖の口実を作ることもできるし、「ニセものの仏像をありがたく拝んでいる日本人は馬鹿だ」と嘲笑の種にすることもできる。ま、いやらしいといえばそれまでだが、彼らにしてはいい手を思いついたものかもしれない。
 しかし、順当に仏像は返ってきても万々歳というわけにはいくまい。
 ある老練のパンティ泥棒氏(現在は引退)に取材したことがあるが、彼らの世界では「盗む」、「集める」で満足しているうちは幕下クラスなのだと彼は笑っていた。上級者になると、これに「返す」が加わる。つまり、元にあった物干しに何事もなかったように返すのだ。むろん、返しに行く前に、彼による入念な儀式が執り行われ、それとは気付かれないほどのうっすらとした痕跡をその繊細な布の内側に残しておくのである。パンティの持主が何も知らず再びそれを身につけるところを想像すると身をよじるほどの興奮を覚えるのだそうだ。
 返還された仏像に、韓国側のいかなる自慰的呪術が及ばされているか、おそらくそれはわれわれの想像の外の領域にある世界のできごとだろう。ただただいえるのは、「気持ち悪い」、その一言である。

初出・ムック『呆れた!韓国』(オークラ出版/2013年) 鉄幹ばなな名義

根本敬氏(『ディープ・コリア』)&内田有香(VICE JAPAN・トンスルチャレンジャー)2大インタビュー掲載。安重根グッズ・コレクションに朴槿恵大統領ティーン水着写真に、抗日記念館巡りに山野車輪のナヌムの家フォト・リポートなど、読み応えバツグン。

(追記)僕は「文筆人」であって「評論家」ではない。一度、雑誌に「日韓問題評論家」とクレジットされたときは大いに困惑したものだ。しかし、あえて、というかシャレで「〇〇評論家」を名乗れ、というならば、「反日評論家」がいいと思う。むろん、これは反日的な評論家という意味ではない。南北朝鮮・中国、それに日本の左翼の「反日」言動を分析し論評する専門家(?)という意味である。
 とりわけ、韓国の反日は実に特殊で、本稿にも記したとおり、情念的で呪術的、そして性愛的であって、研究の対象としては、これほど面白いものはない。マニア雑誌の編集ライター時代、多くの変態さんとの一期一会があったが、その延長線上に今の研究がある。むろん、本稿もその文脈に沿って書いたものである。

「鉄幹ばなな」も若杉大同様、よく使った僕の変名だ。どちらかというと柔らかい話題のときに使用した。
 戦前、「相対会」という性の研究会があった。主催は小倉清三郎。メンバーには文化人も多く平塚らいてう、芥川龍之介、坪内逍遥、金子光晴、大杉栄、伊藤野枝といったそうそうたる顔があったのをご存じだろうか。芥川龍之介作といわれる大正期のポルノ小説『赤い帽子の女』は同会の会報に発表されたものである。
 この相対会に入会を熱烈に希望していたのが歌人・与謝野鉄幹だった。あるパーティの席上で小倉を見つけた鉄幹は、その旨を伝えると、小倉は「先生には、当会の会員にふさわしい何か特殊な経験がございますか」と尋ねた。まってましたと鉄幹は胸を張り、「夜、晶子のアソコにバナナのむき身を入れ、朝取り出して食べた」と答えたところ、小倉は「なんだ、そんなこと誰でもやってます」と言ったという。
 もうおわかりだろう。鉄幹ばななというペンネームは、この故事に由来するものである。吉本ばななは無関係だ。

与謝野鉄幹・晶子夫妻。くろ髪の 千すじの髪の みだれ髪 かつおもひみだれ. おもひみだるる

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