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統一教会とは韓国そのものだ

なぜ今、統一教会なのか

TVをつければ、どの局も、統一教会、トーイツキョーカイだ。統一教会問題は、落ち目の地上波メディアとアベガー勢力が掘り当てた最後の金脈なのだろう。
 統一教会と自民党のつながりに関しては、僕も10年も前に「反日宗教の真実」というムックの中でその危険性も含めて論じているし、正直な感想を二字でいえば、「今更」である。
 今回の騒動で、軽視されている視点は、統一教会が韓国生まれのカルト宗教だということだ。僕からすれば、統一教会とは韓国のミニチュアに過ぎず、自民党と統一教会の関係は日韓関係そのものであり、長年の悪縁といってもよろしい。自民党は、騒動を受けて統一教会との絶縁を宣言したが、これを日韓関係の見直しの好機とすべきではなかろうか。いわゆるネット右翼諸君の言うような断交は現実的ではないにしても、人、モノ、カネ、技術の流れを極力制限することは可能なはずだ。逆に流入を警戒しなければならないのは、カルト宗教である。統一教会だけが韓国カルトではない。摂理、新天地、オンヌリ教会、汝矣島純福音教会……韓国系キリスト団体はひとつの例外もなくカルトと認識すべきだ。日本が八百萬の神の国なら韓国は800万のカルトのひしめくカルト天国、というよりも韓国自体が反日教という巨大なカルトだと思えばいい。

この騒動を受けて、一時はアマゾン古書価格が20万円ちかくにまで上がった。

アメリカの事情

 統一教会を最初に日本に持ち込んだのは日本名・西川勝を名乗る崔奉春(崔翔翼)という韓国人だ。崔は文鮮明の命を受け、1958年(昭和33年)に日本に密入国し、途中帰国をはさんで都合4年間を伝導に費やすことになる。密入国がバレ、一時拘束されたが、そのとき身元引受人を買って出たのは笹川良一だったという。もっとも、統一教会が新宗教の一大勢力として頭角を現し始めるのは立正佼成会ナンバー2だった久保木修己が初代会長に就任した64年以後のことである(久保木は勝共連合初代会長、世界日報社長も兼任)。
 この間、韓国は、李承晩の失脚(60年)、朴正煕軍事クーデター(61年)、朴大統領就任(63年)と目まぐるしい時期にあった。東アジアに反共ラインを作るべく、アメリカは日韓国交樹立を両国に急がせたが、そのための日韓交渉は難航していた。
 社会党などの強い反対を押しきり、政府自民党は65年に日韓基本条約を締結。竹島問題の棚上げなど、日本には不本意な部分も多々あったが、38度線を越えてやってくる赤化の波を抑えることが先決だったのである。60年安保闘争を目の当たりにした岸信介は、誰よりも赤色革命の怖さを知っていた。それは韓国の朴正煕とて同じである。仏教徒である朴は、キリスト教団体である統一教会を本心では嫌っていたが、反共という一点で文鮮明と手を取ったのだ。こうして、日本=統一教会=朴正煕軍事政権が一直線につながるのである。
 ちなみに、社会党が日韓基本条約反対を唱えた最大の理由は「竹島問題が解決していない」ということだった。ならば、後継政党である社民党はこの問題解決に向けて強硬に政府自民党を追及するべきだろう。しかるに、福島瑞穂は韓国のTVのインタビューを受け「竹島の日本領有の学習指導要領明記」に関して反対の意思を示している。呆れて声も出ないとはこのことだ。

日韓基本条約の陰に統一教会あり

 西川勝(西側が勝つ=反共、の意)や久保木修己が、こじれた日韓交渉の地ならしの役目もになっていたのは想像に難くない。この二人の他に、もう一人キーパーソンがいる。大山高誉(曹又億萬)という統一教会の大幹部で在日韓国人の富豪である。あの空手家・大山倍達(崔永宜)のパトロンでもあり、二人の息子・茂、泰彦も空手家だ。一空手団体に過ぎない極真会館が佐藤栄作を顧問に据えることができた裏事情も推測できるだろう。
 マスコミは最近、自民党と統一教会の取り持ちに山口組系在日ヤクザ=柳川次郎(梁元錫)がいた、などと鬼首で報道していたが、僕にいわせれば、これも「今更」の一言につきる。韓国と国交を結ぶということは、そういう人たちともお付き合いするということなのだ。韓国大使館員はKCIAの工作員だし、彼らは当然民団とつながり、民団は在日ヤクザを束ねている。韓国人とのビジネス交渉では「女」が欠かせないと言われるが、外交もまたしかり。柳川と並ぶ在日ヤクザの雄・町井久之(鄭建永)は赤坂と湯島にVIP用の妓生ハウス「秘苑」を経営しており、ここはもっぱら、自民党はじめ政財界の大物の接待や韓国要人との密談の場所であり、「夜の迎賓館」とも呼ばれていた。
 確かに、悪縁、腐れ縁ともいうべきものではないか。親日派といわれる朴正煕だが、韓国の小中学校では、しっかり反日教育も行っていたことを日本人は知るべきだ。とはいえ、当時、韓国にとって反共、反北が反日より先んじていたし、日本統治時代を知る人も多く存命しており、現在のような狂気じみた反日運動はなかった。「昼は反日、夜は親日」といわれるゆえんだ。日韓間の懸案事項はよくいえば”阿吽“、悪くいえば“なあなあ”で話がついた。時には妓生の膝枕での日韓談合もあったであろう。こうして日本から多くのカネや技術が玄界灘を渡ったのである。反共の御見舞金といったところだ。

軍事政権終了とともに真の日韓関係も終わった

 しかし、朴大統領が凶弾に倒れ、全斗煥、盧泰愚と続いた軍事政権が終焉し、金大中の左翼政権が誕生したあたりから雲行きが変わっていった。金は太陽政策で北に接近、廬武鉉、文在寅といった彼の後継はのきなみ反日親北に走った。李明博、朴槿恵といった保守系と見られた大統領も反日の姿勢を崩せなかった。挙句の果てが慰安婦合意破棄、三菱重工資産現金化、レーダー照射だ。
 同じく文鮮明も冷戦終結後は、まさかの金日成とのシェイクハンドである。
 統一教会が韓国そのものだといった意味がおわかりだろう。反共という共通の利益で日本とつながり、贖罪感を煽ってカネを吸い上げ、挙句は裏切りに等しい赤化への道を走り、残ったのは反日だけというわけである。日本の地上波はすでに韓国に牛耳られているらしく、こういう指摘はまず聞かれない。

韓流大本営=メディアの大罪

 利益供与もなく、ただ統一教会系の新聞、雑誌のインタビューを受けたというだけでTVメディアは政治家を叩くが、自分たちが統一教会系企業の一和からスポンサー料をもらってCMを流していることに何の矛盾も感じないのか。
 大本営発表のわざとらしい韓流ブームもどこか霊感商法じみている。
 韓国は日本以上の少子化、しかも深刻な男あまり状況にある。理由がいろいろあるが、儒教的伝統で女児よりも男児が望まれることの影響が強い。お腹の中の第一子が女の子だとわかると、婚家の両親が当たり前のように堕胎を迫るのだという。これがどういう結果を招くかと言えば、適齢期男子の圧倒的な嫁不足だ。農村部ではベトナムなど東南アジアから嫁を「輸入」するビジネスが横行しているというが、韓国男性にとってやはり高嶺の花は日本人女性だ。TVメディアの異様な韓国推しも、日本人女性と韓国人男性を番わせるためのものとみれば、統一教会の合同結婚式となんら変わらない。
 統一教会を擁護する気持ちは1ミリもないが、安倍ロスを埋め合わせるかのように統一教会叩きに奔走しているマスコミは、やがてくるブーメランを覚悟しておいたほうがいいだろう。

初出・「表現者クライテリオン」(啓文社書房)2022年11月号「東京ブレンバスター」に加筆。



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