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ケイバの壁(目次案)

いつか書いてみたいと思っている企画第1弾(笑)

まえがき

第1章 「ケイバの壁」とは何か

よく分からない日本の競馬文化(世界と全く違う)
日本在来馬と大河ドラマ(我が国のサラブレッドは20世紀になってから)
競馬史は後からできた(戦後に慌てて作った競馬会)
日本中央競馬会(JRA)は何者か(謎の組織、特殊法人って何)
日本近代スポーツの謎(①伝統型、②ハイカラ型、③競馬型)
軍馬とウマ娘(天皇の競走馬)
競馬(ギャンブル)と天皇(聖性)

第2章 見えなかった天皇と馬

古式競馬と近代競馬
江戸時代の馬
江戸幕府の政治力学(暴力:参勤交代と法:厳罰によるリアリズム)
武士(士農工商)と馬(平和な時代)
将軍とナポレオン(能力より見た目重視の為政者:この見た目も欧米人から見たら不細工、ナポレオン3世が将軍に送ったサラブレッド)
二人の王(将軍と天皇、朝鮮通信使の大混乱)
鎖国とは何か(世界観認識の格差を生んだ)
THE・ケイバ後進国(発見、人間の側も「見つかってしまった未開の統治者、武士、民」)

第3章 近代競馬がやってきた

可視化された天皇と馬(同時に、現在にかけて)
ポニーとサラブレッド(日本在来馬の訳は「征服しようと思っている土地」に昔から居るポニー(Japanese native pony)」)
描かれた日本の馬(西欧人が見た日本の馬)
ジェントルマン精神の受容(野蛮な金持ち、廃課金、小集団=クラブとの社交)
近代+競馬(近代を短時間で受容する。普遍化と特殊化)
条約改正と社交
見物する庶民(下層民)・・・公開馬場、競馬場
新しいギャンブル(競馬)・・・一般賭博は禁止
自由民権運動と明治博徒
王侯貴族(文明)の競馬と未開の帝(ミカド) 
天皇杯(天皇花瓶競走)の誕生 

第4章 ケイバは誰の者か

日清・日露戦争と軍馬育成(天皇の勅令、馬政局設置)
天皇と馬券(「ギャンブルを振興する帝」、帝室御賞典)
馬券黙許時代の競馬
熱狂と混乱(ジェントルマン精神、ギャンブルの時限爆弾、知識のない中で「無制限競馬」)
帝国の賭博者(未開発な近代的市民)
補助金競馬時代
ギャンブルの亡霊(天皇杯の拡大)
「勝馬投票券」の登場(「制限競馬」の模索)
競馬法の制定(馬券を「勝馬投票券」の名称で緩和。「制限競馬時代」)
日本近代スポーツと競馬(他のスポーツと異なる「ギャンブル」のあるスポーツ)
天皇杯とスポーツ(スポーツイメージ全体の変化、1900年前後まで悪いイメージ)
デモクラシーの時代(競馬法と普通選挙法、治安維持法。1923~1925年。勝馬「投票」券・成人・男子。「日本におけるデモクラシー(ポリアーキー)」)

第5章 大日本帝国の競馬

競馬倶楽部の成長(ただし、格差あり)
競馬ファンあらわる(1920年代)
日本競馬会の誕生(1936年)
国体・臣民・賭博
世界初・現人神の競馬
丸山眞男の誤解(超国家主義VS超個人主義)
幻の騎手・前田長吉
文士作家(従軍記者)と帝国(多様な主体、芥川賞・直木賞)
馬産地の人々(人間よりも価値がある馬、日高の台頭)
帝国と近代スポーツ
クラシック競走と「天皇賞」の成立
「前期的」大衆競馬の時代

第6章 国営競馬から日本中央競馬会(JRA)へ

安田伊左衛門と有馬頼寧(戦前から戦後へ、跨る)
小泉信三と松下圭一(現人神の人間化)
農耕から機械へ(大量に処分された馬)
模索する競馬の新目的
1970年代の天皇賞論争(平和賞から再び天皇賞へ)
「日本型」競馬事業(天皇賞による「勝抜け制)
シンザンと東京オリンピック
ハイセイコーブーム(第一次競馬ブーム)
寺山修司のエッセイ
競馬組織の革命(競馬の国際化とJRA、他の公営競技と差別化。競馬のスポーツ化、アイドルホースの可視化)

第7章 ギャンブル・スポーツ・ゲーム
 
新しい競馬イメージの構築(コーポレートアイデンティティの時代)
競馬の国際化
天皇賞とジャパンカップ(二重構造)・・・1981年
グレード制の導入・・・1984年
男から女性・子どもの競馬へ(雇用機会均等法、女性の社会進出)
オグリキャップの時代(第二次競馬ブームの夜明け)
変わる馬イメージ(顔、名前。馬券に刻まれる名前)
日本競馬の躍進
マキバオーとダビスタ
 
第8章 現代日本競馬の肖像
 
サンデーサイレンス革命(貿易の自由化、バブル)
売上4兆円の衝撃(世界一の馬券売上、自由・民主主義国)
98年世代の競馬(発展途上期にある旧い競馬界がもたらした最強世代)
馬券(世代)の壁(多様化する馬券種:長い期間枠連、単勝・複勝のみ)
凱旋門賞とドバイ(世界に挑戦する日本調教馬)
日本競馬のパートⅠ国入り(2007年)
2回の天覧競馬(106年振り=2005年、2012年)
ディープインパクトと日本近代競馬
「ウマ娘」ブームの意味(コロナ禍の競馬、現場で「観る、賭ける」競馬から「発信、語る」へ)
主催者競馬史観と自分競馬史観(大衆競馬の二重構造、「上から」、「下から」)
eスポーツと競馬

あとがき

(2022.6.27)

※編集中になります。

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