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メタバースで物事を再定義し、リアルにフィードバックする可能性

下記の記事を書いてからも、メタバースSpatial.ioでさまざまな実験を行っています。今、メタバースとは物事を再定義する場所としてとても優れていると感じています。

Spatial.ioに関して2種類のセミナーを行います!

今取り組んでいるプロジェクト

(1)ぼくのmeta銭湯プロジェクト

メタバースの中で、「はだかの付き合い」は実現できるのか?を実験するプロジェクトです。私達の心の中にある「銭湯」は、日本の原風景のひとつのアイコンでもあります。現在もそのまま「銭湯」として残っているものの、多くは、スーパー銭湯やスパなどエンタメ要素を加えながらバラエティある「入浴施設」となっています。

私達にとって銭湯とは何なのか?
「からだをキレイにする手段」
だけではないことは、明白です。
ではそれ以外に、「銭湯」が持つ可能性とは何か?

meta銭湯プロジェクトでは、そのような可能性を実験するイベントを開催し、「銭湯を再定義」します。

meta銭湯プロジェクトのアップデートはこちらで行っていきます。

私達は、「銭湯とは何か」を深く考えたことはあるでしょうか。
モノからコトへのシフトがおこってきましたが、モノがモノとして取り残されてしまったもの、そのようなモノには、変化の可能性がたくさんあると考えています。

「銭湯」とは、からだを清潔に保つ手段、という認識でいるのか、「銭湯」とは、ご近所さんとのコミュニケーションをはかる場所、という認識でいるのかで、プロダクトの捉え方が変わり、発展の方向性やマーケティング企画が変わります。

meta銭湯プロジェクトチームの一人がいいました。「銭湯は、異業種交流会に良いのではないか。」もしそれが効果的だと実験の結果わかれば、異業種交流会がリアルで、銭湯で、開かれるかもしれません。

こういった実験が、手軽に行えることは、メタバースの一つの利点ですね。

(2)野良猫ムーンキャット号

メタバースSpatial.ioに作っているレース場です。
こちらからアクセスできます。

Fキーを押すと、車に乗ることができます。一周走るとタイムが表示されますので、そのタイムを競い合うことが基本です。

現在、各クリエーターさんたちが自分たちで作った車をもちこんで、レースを開催しようとしています。

私達、とくに日本人にとっては、車や乗り物は、「憧れの対象」として小さいころから触れる機会が多かったと思います。子供が男の子であれば電車が走っているのを一緒に見たり、今はもうないかもしれませんが、「マイカー」への憧れなど。

しかし、車は関心の対象であっても、「車をデザインしたり、自分好みで作ること」に携われる人は本当に少ないはずです。バーチャルでなら、自分で車など乗り物をつくって友達と一緒に乗ることができる、そんな発想からスタートしています。

このムーンキャット号は、連動する漫画ストーリーをただいま書いています。また、NFTプロジェクトとして立ち上げる予定です。誰でも車が作れるように、ベースとなる車モデルの開発、配布などを行って、バーチャルで車をつくり、一緒にレースしたり、観光したり(こちらも別途進行中)。そんなことができたら、楽しいと思いませんか。

バーチャルではありますが、リアルのコースを再現して、GPSで位置情報を連動できたら、ARを通じてバーチャルの車をリアルに投影することができるかもしれません。

このことが進んでいけば、空想上の車をバーチャルで再現することで、実際に使うことができ、さらにもっと踏み込んだニーズ、インサイトの発見につながる可能性があると考えています。そこから一部が、リアルの開発にフィードバックされるかもしれませんね。

 メタバースでの実験とは、次のような印象です。

まず、現代の情報化社会において、興味のあるものごとをより深く知ることが簡単になっています。反面、時間も費用もかけるまでもないと、自分が考えていること (つまり、重要性を認識できないこと)については、行動することが難しい。

メタバースの一つの可能性として、移動時間と費用がかからないため、コアな関心層以外にも「参加してもらいやすい」があります。(技術的な参加ハードルは大きいですが。)

そのため、多様な人々と体験を共有できるようなイベントやコミュニティの企画ができます。そのイベントを通じ、あらたな気づきがうまれ「物事を再定義」できると、認識が変化します。新しい認識に基づき、その物事が提供できる価値を特定することができます。

何か体験をしたときに「気づく」ということは、創造活動の一部です。それまでになかったことが、生まれているということです。

日本文化、食、働き方などなど、多くの人の知恵を絞って「考え」を交流し、気づきを通じて物事を再定義することで新しいゴールを設定できることは、実はいろいろあるような気がしています。それがリアルにフィードバックされ、商品企画やマーケティング企画に活かされていく。

まずは現在進めているプロジェクトを通じ、わたしの認識もアップデートしたいと思います。

ヌコ部というのもはじめました

こちらは、ただの遊びグループですが、少しだけ仮説が入っています。「全員同じアバターで見分けがつかない状態」で、体験を共有し、失敗を繰り返すことで、メンタルが少し弱い方々が、元気になっていく。そのような小さな体験をいくつか経験しました。

ここで言う失敗とは、例えば、プールで飛び込もうと思ったらうまく飛び込めなくて、水ではないところへ落下した、のようなバーチャル体験です。そんなこと、恥ずかしくもなんともないと思うかもしれませんが、「こうやりたかったけど、違う結果になったから、またやり直す」ことの繰り返しは、意外にも「失敗への耐性」を高めるのではないかと思っています。

ここに、「おなじ容姿であること」が、なんとなく重要な気がしています。なぜか分かりませんが、ひとまず全員おなじ容姿であるということは、何も深いことを考えなくても、「全員が仲間」みたいな気分を支えるのかなとも感じています。

踊ってみた

https://www.youtube.com/watch?v=ut0JIkNlU8E

アップデート情報は、定期的にメールでお知らせしています。

ではまたニャ!!

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