見出し画像

[子育て論]ミライ投資・ミライ年表

未来のこどもたちへ考えられること

どうもスパです。個人ブログで記載してたものですが、noteでも展開してみようと思います。
「未来のこどもたちへ向けて」ということで、参考に買った「未来の年表 人口減少日本でこれから起きること(講談社現代新書)」の感想と国が今後どこに対して投資していくかの戦略内容を踏まえて「未来のこどもたちへ考えられること」をまとめてみようと思います。

まずは「未来の年表」についてですが、単刀直入な感想は、すごい悲観的な本です。日本がどんどん厳しい状況になって行くことが描かれています。大きくまとめると未来の日本には、以下の課題があると書かれています。

1.少子化 … 人口減少をもたらす出生数の減少
2.高齢化 … 高齢者数の増加
3.人材不足 … 社会の支え手である勤労世代の減少/後継者不足

画像1

画像2

画像3

画像4

どれもすぐに解決できるものではありません。この本では、年代毎になにが起こるかを予想しわかりやすく説明されています。

■未来の年表 抜粋
2017年 「おばあちゃん大国」に変化
2018年 国立大学が倒産の危機へ
2019年 IT技術者が不足し始め、技術大国の地位揺らぐ
2020年 女性の2人に1人が50歳以上に
2021年 介護離職が大量発生する
2022年 「ひとり暮らし社会」が本格化する
2024年 3人に1人が65歳以上の「超・高齢者大国」へ
2025年 ついに東京都も人口減少へ
2026年 認知症患者が700万人規模に
2030年 百貨店も銀行も老人ホームも地方から消える
2033年 全国の住宅の3戸に1戸が空き家になる
2040年 団塊ジュニア世代がすべて65歳になり、大量退職者がでて後継者不足が深刻にといったような内容です。

少子化に関連することだと、年間出生数 2016年100万以下になり現在の生涯未婚者は4人に1人。交際には消極的だが、結婚への意欲は強い人が多いという結果。少子化によって、学校、大学などの運営維持活動の限界を迎える。一人暮らし社会になり 国民全体の35%が一人暮らし。

高齢化に関連することだと、介護施設、介護士不足。高齢者介護などの負荷。寿命が伸びることにより、さらに圧迫。住宅の供給過剰。孤独死や空き家が増える。地方の人口減少の加速。過疎化。といったような内容。

これに対して、先日、国が発表した「未来投資戦略2018」というものがあります。

画像5

Society 5.0 第四次産業革命の新たな技術革新と名付け、これまでの成功体験から決別した「非連続」な形で、従来型の制度や社会構造の改革を2025年までに一気に進めていく。と説明されています。

1.頭脳としてのAI
2.筋肉としてのロボット
3.神経としてのIoT

具体的な取り組みについては、

■自動化 … 移動・物流革命による人手不足・移動弱者の解消
自動運転/無人隊列走行/スマートシティ/栽培管理/荷物輸送など
■遠隔/リアルタイム化 … 地理的・時間的制約の克服による新サービスの創出
次世代ヘルスケア(オンライン医療)/オンライン教育/オンラインECサービスなど
■デジタルガバメントの実現/ブロックチェイン管理
行政手続きのデジタル化/金融取引/キャッシュレス化など
■ビッグデータ活用
栽培管理/消費者ニーズの変化を的確にとらえたサービス提供など
■ロボット化 … 3K現場をAI・ロボットが肩代わり
単純作業解消/反復継続的な作業解消/介護ロボットなど
■多様なワークスタイル
テレワーク/クラウドソーシング/副業・兼業など
■AI時代に対応した人材育成と最適活用
全ての大学生が数理・データサイエンスを履修できる環境整備/IT人材のリカレント教育、副業・兼業を通じたキャリア形成促進

といった内容が書かれており、見ての通り「未来の年表」に書かれている多くの課題を解決しようとする取り組み内容となっていました。そして、本題の「未来のこどもたちへ考えられること」についてですが、私個人的に未来のこどもたちにとって重要になるだろうと思うことは以下の3つです。

1.企画/開発/分析力
2.効率化/生産性の向上
3.人間らしさ

■企画/開発/分析力 … 課題発見/課題解決力

未来のこどもたちを2020年あたりの出生ベビーと定めて2040年あたりから社会に出ていく人たちと仮にすると、1番始めに述べた3つの課題である少子化、高齢化、人材不足の真っ只中であり、もはや課題大国になっており、その頃求められる能力は、その課題をいかに解決できるかということだと思うので、課題解決に向けた企画立案から開発、そして分析までできる能力が重要になってくるであろうと考える。ツール/ハードウェアの進化スピードも早くなっているので、この頃の時代になると素晴らしいAPIやセンサーなどがたくさん生まれていて、そのパズルをどう組み合わせてどう課題を解決するかといった企画設計/開発力が重要になってくると考えます。企画に関しては、今の私たちにも言えることですが、あらゆる情報がインターネットを介して得られるようになってきているので、行動を起こそうとする前に分析/調査に力を入れてしまい行動を起こさずに終了してしまうということが今より増えてしまうのではないかと予想します。過去の優良企業や偉人達の成功事例や失敗事例などの参考策もたくさん得られるでしょうが固定概念にとらわれずに大胆な発想で行動を起こすことに意味がある時代になるのではないか。これは何だろう。なぜだろうと思う好奇心と創造力で仮説検証してみる癖が大事になってくるのではないでしょうか。企画して、実行/開発してみて、結果をみて、改善していく。この流れをスモールユニット/個人レベルでテストするといったスピード感のある展開力が重要になってくるのではないか。

■効率化/生産性の向上 … 時短力

高齢者の増加や人材不足となると、今まで当たり前だった業務(オペレーション)のさらなる効率化/自動化が必要になってくると思います。上記にもあったように今まで人が必要であった業務がAIやロボットに切り替わったり、画像解析を使ったサービス、デジタル/オンラインで完結するようになったりとして一定の業務効率は改善に向かうと思われる。ただ、その効率化の倍率を2倍とか3倍のレベルではなく今より100倍といったようなあり得ないくらいの効率化レベルで変える必要がでてくると思われる。小さな変化ではなく大きな変化を作るような仕組み/自動化するアイデア+設計力が重要になるのではないか。

■人間らしさ(行動力)

テクノロジーの加速によって、便利な世の中になっていく一方で、どこにやりがいや生きがいを見いだすのかを考えることが難しくなっていくのではないかと考えます。生きがいの創造、感情を刺激するような「ワクワク」を見つけたり、憧れを抱く「先人」に出会い刺激されたりし、自分が主役になってできることを探究する中で、やりがいや生きがいを見いだすことが重要だと考えます。

という個人感はさておき、
経済産業省より、「未来の教室」とEdTech 研究会第1次提言ということで、「未来のこどもたちへ考えられること」にとても参考になるような資料が閲覧することができます。是非見てくださいませ。

「今」を前提としない「未来の教室」の可能性
①幼児期から「50センチ革命×越境×試行錯誤」を始める
②誰もが、どんな環境でも、「ワクワク」(遊び、不思議、社会課題、一流、先端)に出会える
③学習者が「自分に最適な、世界水準のプログラム」と「自分に合う先生」を幅広く選べる
④探究プロジェクト(STEAM(S))で文理融合の知を使い、社会課題や身近な課題の解決を試行錯誤する
⑤常識・ルール・通説・教科書の記述等への「挑戦」を、(失敗も含めて)「学び」と呼ぶようになる
⑥教科学習は個別最適化され、「もっと短時間で効果的な学び方」が可能になる
⑦「学力」「教科」「学年」「時間数」「単位」「卒業」等の概念は希釈化され、学びの自由度が増す
⑧「先生」の役割は多様化する(教える先生、教えずに「思考の補助線」を引く先生、寄り添う先生)
⑨EdTech が「教室を科学」し、教室は「学びの生産性」をカイゼンする Class Lab になる
⑩社会とシームレスな「小さな学校」に(民間教育・先端研究・企業/NPO と協働、企業 CSR/CSV が集中)
海外の動向:EdTech を活用した、「STEM/STEAM」と「個別最適化学習」
(1)米国: 産業競争力基盤としての STEM/STEAM 教育と、教育現場での EdTech 振興
(2)中国: 「中国製造 2025」を支える STEM の強化
(3)欧州(オランダ): 「教育の自由」のもと、「文理融合」「個別最適化学習」の様々な工夫
(4)イスラエル: 幼児教育・学校教育・兵役の各段階での「STEM 重視」の姿勢
(5)シンガポール: 社会課題解決に長けた「AI 人材」の育成、エリートの「非認知能力」強化

また、文部科学省からも、
「2030年の社会と子供たちの未来」ということでまとめられています。

子供たちの65%は将来、今は存在していない職業に就く(キャシー・デビッドソン氏(ニューヨーク市立大学大学院センター教授))との予測や、今後10年~20年程度で、半数近くの仕事が自動化される可能性が高い(マイケル・オズボーン氏(オックスフォード大学准教授))などの予測がある。
新たな学校文化の形成
「学校」の意義
社会に開かれた教育課程
世界をリードする役割
日本の子供たちの学びを支え、世界の子供たちの学びを後押しする

とつらつら書きましたが、最後に思うこととしては、

未来のこどもたちへ、一番大切だと思うことは、
「何かに取り憑かれたかのようにのめりこめる事をみつける」

色々な物事に触れて見て経験して、自分の興味を持った事はとことんやってみる。
「人生一回きりなので悔いのない人生を歩みましょう」

宇宙規模で俯瞰して自分をみた時に自分一人の存在なんてアリンコだと思うんです。
自分が頑張った結果、明日がどうなってるかなんていうのは宇宙規模でみたら大したことではないですよね。

そんな自分が何をするか。人生100年時代と言われていますが、歳をとってから振り返ったら100年なんてあっという間と言ってそうな気がします。思いっきり自分がワクワクすることに精一杯時間を注げばいいのではないか。と今の自分は思いました。

ではでは。


サポートしてくれる方、是非一緒に面白いこと・イベントを一緒に手掛けましょう!