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わたしの世界を変えたバンドの話


今日は9月9日。

9が並ぶ日に因んで、わたしの好きなバンド、9mm parabellum bulletのことについて書く。



何度もわたしの世界に衝撃を与え、日常の憂鬱を吹き飛ばし、そしてわたしの青春に寄り添っていてくれたバンド。


わたしがその名前が長すぎるバンドの存在を知ったのは、中学生の頃だったと思う。

歌謡ロックとか言われてたあの特徴的なメロディーがやけに耳に残って

高校生になった頃には、好きなバンドの1つとして、当時使っていたWALKMANで曲やライブ音源を何度も聴いていた。

そんな中で、9mmが、最初にわたしの世界に衝撃を与えたのは、高校2年の冬のことだった。

それまでライブに行ったことのなかったわたしが、高2の冬休みに、はじめてフェスというものに行き、そこで本物の9mmをみた。

それまでイヤホンできいていた音楽を、今、彼らがステージで演奏している。ただそれだけで、興奮した。

爆音と、ステージで暴れるメンバー、なにもかもがただひたすらかっこよかった。

このとき受けた衝撃を言葉にしたかったのに、どうもうまく表現できない。あのとき感じた興奮は、これからどんなライブに行ったとしても二度と味わうことはないだろう。とにかく、17歳のわたしにとって大事件だったことは間違いない。


これを期に、わたしは完全に9mm のファンになった。

その後、わたしはなんとか大学に入学し、人生の夏休みとも言われる大学時代を9mmの音楽とともに送った。

何度もライブに行った。

印象に残っているライブを1つあげるとするならば、2014年2月の武道館公演だろう。当日、電車のダイヤも乱れる大雪のなか、なんとかたどり着いた武道館で見たステージは忘れられない。

9mmのライブは激しい。観客以上に演者の運動量がすごい。

特にわたしはギターの滝さんのパフォーマンスが大好きで

自分自身は楽器をやらないので、上手いとか下手とかはよくわからないのだけど、滝さんは、ステージを駆け回ったり、ギターをぐるぐる回したりと、すごい暴れながらかつ正確に、ときにはアレンジをいれつつギターを弾く。(栗山千明さんがMステに出たとき、隣でいつもの調子でギター弾いてたらネットニュースになってたっけな。)

そして、何より、それらをとても楽しそうにやる。楽しそうにギターを弾いたりコーラスをしたりする姿は、みているこっちも幸せにしてくれる。


だから、滝さんが体調を崩してライブ活動をお休みすると発表されたときは、本当に悲しかった。

それまで、足と腕を怪我しても、ギターを鍵盤に持ち替えてでもライブに出続けていた彼が、ステージからいなくなるなんて。

当時、いろいろ余裕のなかった自分は、そこで一旦、9mmのライブに足を運ぶのをやめてしまった。

今考えれば、ばかだったなと思う。大好きなバンドのピンチだったのに。


その後リリースされたBABELというアルバムをきいたのは、そのアルバムが発売されてから暫くたった頃だった。

わたしはまた衝撃を受けた。

全曲が滝作曲とうたわれたそのアルバムは

わたしがききたかった音で溢れていた。

初めて聴く曲にどこか懐かしさを感じながら、9mmの曲を初めてきいた頃のことを思い出した。

久しぶりにライブに行き、やっぱり9mmのライブだな、と

やっぱりわたしのいちばん好きなバンドは9mm なんだな、と、実感した。

それからは、なるべく節目のライブは必ずいくようにしている。


とはいえ、こんな状況になってしまって、暫くライブに行けていないけれど、

コロナが収束する頃には真っ先に9mmのライブに行きたい。

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