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ステロイド的日常 ~お次は扁桃腺摘出、肺機能検査など

汗かき&トキメキの職場復帰を果たした後は ドーピング社員としての日常が続きます。

朝食は食パン(バターとハチミツがっちょり)と牛乳(コーヒー混ぜてカフェオレに)でたんぱく質摂取。あとフルーツ何か。
食後にプレドニン5mg×6錠とバクタ配合錠×1錠。
水曜日はいつもより早く起きてアレンドロン酸錠×1を飲み、
30分間 横にならず食事も取らずガマン。
時間の余裕があれば 引き出物のカタログで貰った血圧計で測定。
たいがい70-110程度で見事に安定しています。

メイクしながらむくみチェック。
いまだ 前日飲みすぎた時以上の膨らみは認められません。目元以外の手抜きメイクっぷりが日に日に顕著になっていきます。
モノレールの駅まで5分少々の歩きで汗だく&動悸。
でも筋肉量を落としたくないので階段を使います。
職場に入る前に手洗いと汗ふきシートでの清掃。
ここで折り畳みのシリコンカップ使ってポビドンヨードうがいしないといけないのですが
なかなか時間が取れません。
常にうっすら汗ばみ胸がトキめいてる状態で仕事。
前は外回りの社員と室温バトルをしていた冷え性さんでしたが、
ステロイドのおかげで寒さを感じなくなりました。

お昼は ご飯を丸めただけのおにぎりとヨーグルトでたんぱく質。
加えて減塩みそ汁or春雨スープ。
足りないかな とコーンのマヨネーズ和えを持ってきたり コンビニで缶入りフルーツを買ったりしましたが、
減塩春雨スープを食べるようになってからは 夕方までなんとかお腹が持つようになりました。
1品買い足しは財布に優しくないのです。
食後 メイクを直すついでに 気が向いたらポビドンヨードうがい。

以前は 夕方になると身体がダルくなってパフォーマンスがダダ下がりだったのですが
今はちゃんと働けている感があります。
入院で尿蛋白の数値はほとんど変わっていないそうなので やはりステロイドの効果なのでしょう。
ムーンフェイスも出ていないし 要らん気を回す傾向も改善されたし 疲れも出ないし、
と ちゅん。的にはステロイドってイイことづくめなんですが?

帰宅の歩きで また汗だくになります。
猫を揉む前に 手洗いとポビドンヨードうがい。
これは忘れず必ずやります。
お風呂の前に体重測定。
筋肉量が落ちてると凹みます。
風呂上りのビールは2日に1回に減らすという涙ぐましい努力を継続中。
飲んだときの苦味は どーもポビドンヨードの影響っぽいと睨んで、
飲む日はお風呂で水うがいしてヨードを洗い流すようにしたら 苦味がかなり軽減されました。

夕飯は 我が家の食事当番である旦那が塩分量に気を付けたご飯を頂きます。
ご飯一杯と オカズから目分量でピックアップした肉魚類でたんぱく質摂取。
腎臓病になってから 食事をまるで因数分解のように分析するクセがつきました。
例えば釜揚げうどんを食べるとして、うどん乾麺の塩分は100g当たり4.3g。
意外と多いけど大量の水で茹でることで約8割減。
つけ出汁は減塩つゆを使って100mlあたり塩分3.9g。
使うのはせいぜい大さじ1杯ちょいなので薬味に柚子胡椒を入れても一食分の塩分量としてセーフ。てな感じ。
脳トレだと考えると呆け防止にも役立ちそうです。
食べ足りない感とカロリーを補うためにマヨネーズが大活躍。
すっかりマヨラーになってしまいました。
食後にランソプラゾール錠とカルシウム・ビタミンのサプリを服用。

気が向いたら筋トレ。
限られた蛋白質はくまなく筋肉に変わってほしいし ステロイドの副作用である骨粗鬆症防止のための刺激です。
退院3日後に うっかり夕飯後うたた寝したら その夜中にトイレに起きたあと眠れない ということがあったため、
ちゃんと就寝時間になるまで横にならないようにしています。
とはいえ日中 労働していると程よく疲れて 退院一週間後くらいには眠気が来るようになりました。

夜中トイレに起きてしまうのは ブログを書いている現段階(退院後18日)でもちょくちょくあります。
先生はステロイドの影響ではないと言ってたけど 退院後もこう続くとは…謎です。
ステロイドパルス初日に新人看護師さんが大出血起こした点滴跡は 虐待受けたような痣になってて
退院後一週間くらい消えませんでした。

【9月6日:扁桃腺摘出手術のための検査&耳鼻科面談】

さてステロイド的生活が日常と化した次は 扁桃腺摘出手術に向けての準備です。
これまで滅多に腫れることもなくお利口さんにしていた扁桃腺ですが、
腎臓を攻撃している抗体を分泌しているとあってはお別れするしかありません。
初めての全身麻酔&外科的手術ということで 朝8時半、
旦那を叩き起して耳鼻科を同伴受診です。

朝も早よから繁盛している耳鼻科の待合室で旦那と待機。耳鼻科の先生なかなか強烈なキャラだから驚かないでね と注進しておきます。
と 心構えさせといたのに、先にノリさんの検査が先行。
旦那を一般ロビーに放逐してから 血液・尿(お月様中だったので またスイカジュース状態)と肺機能検査へ赴きます。

血液検査。
さぁ刺せと言わんばかりに盛り上がった腕の血管を喜ばれるのは毎度のことですが、
今回は耳たぶに小さな傷を付けて血が止まる早さを見る検査でも「素晴らしく早い」とお褒めの言葉をいただきました。
だいたい1分半内で止まればOKのところ はるかに早かったんだそうで。
何にせよ看護師さんが嬉しそうなのは良いことです。

続いて肺機能検査。
測定器の箱から伸びた掃除機のホースとしか見えない管を咥えて、
深呼吸の後まず「ハァッ!」と息を吐き その後限界まで吐ききってください とのこと。
長ーく吐くんじゃないんだ。肺活量とは違うのね。
一度予行演習の後 本番。
空手の稽古で ちゅん。の号令のときは全員の背筋が伸びる と言わしめた気合いの呼気 吐いてみせるぜッ。
肺胞と肋骨をいっぱいに開いて息を吸い、
ハァアッ! そして検査技師さんの応援!
「ハイ吐いてーッ! まだまだ吐いてーッ! まだイケるまだ出てる! 吐いてー! 吐いて吐いて吐いてーッ!」
…吐ききりました。吐ききって笑ってしまった。
検査が楽しいのはタイヘン結構なのですが、
毎回このテンションで応援しているであろう検査技師さんの血圧が心配です。
肺機能はバッチリとのこと。よっしゃ。

思えば 止血スピードチェックも肺機能検査も、
全身麻酔で意識を失った状態で 出血を伴う手術に耐えられるか調べられてるワケで、
そう考えると ちょっと背中がウソ寒くなります。
旦那を呼び戻して 耳鼻科待合室へ。

二人して耳鼻科の狭い診察室に入り 何ともいえず野放図なキャラの担当医とご対面。
立て板に水な勢いで扁桃腺摘出手術の説明をまくしたてられます。
・IgA腎症の軽快のための手術である
・開口器で口を開けて摘出。傷口は焼いたり縫ったりして止血することもあるけど 基本的には開放したままカサブタができて自然にふさがるのを待つこと。痛みは鎮痛剤で対処すること
・術後 再出血や開口器の影響で顎の痛みや舌の違和感がある可能性があること
・術後 声の感じが変わる可能性があるけど、ちゅん。の扁桃腺は小さいらしいので多分大丈夫
・術後 IgA腎症が一時的に悪化することがあること。しかし影響があるということは 腎症との関連が強かったということなので 切除することで長期的には良い結果につながること
・術後の痛みと経過観察のため一週間程度の入院になること

こちらからは入院期間の確認と退院後すぐ仕事に戻れるかのお伺いのみ。
(事務職なら大丈夫だと思いますよ。ま、中には退院後一週間くらい休み取る人もいますけどね とのこと)
では当日よろしくお願いします と揃って頭下げて終了。
あの先生 どう思う? と旦那に聞くと
「下町の自動車整備工場のオヤジから修理の説明聞いたみたいだった」
だって。

その後は 入院支援センターでの説明だけとのことなので 旦那を開放。
入院に関する注意事項も3回目となるとどんどん簡略化されてるような。
しかしちゅん。ペニシリンと金属のアレルギー「疑い」があって、
毎回 幼い頃小児科で「あるかもねー」と言われただけなんですけど と説明してるのですが、
多少痒かったりするのはガマンするんで とっとと検査して白黒つけてほしいものです。

午前中の早いうちに病院を後にすることができたので 仕事には30分の遅刻で出勤することができました。
そして ステロイド的日常を送りつつ 扁桃腺摘出の日を待つのです。
この日は これでおしまい。

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