「平壌へ至る道」第1話
≪あらすじ≫
一九九三年。北朝鮮に娘を拉致された警官、同国に漁師の兄を拿捕された水産業者、日本への帰化を機にかつての同胞から全てを奪われた元朝鮮総連幹部の三人は、拉致被害者家族集会を通して知り合い、同国政権与党、朝鮮労働党の建物爆破を計画する。その過程で紹介された在日朝鮮人の鄭相慶という若者を工作員に仕立てあげ、北朝鮮へ密航させるための訓練を施すが、テロ行為は結局新たな憎しみの連鎖を生むだけと感じる鄭は、代わって金日成の銅像の鼻下にヒトラーを見立てたチョビ髭をイタズラ描きし、