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孕石狆兵
2024年1月3日 22:17
信じられないと彼女は言った。信じる信じないというそんな退屈なジャンルに分類できる話じゃないんだよこれは、と私は言った。逆上した彼女は部屋の物を投げてよこす。かわいいぬいぐるみが宙を舞ってガラス戸に当たってかわいくない音を出す。私は小学生の時にやったドッジボールを思い出す。私はすれすれでドッジボールを避けるのが得意な少年だった。私は大きな熊のぬいぐるみを投げようとする彼女の細い手首を掴んだ。物に当た