見出し画像

糖質って本当に太るの?

ここ数年ダイエットをする時に必ずと言っていいほど
定番となりつつあるキーワード「糖質」

糖質は必要という人もいれば、
摂る方が良くない、適度に摂ればいい…
など、たくさんの意見がありますよね。


今回は、金森重樹氏の「断糖高脂質」を元に
私自身が実際に試した結果起きた、
体の変化も含めてお伝えしていこうと思います。



現代人に”糖質”は必要か?不要か?


ダイエットで効果的な食事方法の一つとして
”糖質制限”というものがあります。


糖質の摂取量を減らす事で、
体重を落とすダイエット方法です。



しかし、栄養素として必要と言われている
糖質を減らす事が本当に正しいのでしょうか?


必要と言われているものを制限して痩せるという
矛盾点について解説していきます。


糖質で太る理由

糖質を減らすとなぜ痩せやすいのでしょうか?
それは人間の進化の過程に関係があります。


糖質はエネルギー効率が非常に優れた栄養素で、
人間に必要な3大栄養素の一つにもあげられるくらい
糖質の摂取は重要視されています。


その重要な栄養素を
なぜ制限する方法が出てきたのでしょうか?



その理由は、現代人が
”糖質過多”の食生活をしているから。


糖質は本来、エネルギーとして使う際に
すぐに消費できる事が特徴として
優れたエネルギー源として重要視されているのですが、
現代人は一度の食事での摂取量が多すぎるため
体内で消費しきれずに余ってしまいます。


人の体は本来、狩猟生活に適した筋骨格に進化している為、
基本的に1日中動いていることが前提としてあります。

密林やサバンナの原住民の方達のような生活が
イメージしやすいと思います。


食べ物を調達するにも一仕事
洗濯や料理をするのも水を汲みに行ったり火をおこしたりと
常に体を動かし続けています。

反対に、先進国の生活はどうでしょうか?


仕事は1日中デスクワークで座りっぱなし
休憩中もスマホをいじって下を向いたままの姿勢で過ごし
家に帰ったら食事の後はゆっくりテレビでもみながら寝落ちして朝を迎える…

あなたもこんな生活になっていませんか?

もっといえば
原住民の人達にトレーニングの習慣はありませんが、
先進国では健康を保つ上で
”運動をすること”が大切と言われますよね?


この差からもわかるように
現代人は日常生活でのエネルギー消費量がそもそも低いのです。

その状態で炭水化物を摂れば、
当然摂取した糖質は消費しきれずに体内で余ってしまいます。


この余った糖質が肥満の原因になるのです。

エネルギーとして消費しきれず
余った糖質はなんと”脂肪”として蓄えられてしまうのです。


生命維持のために体は常にエネルギーを消費しています。
それは食べ物を消化・吸収するときにも必要です。
そして一度摂取した糖質は貴重なエネルギー源。


せっかく摂取したエネルギー源を
使いきれなかったという理由で捨てるのは

エネルギーを無駄に消費した上で
さらにエネルギー源になるものを捨てるという

食事をした事でかえってエネルギーの消費量を増やしてしまうという
体にとってはデメリットしかない行為となるのです。


なので、余った糖質を無駄にしないために
脂肪に変えて体に蓄えるという働きが
体内で起こります。

これは、原始時代の生活から人間が身につけた体の反応で、
食料が安定して確保できない環境の中で
少しでも生きながらえられるように
一度摂取したエネルギー源を少しでも体内に残す方法として
使い切れなかった糖を脂肪という形で蓄える機能を獲得した
と言われています。


こういった生存本能による体の反応が
現代では、糖質を摂り過ぎる事で太る(脂肪が増える)
原因になっているのです。


糖質を減らすとなぜ痩せる?

では、糖質はどれくらい減らせば良いのでしょうか?


個人的な結論からいうと、
糖質は摂る必要がありません。


厳密に言えば、現代の食生活だと
”炭水化物単体"を摂る必要がないということです。


なぜかというと、
肉や魚、野菜にも炭水化物(糖質)は含まれており
米やパンなどの穀物類を意図して摂る事で
現代人の体に対して糖質過多を引き起こす
一番の原因となっているからです。


人類が誕生したばかりの
狩猟採集時代の生活から考えた時

人類の主食は肉だった時代が
もっとも長いと言われています。

しかも、
現代のように食べたいときに食べたいものが
手に入る環境ではない為、
何日間も食べ物に有り付けない
ということも当たり前の環境です。

約250万年ある人類の歴史の中で
そういった生活環境から進化していく過程で

穀物などの炭水化物を安定して栽培できるようになり、
主食として食べるようになったのは
たったの約1万200年程度と言われています。

以上をまとめると、
人類が元々主食としていたものは肉であり、
それにより脂質をエネルギーに変えることが
本来の消化・吸収をする上で適していると言えるでしょう。


また、体内で糖質が枯渇すると
蓄えていた脂肪をエネルギーに変える
という働きが起こることもわかっています。


以上のことからも、
人間の体は本来、脂肪をメインのエネルギー源として使いながら
同時に摂れる少量の糖質を脂質と合わせて効率よく
使用していたと考えられています。

つまり、人間の体は糖質よりも肉や魚といった脂質をもとに
エネルギーを作り出す生活の方が圧倒的に長い為、
糖質単体を摂らなくても本来は生きていけるのです。

なので、糖質を制限すると
余った糖質が脂肪になることを防ぎながら、
脂肪を消費するタイミングを意図的に作り出す事が出来るので

脂肪の増加を防ぎながらも燃焼するようになることで
結果として体重が減りやすくなるのです。


糖質制限をするメリット


糖質の摂取量を減らすことで得られる効果は
痩せるだけではありません。


それは
”脂肪を効率的に燃焼する体質”
になれること。


つまり
”痩せ体質”になれるという事です。


特に糖質制限をしながら
痩せ体質を作る上で重要なのが
"脂質を摂取する事"


ここが抜けてしまうと
中途半端に糖質制限をする事で
筋肉量が落ちてしまい
かえって太りやすい体質になってしまう
事があるからです。

なぜ糖質の代わりに脂質を取る事が重要かというと
先ほども述べた、人類の元々の食生活に由来します。

人間の内臓の作りや消化機能が
肉食ベースだと言われている根拠として、
腸の長さがあげられます。

肉食動物の場合、
体長に対しての腸の長さは
平均約4〜6倍ほど


対して、
草食動物の腸は体長に対して
平均10〜20倍もの長さになります。

これは、
食べるものの違いが大きな要因と言われています。


肉や魚などは消化・吸収がしやすいため、
腸が短くても栄養を体に吸収する事ができます。


反対に、草などの植物は
基本的に栄養価が少なかったり、消化吸収がしにくいため、
腸が短いと栄養を吸収できる状態になる前に
排泄されてしまい栄養が吸収しきれません。


なので、一度の食事から少しでも
体内に栄養を吸収できるようにするために
草食動物の腸は肉食動物よりも
長い作りになっています。

以上のことからも
人の内臓は脂質を消化・吸収する方が得意であり
脂質をエネルギーとして使う機能が備わっています。

では、なぜ糖質制限をしながら脂質を摂ることで
痩せ体質が作れるのかというと、


糖質の枯渇状態が続くことで
本来の脂肪をエネルギーとして消費する
という働きが活性化されるからです。


現代人の食生活は糖質過多のため
まずはじめに糖質を消費して
そのあとにエネルギーとして足りない分を
脂肪を分解することで補う順番で
エネルギーを消費する生活になっています。

このサイクルが子供の頃から
当たり前になっているため

食生活的にも、体質的にも
脂肪をエネルギーに変えるという
機能が働きにくくなっているのです。

そこで、
糖質を制限することで、
糖質がメインのエネルギー源だった生活から
エネルギー不足が頻繁に起こる為
それを補おうと脂肪を分解する働きが活性化されるのです。


そして、糖質制限を続けていくことで
糖ではなく脂質をメインのエネルギー源として
消費する体質へと変えていく事が出来る為

”脂肪を燃焼しやすい痩せ体質”
が手に入るのです。

糖質制限をする上で
1点注意点があります。

現代人は糖質メインの食生活に慣れている為
糖質の摂取量が急激に減ってしまうと、
頭痛やめまいなどといった
低血糖の症状が起きやすくなってしまいます。

なので、始めは3食のうち
1食は炭水化物を抜くなどのように
だんだん減らしていく事で
体質的にも、心理的にも抵抗感が少なく
糖質の摂取量を減らす事が出来るので


初めて行う方は
まずは少しずつ変えていくことを意識していきましょう。


実際に自分の体で行いながら
書物などで調べたことを交えながら
断糖高脂質法を試した個人的な感想になります。



今回もご覧いただきありがとうございます!

美容と健康に関する知識や結果
上手に日常に組み込む方法などを載せていきます。

今回の記事が気に入っていただけた方
スキやコメント、フォローもぜひよろしくお願いします!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?