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宮本崇輝. Life is beautiful

宮本崇輝さんのガラス作品は、想像を超える美しい透明感があり、清潔感溢れる印象をもたらされます。
透明なガラス素材と共に、大地や海、また抽象的なイメージのマテリアルとを映し取った組み合わせが、とても見事に表現されオブジェや普段使いの器として、個展会場に展示されました。
爽やかな風が吹き抜けるように見る人を涼やかな気持ちに誘う、宮本さんの作品ですが、1200度という高温の炉の中で制作される吹きガラスの作品は、綿密な設計のための時間と大きな身体的エネルギーを費やして初めて形になるという、たいへんな作業です。
そのような努力や汗のあとを感じさせない数々の作品ですが、宮本さんとお客様が素材や製法についてお話しされているのを伺いますと、気持は宮本さんの作品制作に係るご苦労や努力に向かい、敬意を抱かずにはいられません。
先にも述べましたが、宮本さんの創る作品は身の回りにある普通のガラスの製品よりも透明度が高い感じが致します。
実際にそのように工夫し制作されていると伺いましたが、とても心打たれるクリアな感覚です。親しみやすいのですが侵し難い気品をともなって、宮本さんの作品の独特な個性を醸成していると思います。
年々、ファンのお客様、コレクションして下さる方々も増えて参りましたが、何故か趣味がとても私と合う方がいらして、去る6月の天野智也さんの備前の展示でも、昨年と今年の宮本さんのガラス作品でも全く同じ作品を買われました。
2019年にはピッチャーを買いましたが私もその方も割ってしまい、21年の今年、私たちは同じ(少し進化系の)ピッチャーを買いました!
美しいフォルムのピッチャーは、注ぎ口の部分が怖いくらい繊細でしたが使い易く重宝していましたので、割ってしまった時はたいへんショックを受けました。
丁寧に作られた小さな器やピッチャーは、実用的な基礎的な実力がすごく進化していて使いやすく、だからと言ってデザイン性は損なわれているどころか、更に綺麗な形になっています!
二代目のピッチャーも参加して、宮本さんのキラッと光るガラスの器は、日々の食卓やキッチンで、いつも楽しさを与えて下さいます。
また、今回は作品と実用的な器との中間をコンセプトに制作した「ドーム」がテーマ、果物やアクセサリー等、お部屋でディスプレー感覚を楽しめるというアイデアを提示しました。
既に、来年のテーマも楽しみです!

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