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エッセイと言われればそうだけど、違う気もする文章

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生活の中で見つけたカケラ。書かないと、なかったことになりそうで。失って初めて大事だったと気づくじゃないですか。放課後の夕日が射す教室とか。
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2022年2月の記事一覧

冬、なぜかよく過去が追いかけてくる

「思い出は思い出さないと思い出にはならない」

どこかで聞いた一節がふと思い浮かんだ。

もう思い出せないものたちを想う。
私が忘れても、誰かは覚えているだろうか。

誰かが忘れていて、私だけが覚えている記憶もあるのだろうか。

この季節はずるい。

いつも悲しく、悶えることばかりが出てくる。

忘れていたもの

忘れていたもの

中学生、秋。

自分を追い詰めて、どうしたらいいか分からなくて。

カチカチ...と夜に響いた金属音。

ふとつけたテレビ。

                   お前に明日は来ない

鳴り続けていた金属音が止まった。

                でもあなたには明日がくる 

そう言われたような気がした。
言葉に惹かれ、演劇の世界を知った。

10年以上の月日が経っても、心の底に眠っていた

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行き場のないセリフたち

行き場のないセリフたち

電車「とりあえず乗れ」

劇場「どこでもいいから、いつでもおいで」

靴「お互い大変だな」

ホテル「非日常だからいいんだよ」

青空の下

青空の下

この言葉に「閉じこめても、逃げても、それは追ってくる」と付け加えたい。

10年前に漠然と考えていたものが違う形で叶おうとしている。
あと2年くらいはかかるかもしれない。

それでもいい。それがいい。

いつだって、近道を選んだら遠回りさせられた。

音楽室から空を見ながら、叶うか大きすぎる夢を呟いた。
「おもしろそうじゃん」と笑ってのけた友人を思い出す。

あれから十数年経った。

叶うよ、たぶ

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〜が欲しい、それって反応してるだけかもしれない

〜が欲しい、それって反応してるだけかもしれない

バレンタイン。
近くの百貨店ではチョコの美味しそうな香りが漂う。

中学生のころチョコ嫌いな妹が友達のために苦しみながら作っていたのを眺めていた記憶があります。

(面倒で手伝わなかった記憶。味見だけやっていました。あの時の妹を尊敬・・・)

今日も近くのショッピングモールにはチョコの販売が行われていた。

つい買おうかな、と思ったけどそこで気づいた。

​もし売り場がなかったら欲しいって思わない

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追い詰められた時に求めるものは、心が本当にそれを必要としている

追い詰められた時に求めるものは、心が本当にそれを必要としている

なんて、当たり前のことだった。

自覚できただけでもえらい、自分。

死にたいほどの後悔初めてのクライアントに迷惑をかけてしまった。
何事も初めてだらけ、当然全て順調に行くほうが不思議。

自分の精神的な余裕がなく、負のループに入ってしまったのも原因。
やりたくないことをやっていたことも原因。

そんなことはクライアントには全く関係がない。
何を言っても言い訳にしかきっとならない。

      

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本性

本性

何を言うか。より何を言わないか。

抱えている地獄なんてSNSには載っていない。

そして、その地獄に気づいている人なんかあんまりいない。