マスクについて
#大学生〜大学院生
ある日、父が唐突にマスクについて話してきた。
一応説明しておくと、
父は風邪をひいても絶対にマスクをせず、病院にもいかないため、
こちらが気をつけていても結構な確率でうつされてしまう。
そんな人だ。
何回かマスクをしてくれと頼んだが、全く聞き入れてくれない人だ。
父「こないだ、外資系の女の人とマスクについて話したよ」
ぼく「へえ」
父「上司の外国人からすると、たくさんの日本人がマスクしているの見ると気持ち悪いって言ってきたんだって。」
ぼく「それで?」
父「それでその女の人は「他の人にうつさないためにマスクしてる人が大半ですよ」って伝えたんだって。」
ぼく「それこの前、ぼくが父に言ったのと同じだね。」
父「うん。それでその上司は「それは素晴らしい文化ですね」って言ったんだって。」
ぼく「そっか。それで父は何を思ったの。」
父「いや、そういう人もいるんだなあって。」
ぼく「ん、父はその2つの意見があってどっちだなとかないの。」
父「いや特に」
ぼく「ぇ、その話をするってことは、外人はマスクしない人がいっぱい居て、自分も外人的な思考だからしなくていいという話じゃないの?」
ぼく「もしくは、誰でも理由を知れば納得できることだと改めて判明したから、父もマスクすることにしたって話ではないの」
父「そいうことじゃない」
ぼく「じゃなんなの今の話」
父「だからそんな人もいるんだなあって思ったってこと」
ぼく「いや、文化的に外人がマスクをあまりしないのは常識的だし、ぼくは以前にその話を父に伝えたよね。だからその「いるんだなあ」って情報としては価値ゼロじゃん」
ぼく「重要なのは、実際にそういう人に会った結果、父が何を感じて、これからどうするかじゃないの。」
父「いや、単純にそういう考え方の人もいるんだなあって話だよ」
ぼく「うん。だからそれをぼくに聞かせてどうするの。」
父「いやどうしようとか特にない」
ぼく「ぼくからすると、その結果父がマスクしない件について、「ああじゃ父は外人と同じなんだね」ってなって今後何も言わない事を期待しているようにしか思えないけど、それはないよね。だってもともと外国ではそういう文化だって知ってるもん」
父「そうだね」
ぼく「うん。だし、もう話しても無駄だってわかったから、心配しなくてもぼくからマスクについては話さないよ。」
父「あ、そうなんだ。」
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