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住めば都と言うけれど

私は今 ベトナムの南部にある商業都市ホーチミン市に住んでる。この都市に住んで4年が経ち、良いところ・悪いところが見えてきた。

移住するまで住んでいた東京都下と比較してみる。

おそらく、ホーチミン在住邦人が挙げる最大公約数的なメリットは、気候のことだろう。東南アジア的な 奈良気候であるため1年を通して暖かい(暑い)。1年の半分はジメジメした雨季なのでそれを考慮するとメリットと言えるのかなとは思うが、四季があるよりも肉体的には楽である。

そして次に挙げられるのは、治安がいいこと。もちろん新興国なので町中には犯罪の多いエリアがあるが、それを除けば生活に問題はないだろう。ひったくりや観光客狙いの詐欺はあるけれど、それは仕方ない。それを汲んでも東南アジアの都市で旅行者が夜中に出歩けるのは珍しい。素晴らしい。

あとは物価が安いこと。輸入製品は高く、海外からの投資で地下が高騰しているために、単純な比較はできないが、東京よりも生活コストが下がることは間違いない。参考として、コンビニのおにぎりが74円くらいで、500リットルのミネラルウォーターのペットボトルが23円ほど。

そして私が最もホーチミン市の良い部分であると感じるのは、国際空港から都市の中心部の距離が近いことが挙げられる。中心部とホーチミンの国際空港タンソンニャット空港との距離はおよそ8キロ。空いている時だと車で15分から20分ぐらいの距離である。

例えば先日、フライトでベトナムの避暑地として有名なダラットに友人と旅行に行ったのだが、復路ではダラットを飛行機が離陸してからホーチミン1区の自宅に到着するまでがわずか1時間だった。空港行くまでが大変な成田や関空と比較すると、国内の旅行だと非常にハードルが低く感じるので、気軽に遠出がしやすい。

最後に、ホーチミンに住むことの、悪い点をひとつ。とにかく空気が汚い。ホーチミンは近隣の工業化やバイクや車の増加で、大気汚染の深刻さが世界有数になっている。地下鉄工事は進んでいるが開業はまだまだ先なので、交通量が減る気配はない。この空気の悪さには、未だに慣れない。

住めば都と言うけれど。