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夜と昼

最近また解離が酷くなり、日常生活を送ることが難しいことが増えた。
以前はいつ解離していたのか、いつから解離していたのか分からず。なんとか日々を過ごしたり、寝たきりのようになったり。
何年前の話か、いつあったことか。記憶も曖昧な事が多い。
なんとなく覚えていることでもどれくらい前の事だったかとか、時間や月日の感覚がとても曖昧だ。

祖母が亡くなったり、叔父が亡くなりお通夜やお葬式に行く時は火事場の○○力のようになんとか行くことはできるけど、何年前だったか。何があったのかはあまり覚えていない。
これは解離ではなく、複雑性PTSDの過覚醒なのかもしれないが、なんだか頭で考えず口先で喋るような感じになって後で『やらかした…』ということだけは覚えている。

最近は急激な治療によって記憶できることが増えたり、認識できる事が増えていた。
治療については以前に書いたけれど、恩師の癌の余命宣告があったので急いでできる限りやってもらったが、本来やるべきスピードではない間隔での治療で体に突然心が入ったのを感じた。

それから本当に頭の中がすっきりしていることが多く、同時に今まで頭の中に靄がかかったようだったと理解できた。
しかしまた解離が酷くなると頭の中に靄がかかる。
何日か前までできなことができない。ポジティブまではいかないけど、楽しい事が少しずつ増えてきたのに全く楽しく感じなくなる。
味覚も落ちてあまり美味しく感じない。
暑い寒いも鈍くなる。
一気に治療したリバウンドみたいなものかもしれないけど、人が怖いと感じると解離が激しくなる。
なんで?なんで?なんでまたできないの?
自分の中で繰り返し思ってしまう。

昨日の夜少しご飯を美味しく感じられたり、家族から見ても表情や目つきが違うのが分かるようで。
久しぶりに公園に行ってみたいと夜に公園に連れて行ってもらった。
外がどんな気温か分からず、とりあえず冬の格好とマフラーをして出かけたのは正解だった。

ただ夜の公園は怖く感じた。


以前は起きると悪夢から抜けられず、昼間もフラッシュバックや体調不良で出かけることが難しくなんとか夜に公園に行けることがとても嬉しかった。
でも昼間公園に行くことができてそれに慣れると、夜の公園がなんだか静かすぎて暗くて怖く思えた。

学校が昼間賑やかなのに夜になると怖く感じるのと似ているのか。
男の人に付き纏われた感じで怖かったからなのか。
理由は分からないけど、分かるのは「怖い」という感覚。

人と仲良くなると嫌われるのが怖くなる。なんだかそれにも近い気がする。
仲良くしてる人がいない時は辛くて寂しいけど、それなりになんとかやってきた。
でも人の優しさを知るとそこから感じる怖さが余計に大きく感じてしまう。
人ってそんなもんだと。また傷ついたり傷つけたりしてしまう。
壁を作ってそれ以上は来ないでと。体に力を入れて、心もできるだけ感じないように生きてきた。
でもそれが治療で緩み、人ともなんとなくやりとりできたり。他の人みたいにいろんなことはできないけど、こんな自分でもまあいいかなと思えてた。
それを知ってしまったから、また以前のように戻ると余計に怖く、自分が不甲斐なく思える。

そんな事知らないほうが良かったのかな…とさえ思ってしまうこともある。
でもそれも恩師の命の期限が分かっていたから乗り越えられた治療でもあるし。
こうやって怖さを思い出すことで、今苦しんでいる人の気持ちを思い出すこともできる。
意味があることか、ないことかは分からないけれど。どちらにすることもできる気がするので、私は今の辛い気持ちを残しておきたい。

人は本当に変われる。
良くも悪くも。
それは人との出会いや言葉でも簡単に起きてしまうことでもある。


今日は昼間に公園に行けて気持ち良かったけど、人に話しかけられると怖いと思ってしまった。
また出会った人と笑顔で挨拶を交わしたり、空を見上げて綺麗だなあって幸せに感じられる日が来るといいな。


そよかぜ


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