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セルフビルドに、教えてもらったこと。

まだまだ現在進行中のセルフビルドですが
今日はそのことだけについて
つらつら綴ってみようと思います。


-なぜ、家を建てるのか-

それは、やりたいから

短い人生の中で、一度は自分で家を建てて
そこに暮らしてみたいから。

この地をもっと理想に近づける為に
理想的な家を自分たちで造りたいから。

そして、来てくれた人たちに
"喜んでもらいたい"から。

家を建てることが目的ではなく
その先のわくわくすることを
思い描いている。

でも、造るのならば"妥協したくはない"
本当にいいと思えるものを造りたい。

自分たちが気持ちよく暮らせるのは
前提としてあるのだが
「どうしたら喜んでもらえるかな?」
という視点をもって、造っている。

そこが楽しさのひとつでもある。

だって、"人生は喜ばせごっこ"だから。


-これまでのいろいろ-

セルフビルドで家を建てることは
かなり強い「やってやるぞ!」という
気持ちがなければ、なかなか難しい。

そして、その気持ちを持続させなければ
ならない。

というのは、セルフビルドで建てる
ということは時間と労力を
かなり費やすからだ。

お金をかけて、家を建てるか
時間と労力をかけて、家を建てるか

私たちは後者を選んだ。


私たちの場合は、まずは大木を切り
ユンボで大きなクレーターを掘って抜根
するところから始まった。

木の根っこが埋まったままになっていると
やがて木が朽ちてきたときに
地面が落ちててへこんでしまう。

そんなことを繰り返し
地面を平らに整地して(これも大変)
しばらく雨風にあてそのままにする。
まさに「雨降って地固まる」のだ。

そこに基礎を組み、コンクリートを流し
土台を組んで棟上げする。

屋根を一年かけて張り
外壁を張って、床下地を張って、今に至る。

ここまでで、6年くらい。
あと3,4年で完成予定というロングスパン。

因みに、構造は大工さんに刻んでもらい
棟上げは沢山の友人に手伝ってもらった。

設計も自分たちでしたので
どういう間取りにする?
配管はどこを通す?
(これも自分で掘り起こしてやるので)
を何度も何度も相談し
未だに当初の予定と変わったりしながら
進めている。


-仲間の存在-

ここまでこられたのは
家族、友人、先輩方、みんなのお陰。

有り難いことに、セルフビルドをしている
友人、先輩方が大勢(と言っていい程)いる。

先輩方の家造りを手伝わせてもらい
沢山のことを学ばせていただいた。

友人宅の家造りをそれぞれ手伝いあって
そこで色々情報交換したり
困ったときには相談できたりする。

本当にこの環境あってこその
私たちなのだ。

だからこそ、今建てている家だって
自分たちだけで造っているわけではなく
どこかみんなの温かな思いというか
そんな気持ちがこもっているなぁと感じる。

今までを振り返っても
大変だったなぁとも思うけれど
たのしい•うれしい•ありがとう
という温かな気持ちが湧き上がるから
それがまた原動力になる。


-かけがえのない経験-

ある人からしたら
そんなの時間の無駄だ
と思えるかもしれない。

ただ私たちにとっては、その時間こそが
かけがえのない時間であり
かけがえのない経験なのだ。

一度きりの人生の中で
そんな時間を過ごせることに
本当にしあわせを感じる。

また、農業と関係があるのか?
と聞かれれば、関係があると思っている。

私たちは個人宅配をしているので
そのお客さまに来てもらって
すべてを楽しんで、喜んでほしいのだ。

野菜だけではなく
ここ全体を味わってほしい。

不思議だったのは
セルフビルドに真剣に取り組むことで
農業に対しての真剣さも増した

ということ。

そして、それぞれの楽しさも増した


-自分と向き合う-

セルフビルドで家を建てるということは
どう生きたいか•どうありたいか
に向き合うざるを得ない。

家造りを通して、自分と向き合う。

こう生きていきたいから
土地のどの位置に家を建てようか
間取りはこうしようか、など。

また、ひとつひとつのなんとも地道な作業
はまるで瞑想のよう。

ここで妥協をするのか
いや、ここで踏ん張って妥協しないのか。

家を造ることで
自分自身も成長させてもらっている
そんか感覚があるのだ。


セルフビルドをしていることで
周りの方々への感謝が強くなった。

お客さまにどうしたら喜んでもらえるかを
もっと想像するようになった。

自分と向き合い、成長させてもらっている。

色々なことへの興味関心が広がった。

家を建てるということで
こんなに沢山ものことを得られるとは
やる前は思いもしていなかった。


とは言え、まだまだ先は長いわけで
これからももっと沢山のことを経験して学び
自分の生きていく上での糧にし
より良く生きていけるように
頑張りながら、休みながら、やっていこう。

どうぞ長い目で見守ってくださいね。



-そよかぜ農園-

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