必要な程度の怒りを感じているか?
怒りには2種類ある。必要な怒りと、不必要な怒りだ。
(ソエダ・イノル氏)
はるか遠くスペインで、サッカーチームの監督が言ったコメントが、日本のYahoo!ニュースになっていた。記事中の彼=久保建英のことだ。
「必要な程度の怒り」って、うまい言い方をするなーと思った。
スタメンフル出場できる実力と実績があるのに、ベンチスタートになってしまう苛立ち。プロスポーツの世界だけでなく、アマチュアの世界でも、学校の部活動でも、会社のプロジェクトでもあるよね〜。
監督、コーチ、顧問、社長、部長、先輩と反りが合わずに外された! こっちから辞めてやった! なんて話はどこにでも誰にでもある。そんなときに不貞腐れるのではなく、"必要な程度の怒り" を周囲にみせることは決して悪いことではない。
しかし必要な程度を超えてしまうと、「あいつめっちゃ態度悪い」「ずっとベンチにいればいいよ」「ムードメーカーの逆、ムードブレイカーだからベンチにもいてほしくない」ってなっちゃう。
……身に覚えがある。反省。
でも、この人とは一緒にできないよっていうケースもあるよね〜。先日、とある番組で健康長寿の秘訣を「いやな奴とは付き合わない」って断言しているおじいさまがいて分かる〜と思った。結局は、馬が合う、反りが合う、息が合うっていうのが超大事で最優先事項だよ。
⚽️
スペイン語ではどんな書かれ方をしているのかな?と思ってちょっと調べたら『KUBOのユニフォームが一番売れてるんやからマーケティングのためにも起用せなあかんと思うでぇ(意訳)』みたいな記事も出てきた(笑)
そもそも大した話じゃないよ。彼は正しい姿勢だったし、偉大な結果を出したんだから褒めようぜ、みたいなナイス記事も。
いいぞ、地元紙ノティシアス・デ・ギプスコア! もちろん批判や批評も "必要" ではあるんだけど、こういうポジティブな称賛こそがスポーツ(とスポーツニュース)の醍醐味だと思う。
今は、日本人選手が海外のトップリーグで何十人も活躍している。毎週サポーターを熱狂させ、世界中で放送され、ユニフォームやグッズを売りまくり、感情&経済を動かしている。これってもんげー! もんげーことっすよ! たまに必要な程度で怒りながら、歓喜の勝利や興奮をぞくぞくと届けてほしい。
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