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私の0系新幹線は京都鉄道博物館の中  

昨年末に大阪の兄から万博記念公園で「万博鉄道祭り」が5年ぶりに開催されたと写真を送ってきた。私鉄王国の関西だけど、JRグッズを購入したという。昔からSL好きの兄だったが、今は奥さんも鉄道ファンらしい。わかる気がする。

大好きな0系新幹線に会いたいと言ったら「0系やったら京都鉄道博物館にいてるで」と言われた。

去年大阪に帰ったとき 私の撮影(^^ゞ
J   R  西日本 私の撮影(^^ゞ
カモノハシくんもしくはスリッパくん 私の撮影(^^ゞ

 「 「 わたしと0系新幹線 」 」
 
 こどもの頃、新幹線に乗って家族でよく出掛けた。食堂車があったり、美味しいアイスクリームを買って貰えたり。楽しかった。
でもそれよりなにより「夢の超特急に乗るー!」が強かったと思う。
 0系新幹線のあのフォルムのカッコよさ、真っ白なボディ-にブルーのラインといった清々しいた色合いも相まって子供達の憧れの存在であった。大きくなったら新幹線になりたいと言う男の子もいたと思う。

そして大人になり、結婚して新幹線で1時間くらいのところに移住することになった。

結婚式場に向かって両親と3人で新幹線に乗っていた。猛スピードで景色を吹っ飛ばしてゆく新幹線。もう帰りはないのだという現実を教える新幹線のスピードは私にとって厳しかった。いつもの大好きな新幹線と少し違っていた。

 未来へ向かう片道キップを買ってしまった私。
おめでたいということを引きちぎるように数十分前に置いてきた大阪駅が私を掴んで離さなかった。                 両親はそんな気持ちなど知る由もない。   
   
分かってたのは私を乗せて走る新幹線だけだった。           
それ以降、新幹線を見ると泣けてきた。  
   
  0系のあの顔はとても優しくてどう見ても      
  泣かす様に造られているとしか思えない。
 
その後一人目の子どもが出来てどこの男の子もそうであるように大の新幹線ファンとなる。

帰省のとき、ホームで子供の手を握りのぼりの方向を見て0系を待っていた。
その姿が小さく見え始め、こっちに向かってゆっくり近づき、やがて大きく迫って来る。
そして厳かにホームに入ってくる。

私の子はその時、しんかんせーんっと叫んでいた。でもそれ以上に大人の私が大声選手権のように喉が枯れる程そう叫びたかったのである。

帰省を何度も繰り返すような年月を辿って0系新幹線は知らない土地での心細かった私に寄り添い、そしてやさしく見守ってくれていた。シャープな装いの癖に目も鼻も丸いその顔で。

どれだけの年月が経ったのだろう。それ以降新幹線のことは殆んど思い出さなくなった。

そしていつの間にか0系新幹線は走らなくなった。

居なくなったのは私がもう大丈夫だからだと思う。

でもまだありがとうもさようならもしていない。

        ◇◇◇

今、全ての新幹線はカモノハシのような顔つきで目が鋭い。頭を押さえたらパッカンと口を開けそうだ。炊飯器か!
「速い」というただの交通手段である。
カモノハシファンの方、いらっしゃったらごめんなさい。 

 よし、今年は絶対京都鉄道博物館へ行くことにする。  カモノハシに乗って京都へ行く。
今更だけど0系に言い残したことを伝えに行こう。

          ↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓
  この後もっと鉄道博物館行きたくなる私                  ↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓      

こういう投稿してること兄に話したら今日その京都鉄道博物館へ自分が行ったときの写真を送ってきた。

0系 でーん。もぅ正面はかわいいだけ!
左 EF58形電気機関車 150号機
右 EF81形電気機関車 103号機
D51 でごいち様
 The Steam Locomotive ●■■■⇒⇒⇒
兄と私のスマホとの画質との差に愕然、
iPhone13とやらで撮影しているらしい(・・?
もういっちょ、 C62 つばめ。

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★子どもの頃大好きで何度も読んだ絵本があります。機関車を擬人化した内容です。

ちゅうちゅうという小さな機関車が、ある日目立ちたいという理由で重い貨車や客車を外して自分だけ走り出し、遠くまで行ってしまいます。やかて暗くなり水も石炭も無くなり道に迷い、何年も使っていない古い線路の上で止まってしまいます。運転していた機関士が見つけにくるのですが、とても引き込まれていくお話です。

バージニア・リー・バートン 文 絵
むらおかはなこ 訳 「福音館書店」
 

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