色に生かされている。
結局欲しかった本だった。
ある講座に出た時、最後に紹介された書籍だった。
「日本の美しい色と言葉」
私自信、絵画が好きでよく美術館に出かけていた。
ここ最近は色々事情があって行きたくてもいけない様な感じで躊躇している。
そんな時に紹介された本だった。
ためらいもなく、近くの書店に連絡し題名を告げると在庫があるとの事であった。
翌日購入し、家で夕ご飯を済ませる前に少しだけ見てみる。
開いた瞬間、完全に時間を忘れる衝撃だった。
あっと言う間に10分過ぎてしまった。
夕ご飯の片付けなど、色々やり残したことを思い出し、即座に片づける。
一通りのルーティンワークを済ませ、先ほどの本を手に取る。
本当に楽しい。
子供頃に見ていた図鑑の様な感じで、自分の欲しい情報がすぐにインプットできた。
一言で言うと「言葉を色に変えることが出来る本」であった。
例えば、日本のお正月のイメージ色。
おせち料理が入っている重箱の色。
「朱色と黒」
この色の二つがあると、お正月のイメージが湧いてくる。
日本の季節毎のイメージを一つ一つ丁寧に記載されおり、見ていてとても気持ちがリラックスする本である。
私自身よく美術館へ行く。
自分自身の感覚を補正するために行くと言ったら不思議な言いかたかもしれない。
けれど、視覚のサプリメントの様に美術館に自然と足が向いてしまう。
最近思ったのだが、一枚一枚の絵画から、なんとなく感覚で、色の配色を見ていたのかもしれない。
キャンパスの配色を決める段階で、雰囲気が伝わってくる様に工夫されているのかもしれない。
涼しい色爽快を出す時の青。
暖かい色、おめでたい色の赤。
配色一つで様々なドラマが始まる。
また、デッサン画に関して言えば、黒色の濃淡で描いている。
配色一つで、影ができ、影が出来た部分は立体に見えて行く。
本当に配色は不思議な世界である。
もちろん、この配色は料理にも使われる。
食べ物を際立たせるように、お皿の色、器の色。
飲み物を入れるカップや湯呑。
同じ料理を作っても食器の色彩を替えるだけで、食欲や食卓の会話などが弾んでしまう。
色彩は自分達が生活していく上で欠かせないことなのだ。
この様な、色彩を選ぶ時に一つのアドバイスをしてくれるのがこちらの書籍である。
もし、これから心機一転部屋の模様替えや食器の入れ替えなどお考えの方がいらしたら一度手に取ってもらうと、とても参考になると思う。
自分のイメージする空間デザインと実際の色彩を比べると、実は思っていた以上に色の選択肢が増えると思う。
カーテンや掛布団の色。机や椅子、ソファーの色。
そして、今度購入しようと迷っているバックの色。
色彩は私達にとって切っても切れない関係なのだ。
色彩一つで空間の雰囲気が変っていく。
もしも、気になる方がいらしたらぜひ手に取って頂きたい。
本当にいつまでもいつまでも見ることが出来てしまうので。
私の心が落ち着く数少ない癒し所である。
最後までお読み頂きありがとうござました。最近本当に美術館に行けていなく、色彩に関する想いの丈を書いてみました。
そろそろ美術館に行ける日が近くなると願っております。
以下出版様の通販サイトになります。
https://www.sbcr.jp/product/4797398335/
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