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学校教育における新しい評価制度の提案【評価方法選択制度】

おはようございます!とむそーやです。

さて、今回は
以前、私のFacebookやInstagramで
少しだけ触れた「評価法選択制度」について
改めてここでご紹介します!

■なぜ授業がつまんなく感じるのか

「あー、これは学校教育の課題だな」

教育現場に入って真っ先に思ったこと
それは、定期試験についてです。

中間テスト
期末テスト
学年末試験

多くの先生がこの時期になると
「やばい!テスト作らなきゃ!」
って思いが先行してしまって

テストで出せる問題数を増やすため
教科書の範囲をなるべく進めることに
気を取られてしまうなと
自分も含め感じました。

これにより
本来なら丁寧に教えたり
生徒が積極的にグループディスカッション
単元や題材がおざなりになってしまう。

だから、教科書の“進度“を
優先してしまうがために
一方通行型の授業を
先生達は中々改善できない。


授業がつまらないものになってしまうのです。


確かに
学力の定着を図るために
ペーパテストって大事ではありますが
別に学問の本質ではありません。

ペーパーテストとは本来
生徒の学力を図るための
手段の一つ」ではないでしょうか。

テストはもともと
教師側の都合で編み出されたもので
子供たちのためのものという認識は
今は薄いような気がします。

現に麹町中学校の元校長
工藤勇一さんは
定期試験の廃止に成功しています。
(参考:工藤勇一『学校の当たり前をやめた』)

本来「勉強のためのテスト」のはずが
「テストのための勉強」になっている。
つまり、目的と手段が逆になっているのが
多くの学校で起こっていることだと思います。

暗記が得意な人もいれば
話すのが得意な人もいて
文章や絵で表すのが得意な人もいる。

本来なら多様にある人間の個性を
同じペーパーテストで画一的に測ろうとする
そのこと自体、そもそもどうなのでしょう。
そう思うのです。


では、多様な生徒の個性を評価するためには
どうすれば良いのでしょうか


そこで、私の中で考えてるアイデアは、
評価方法選択制度」の導入です。

■評価方法選択制度

ペーパーテストで測れる能力は
本来のその生徒が持つ能力の
一部分のみしか測ることができません。

社会に出ると
私たちは様々な「評価」に
晒されるわけですけども

そもそもそのなかでも
「ペーパーテスト」による評価方法って
社会に出るとその機会はかなり少ない。
(大学受験時、入社試験時くらい)

それよりもむしろ
社会人の評価として大切なのは

・コミュニケーション能力
・アイデア力
・企画・作成能力
・プレゼン力

こういった能力ではないでしょうか。

じゃあ、どうすれば良いのか。

自分の学力の評価方法を
生徒自身に選んでもらえばいいじゃん!!


そこで考えついたのが
評価方法選択制度」の導入です。
なんだそれは!

まず、最初の段階で生徒には
学力評価の方法について
様々な選択肢を手札として渡します。

・ペーパーテスト
・プレゼンテーション
・レポート

などなどです。

そして、これらを使った評価を
定期的に行われる「試験期間」に
生徒自身が評価方法を選択し
試験に臨む というものです。

例えば

「僕は人前で話すのが得意だから、今回の評価方法は"プレゼンテーション"にします!」
「私は書くのが得意だから、中間試験の評価方法は"レポート"にしよ!」
「僕は覚えるの得意だから、次回の期末評価方法は"ペーパーテスト"にする!」

といった感じです。

そして、これらの評価方法に
「一度使った評価方法は次の試験には使えない」
などという一種の"縛り"を加えても
面白くなります。

例えば

「中間と期末だったら中間のほうが内容が多そうだな。そしたら中間は"プレゼンテーション"にして期末は"ペーパーテスト"にしようかな」

「期末のほうがまとめやすそうな内容だから、期末は"レポート"にして中間は“プレゼンテーション”にする!」

など、自分自身の評価を
より戦略的に考えることが
できるようになります。
ゲーム感覚で面白そうですよね!

■この方法のメリット・デメリット

この「評価方法選択制度
最大のメリットは何か。

それは
「自分は何が得意かを考えるきっかけになる」
ということです。

これからの時代、多くの仕事が
AIに取って代わられるようになると
言われています。

とある研究では
2030年までに日本中の業務の
27%が自動化し、1600万人の雇用が
機械に変わると言われています。

そんな時代を生き抜くためには
自分のことをより理解し
自分の「得意」を考え、勝負していく
そんな能力がより重要視されます。

時代が変わるのならば
教育機関が担う「評価」のあり方も
考えなくてはいけません。


ただこの方法
先生の負担が増えたり
評価の判断が人によってバラついたりと
デメリットの部分も少なからずあります。

また、日本の大学受験がペーパーテスト中心なので
この方法、進学校での導入は厳しいかもしれません。

だからこそ
この事については色んな人と
議論していきたいなと
考えています。

あなたはこの方法
どう思われますか?

以上、とむそーやでした!
次回も、お楽しみにっ

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