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「インドア派の地道な活動」

我が息子たちは幸か不幸か親に似てインドア派。
運動がニガテなので、長男は中学生になると即行、美術部に入部した。
そこはナント!“女の園”だったのだ。
 
美術部員の女の子のお母さんが、
「男の子いないけど、大丈夫?」と心配してくれたけど、本人はいたって平気。
そういうこと、あまり気にしない男なので、何を考えることもなくすぐに打ち解けた。
 
そのことにより長男が男子入部の高いハードルをいとも簡単に超えてくれ、壁を取っ払ったおかげで、本当は入部したかったらしい同級生の男子がその後入ってきて、一年後にはフツーに新入生の男子が数人、入部してくるという多大な貢献をした。
 
どうやら絵が好きな子って、やや“オタク傾向”にあるらしく、マニアックな話で部活中はものすごく盛り上がるらしい。
「楽しくて仕方ない!」と、受験生となっても時々部活に参加してきていたようだ。
 
素質も少しはあるみたいで、親ばかを承知で言うけど、中学校の文化活動発表会で体育館の壁に飾られていた美術部作品展示の油絵はなかなかの出来栄えで、先生方や校長が気に入ってくれたらしかった。
 
でも長男は絵で食っていこうとは思っていなくて(そこは現実的)、そっち方面での進路を考えてはいなかった。
親ばかでも、私もそれはもちろん納得。
現実は甘くないもんね。
 
 
さて次男も同じくインドア派で、運動神経は長男よりももっと劣っている。
普段あまり活発ではないので、六年生になった当時かなり太り気味であった。
(大人になった現在は、実はかなり痩せている…)
 
そのことについて私があまりに指摘するので、かわいそうな次男はかなり気にして…で、夕方時間があるときは、たま~に近所をジョギングしていた。
ま、ジョギングというほどの距離でもないが、しないよりはマシ。
これは自分から率先してやりだしたので、褒めていた。
 
ある日学校で持久走大会があり、得意でも速いわけでもないのに、
「お母さん。今日仕事お休みなら、応援に来て」
とたのんできたので、学校に見に行ってきた。
 
来ている親は、仕事してない人かPTA役員だけだったのでとても少なかったけど、ほとんどが割りと足の速い子の親ばかりだった。
 
「自分は遅い」
とわかっていながら「来て」と頼んだのは、やはりこんな口うるさい親でも見守っていてほしかったからなのかな?
少しはやる気がみなぎったのかな?
 
しかし結果は毎度のことながら、うしろから数えた方が早いけど、最後まで一所懸命走ってきた姿は偉かったよ。
 
先生も「最近の走る姿がしっかりしてきているけど、何か始めていますか?」
って尋ねてこられたほど。
 
やはり時々だけど頑張っていたジョギングは効果が出てきていたようだ。
 
地道でもコツコツ頑張っていたら、なにかしら成果が出るものなんだね。
 

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