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2020アマゾンプライムビデオ観たものまとめ

この記事は自分が見た作品の忘備録ですが、興味があればレビューとして読んで下さい。

また、この記事は2020年時に書いたものを今更アップしたものです。2021年に見たものは今後別記事にアップしていこうかなと思っています。

ちなみに写真はあべゆうくんの写真をフォトギャラリーからお借りしたものです。北海道の素敵な写真です。


アニメ(シリーズもの)

Re:ゼロから始める異世界物語(ファンタジー、シーズン123、メモリースノー)なろう系ラノベ原作でシリーズとOVAです。現在もシリーズ3が放映されて順次アップされています。私はやはりシリーズ1が好き。声優さんも配役が良くて、違和感がない。ストーリー展開も早くも遅くもなく。時間が逆戻りするので少しSF要素?が入っていて程よく伏線がはられ、見る側に考えさせていくようになっているので、飽きない。シーズン1前半は異世界もの特有のほんわか日常もあり、戦闘だけでも恋愛だけでもないのでバランスが良い。

レベルE(SFコメディ、全13話、2011年)冨樫義博の割と初期の漫画の映像化作品。かなり前に読んで好きだったSF。漫画にはないストーリーもあるが、設定はブレずに面白い。幽白やハンタしか知らない人は見てみるのも良いのでは。冨樫義博にこんな一面があったのかと思うだろう。ただ漫画のほうが、やはり絵も良いし、展開も、ホラータッチでドキドキさせるのも上手いのにコメディもあって緊張と緩和のバランスが良い。

Dr.STONE(シーズン1、全24話)現在2期がスタートしているが、1期の中盤あたりが面白く、現在は設定に無理が出てきた&飽きてきました。しかし、シーズン1は隠れた良作なのかもしれません。全くブームにもならずに終わっていたので、注目されなかったわりに面白い程度です。物語は世界が石の世界になってしまうというところからスタート。試行錯誤で現代にある物質やものを再現していく。後半はそれを阻止する敵対勢力との対決やどうして世界が石の世界になったのか、に迫る。

アニメ(長編、映画)

ハイジ アルプスの物語(子供向け、スイス・ドイツ制作実写映画、2015年)宮崎のアルプスの少女ハイジの実写のようで、少し違う感じの実写映画。演技も衣装も音楽も特に悪いということもないけれど、本やアニメがとても長く作り込められている為に、それを映画にすることは殆ど不可能。設定も多少違うが、これをひとつの違うものと考えれば、またはアニメを見ていないと考えれば観て悪くはない。特に自然の美しさはアニメにはない実写の良さがある。子供向けとしては良い。

リトルプリンス 星の王子さまと私(子供向け、フランス、2015)3CGアニメーションとストップモーションで作られている為、温かみがある。原作を通りの映像化ではないので、原作が好きな方には微妙。原作を読んでいた大人とこれから読む子供がのんびり見るにはピッタリ。星の王子さま自体が大人びた絵本であるため、子供向けにするにはそのまま映像化では意味がわからないので、新たな作品として映像化したと考えれば良い作品。字幕版ではなく、吹き替え版を親子で見ることをオススメする。

ペンギンハイウェイ(2018年、現在プライム対象外)対象が大人なのか子供向けなのか、中途半端な為に評価が分かれて、見る方も疲れてしまった。トトロのように子供向けと思わせてよく見ると大人もファンになる、というしかけだと良いのだが、途中理論的になったりするのが逆効果。理論的に進めるならもっと作り込みをして設定をつめて答えを出さないと納得できない。お姉さん役の声優が蒼井優が良くない。

ドラマ(日本)

日本沈没(1973年)73年にしてはカラーだし、特撮も良いのだが、地殻変動の説明等が長い。若い頃の藤岡弘、丹波哲郎、いしだあゆみを見るのは面白い。73年に既に日本がなくなるという大きなテーマでやってのけるあたりが大作。だが個人的には途中の説明で飽きてしまった。

ドラマ(海外、ファンタジー、ラブロマンス、コメディ等)

イエスタデイ(ラブコメディ、アメリカ、2019年)ビートルズファンなら観てほしい作品。少しマイナーな曲から大ヒット曲まで、作品全体にふんだんに使用し、テンションを上げてくれる。ビートルズに影響を受けていない人なんていないのではないのだろうか。単純に深いことはあまり考えずに楽しめる。

スタンド・バイ・ミー(ドラマ、アメリカ、1987年)子供の頃に見た記憶はあったが、細かいところは忘れてた為再視聴。87年と古いが今も新鮮に面白く見れる。音楽のチョイスがやはり最高。


ドラマ(海外、ドキュメンタリー、社会派)

スポットライト 奇跡のスクープ(実話ベース、アメリカ、2015年)確かにあった、あった、このニュース!神父が子ども達に性的暴行虐待をしていたことを教会が隠蔽していたという話。日本には教会の話題は馴染みが薄いのたが、やはり衝撃的な事件。事件発覚(報道)に至るまでの流れをサスペンスドラマを見ているようなスピード感と緊張感で展開していく。途中裁判関係のところが集中していないとわからなくなってしまうので注意。面白いというか上手く出来た映画なのだが、日本人にはあまり深くは理解しにくい内容かもしれない。だが、報道のあり方とか正義について考えさせるようになっているので宗教にとらわれずに見ることをオススメする。

甘くない砂糖の話(ドキュメンタリー、アメリカ、2016年)砂糖が人体に及ぼす影響と砂糖に関連する企業についてのドキュメンタリー。監督自らが人体実験をしながら砂糖について知識を深めていく。巨大食品企業へのバッシングもあり、日常口にする食べ物全般について疑問を投げかける。これを見たあとは砂糖が怖くなる。吹き替えで見たおかげか、コメディタッチなのでテンポよく見られた。

最初で最後のキス(セクシャルマイノリティやイジメ問題等、イタリア、2018年)よくいる周りと上手く馴染めずハブられている子達の話。女の子を主人公に、ゲイの男の子、頭の悪い男の子の三人の話。イタリアの田舎の学生の生活や若者のもろさがよく表現されている。ゲイの男の子が夢の世界に逃げ込んで妄想を広げるシーンはカラフルで彼らしさを表現している。ラストの感じが観たあとにずっしりと引きずりかけてくるのが賛否両論。若者向けとして良い。

ナチュラルウーマン(セクシャルマイノリティ問題、チリ、2018年)主人公はトランスジェンダー。見た目は女性だが、男として生まれた。社会的にはまだまだ偏見が多く、様々な屈辱的な行為によって傷つく主人公。愛とは何か、生きるとは、性とは、家族とは何かを問いかけてくる作品。主演のダニエラ・ヴェガもトランスジェンダーで、とてもリアルな映像で説得力がある。見ていて苦しくなってしまうくらい、主人公が置かれている状況の不条理さがよくわかった。よって苦手な人もいると思われる。スペイン語やチリの風景も良い。

ストリッパー(長編ドキュメンタリー、アメリカ、1986年)この頃のアメリカってこんな感じか〜などとリアルなアメリカを見れた気分になる。変なナレーションがなく、ドキュメンタリーとしてシンプルで、王道。ストリッパーの表情がとても良い。変にエロさは出していないため、潔い感じ。ストリップという商売とドライに見るべし。ドキュメンタリー好きには良いが、映画として見るにはイマイチ。

早熟のアイオワ(実話系社会派、2014年)家が麻薬や酒、売春の場所になっているという姉妹の話。実は観たの二度目だった作品。一回目よりも深く観れた。役者の演技力に引き込まれていく。それぞれがハマり役。世界観が映像に現れている。邦題が本作の内容を表しているとは言えず、残念である。もう一つハッピーなエンディング、例えば母親や母親の恋人関係が浄化されればもっと良いのに、と思わせるあたりが監督脚本の狙いだとしたら凄い出来。ただ、リアルな分、気分が悪くなる可能性もあり。

ジーア/悲劇のスーパーモデル(アメリカHBO、1998)現在はプライム終了。アンジェリーナ・ジョリー主演。1970年代に実在したモデルの実話。評価は低いが、実話でモデルの話は少ないので好みの作品。実際のジアの写真を検索してみると、納得のいく美しさと表現力。どこか雑誌で見た記憶もあり、スーパースターモデルだったんだと改めて感じた。当時のモデルの地位は今と随分違うし、麻薬に対する考え方も違ったことが伺える。

ボリショイバレエ 二人のスワン(ロシア、2018年)珍しいロシアの映画。貧乏な主人公がボリショイバレエ団に入りたいという話。バレエ好きが見てもバレエのレベルに満足できるレベル。踊りにや体つきにはリアリティがある反面、ストーリーとしては今ひとつ盛り上がりにかける。一人のサクセスストーリーだけではなく、二人のダンサーの話や相手役の話や先生との話など、要素はたくさんある。そのぶん、掘り下げが足りないと感じた。表題にあるボリショイバレエ団の話ではないので注意。主人公がもう少し花のあるタイプのほうが、ウケるとは思う。

ドラマ(海外、歴史もの、ロマンス、コスチュームドラマ)

テス(4話完結ドラマ、イギリスBBC制作、2008年)トマス・ハーディ原作なので観てみた。主人公がこれでもかというほど悲惨な状況に追い込まれていくのでついつい見てしまう。衣装やイギリスの風景が素敵。冒頭の音楽も雰囲気があった。主役の声のトーンが高くて微妙な感じもした。きらびやかな世界というよりは悲しい話の面が強い。

サンディトン(8話までで未完、イギリスBBC制作、2019年)ジェーン・オースティン原作で、未完の作品を映像化したテレビシリーズ。本国ではシーズン2も放映されたらしいが、プライムにはまだシーズン1までしかなく、残念。主人公の相手役テオ・ジェームスが素敵。主演ローズ・ウィリアムズの表情がこの時代背景にしては豊か過ぎてリアリティに欠ける。また、設定も無理なところがあるように感じ、評価も低め。

エマ 恋するキューピッド(4話完結ドラマ、イギリスBBC制作、2009年)原作はジェーン・オースティン。王道のジェーン・オースティンのストーリー展開とエンド。このエマは他にも映像化作品があるのだが、このバージョンが一番良いという評判。エマの演技が自然で、屈託のない笑顔でエマのとる行動が嫌味を感じさせないようになっている。これがちょっと間違えると作品全体が超我儘、自己中女の話になってしまうので大事。ナイトリー氏の紳士的な雰囲気も良かった。

説きふせられて(1話完結ドラマ、イギリスBBC制作、2007年)ジェーン・オースティン原作。派手さがなく、ジェーン・オースティン作品の中ではジミな設定及びストーリー展開。主人公は売れ残り、という設定が物悲しい。だが、最後にはきちんとハッピーエンドなので安心して見られる。じんわりと主演の演技の良さや丁寧な描写が広がっていく。最初は主演女優が美人でないことや衣装がジミなのでジェーン・オースティンなの?と思うが、リアルな30女を表現できているのではないかと最後には感じられた。ただ、登場人物が多いわりに説明もあまりなく、主人公の身の上や過去のストーリー等理解するのに時間がかかる為に、つまづく方も多いだろう。

劇場版 ダウントン・アビー(イギリス、BBC制作映画、2019年)早くもダウントン・アビー劇場版がプライムで見れてお得感がある。テレビドラマシリーズを見ていなくても楽しめる完結ドラマなので、初めての人でも気軽に楽しめる。ただ、設定に関する説明はないのでやはりシリーズを見た人のほうがベター。テレビドラマシリーズにあるようなサスペンス要素はあまりない。英国貴族らしい、ダウントン・アビーらしい物語が衣装や風景、舞台、台詞によって豪華に彩られている。ファンの期待には応えてくれる出来。だらだらと4回は見た。

クランフォード(シーズン1は5話完結、イギリスBBC、2007年)イギリスの田舎町のちょっとした出来事。そう言ってしまうと面白くなさそうなのだが、最後にはもっとこの町に居たいと思えてくるから不思議。デスパレートな妻たちとサザエさんの中間のような、大して衝撃的な事が起こるわけでもないのに見てしまう。それでいて最後にはきちんとハッピーにさせてくれる。シリーズ2も出ているのでプライムでも公開されることを期待したい。気に入った。

ジェイン・エア(4話完結、イギリスBBC、2006年)シャーロット・ブロンテ原作。ジェイン・エアは他にも映像化作品があるが、この作品は新しいので白黒より見やすいし、丁寧に作られている。原作を忠実に再現するとなると、平均2時間の映画は短いので、このようにドラマ化のほうが良いのだろう。しかし、前半は主人公ジェインの悲惨な生活のシーンが続く為に暗い印象。後半は恋物語として十分に楽しめる。一方で長いと感じる人もいるだろう。初めてジェイン・エアを見るには長いと飽きてしまうかも。ロチェスター役が良いぶん、ジェイン役が微妙。

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